ブロックチェーン先進国エストニアでブロックチェーンに関する国際会議が開催へ

電子政府(e-Government)や電子行政サービスをいち早く実現しているエストニア共和国の首都タリン(Tallinn)において、2018年3月22日、ブロックチェーンをテーマとする国際会議「Blockchain & Bitcoin Conference Tallinn」が開催される。

・2008年からブロックチェーン技術を導入している“ブロックチェーン先進国”

エストニアは、「e-Estonia」と呼ばれるイニシアチブのもと、税金の申告から投票まで、公共サービスの99%が電子化された、デジタル社会の先進国だ。

エストニア政府は、昨今、急速に注目を集めているブロックチェーン技術についても、2008年からいち早くその導入に着手。

2012年以降、国家の立法、司法、安全保障などにまつわる登記にブロックチェーンが活用されているほか、現時点で、エストニアの病院や医師が作成するデータの95%以上がデジタル化され、これらの電子カルテもブロックチェーンによって保持されている。

さらに、エストニアでは、現在、“estcoin”と呼ばれるブロックチェーンをベースとした仮想通貨の導入を検討中。

2017年8月には、その素案を公開し、エストニア国内のみならず、世界中から、幅広く意見を募っている。

・デジタル先進国で語られるブロックチェーンの未来とは?

「Blockchain & Bitcoin Conference Tallinn」では、エストニア内外から起業家や投資家、官僚、弁護士らが一同に会し、ブロックチェーンや仮想通貨、ICO(新規仮想通貨公開)などをテーマに議論が交わされる予定。

ブロックチェーンや仮想通貨の分野で先進的に取り組むエストニアの知見が共有される場としても、意義のある会議となりそうだ。(文 松岡由希子)

Blockchain & Bitcoin Conference Tallinn

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