GoogleがIoTプラットフォームを獲得!5000万ドルで買収の「Xively」とは

Googleは、LogMeInからIoTプラットフォーム事業のXivelyを買収すると発表した。LogMeInによれば売却価格は5000万ドル(約53億4000万円)で、2014年に同社が1200万ドル(約12億8000万円)でXivelyを獲得したことを考えると、Googleが事業価値を高くとらえていることがわかるだろう。

Googleによれば、2020年にはインターネットにつながるIoTデバイスは200億個に到達すると推定されており、これらをGoogle Cloudに取り込むには同社の持つIoTプラットフォームをより強固なものにしていく必要がある。

Xivelyの買収によるシナジーとはどのようなものだろうか。

・IoT事業の開発サイクルを加速

Googleには現在、IoTプラットフォームとして、非公開ベータ版のCloud IoT Coreがある。Google Cloud Platform(GCP)に統合されている同サービスは、セキュアにIoTデバイスが管理できて、なんといってもGCPの持つ高度な分析ツールが活用できるのが特徴だ。

今回、Xivelyを獲得したことで、Xivelyの認定する多数のハードウェアパートナーを統合し、多様なIoTデバイスの接続を可能にする。

さらには、迅速なIoTシステム構築を売りとするXivelyのエキスパート人材を獲得し、開発サイクルを加速する狙いもあるだろう。

・IoT導入と運用の敷居を下げる

Xivelyは企業のIoT導入支援に力を入れており、情報提供やアプリの開発、運用自動化など総合的な支援をおこなっている。

また、同社のIoTプラットフォームは、ダッシュボードがわかりやすく細かいカスタマイズにも対応しているようだ。

ダッシュボード上で簡単に接続デバイスの管理がおこなえて、リアルタイムで取得データにもアクセスできるほか、無数のIoTデバイスのファームウェアのアップデートやラフサイクルの管理にも適している。

Xivelyの持つこうした技術やナレッジは、GoogleのIoTプラットフォーム市場での競争力を高めるものだろう。

参照元:Google Is Acquiring Xively’s Internet of Things Platform/Council
参照元:Google、Xivelyを買収する意向を発表/Google Cloud Blog
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