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赤ちゃんの命を救い続ける、フィンランド発マタニティボックスの秘密

ダンボール箱の中で子供が育つ!?フィンランド発マタニティボックスの秘密
北ヨーロッパに位置するフィンランド。日本では豊かな自然やサウナの文化、マリメッコやムーミン、また世界幸福度ランキングでも常に上位の国としてお馴染みですが、このフィンランドで生まれた“マタニティボックス”という言葉を聞いたことがありますか?

今回は、フィンランドの乳児死亡率を大きく改善した、マタニティボックスについてご紹介します。

マタニティボックスって何?

ダンボール箱の中で子供が育つ!?フィンランド発マタニティボックスの秘密
フィンランドでは出産を控えるすべてのお母さんたちに対し、政府が無料でこのマタニティボックスを配布してくれます。ボックスには生後1年の間に赤ちゃんが必要な様々なサイズの洋服、よだれかけ、そのほか体温計、タオル、アウトドア用品など数多くのアイテムが揃っており、新生児を育てるスターターキットとして使用されています。フィンランドの現地企業により特別に考案・製造されたアイテムは、デザイン性だけでなく質の高さも評価されています。

マタニティボックス誕生の背景

マタニティボックスの配布は1980年代に始まりました。当時のフィンランドは貧しい福祉国家で、高い乳児死亡率が国の課題となっていました。

ダンボール箱の中で子供が育つ!?フィンランド発マタニティボックスの秘密
そこで導入されたのがこのマタニティボックス。当初は低所得の家庭にのみ配布されていたそうですが、箱にびっしりと詰められたアイテムを使うことで、より赤ちゃんに必要なケアが行き届くようになり、それと並行して医者や看護婦の元へ検診に行く妊婦も増えたそうです。80年以上の時を重ねた現在、フィンランドは世界でも有数の乳児死亡率の低さを誇っています。

信頼のマタニティボックスを世界へ

フィンランドのお父さん、お母さんに長く愛されて来た公式マタニティボックスは、同じものを海外の人が購入することはできません。しかし自らが親になる過程を経て、マタニティボックスの素晴らしさを世界の人に伝えようと立ち上がったのがFinnish Baby Boxの創立者、Anssiさん、Antonさん、 Heikkiさん 3人の育メンパパ達。

ダンボール箱の中で子供が育つ!?フィンランド発マタニティボックスの秘密
Finnish Baby Box創立者の3名
(c) Finnish Baby Box

自分たちが子育てをする中で、いかにマタニティボックスが大きな助けになったかを実感した3人は、世界中の赤ちゃんを授かる親に同じような素晴らしい経験を提供したいと願いをこめて会社を設立しました。

ダンボール箱の中で子供が育つ!?フィンランド発マタニティボックスの秘密
Finnish Baby Box創立者、Heikkiさんが初めて第一子を抱いた時
(c) Finnish Baby Box

どんなアイテムを入れるべきか試行錯誤を繰り返した結果、オリジナルのマタニティボックスの良さをそのまま引き継ぎ、フィンランド国外からも購入できる「フィニッシュ・ベイビーボックス」を作り上げました。今日までに1万個以上のベイビーボックスを、80か国以上の国に出荷してきました。実際にベイビーボックスを利用した世界中の利用者から高い実用性とデザイン性、そして高品質なアイテムの数々に感動と喜びの声が多く届いているそうです。子供の成長とともに長く楽しめるのもベイビーボックスの魅力です。

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