北海道だからこそ体験できる!その土地ならではのお仕事を紹介

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北海道だからこそ体験できる!その土地ならではのお仕事を紹介

全国には様々なアルバイトがあります。中には地域の特色がよく分かるものや、その土地にしかない仕事も。せっかくなら、その地域ならではのアルバイトを通して、ほかではできない貴重な経験を得たり、新たな友達を見つけたりしてみませんか?

そこで今回は、筆者の暮らす北海道だからこそできるアルバイトを3つご紹介します。

 

1.地元名物「勝手丼」で観光を盛り上げるアルバイト

勝手丼のネタを用意する店員さん

まずご紹介するのは、北海道釧路市の名物グルメ「勝手丼」の盛り付けや海老の殻むきなどを行うアルバイトです。

海産物の街「釧路」と勝手丼

北海道東部に位置する釧路市は、サケやサンマなど多くの海産物が水揚げされる、水産業がさかんな地域です。そんな釧路市には、1954年以降地元の人はもちろん、観光客からも愛される「和商市場」という市場があります。

勝手丼はここで振る舞われる名物グルメ。店内にある様々なお店を周り、自分の好きな海産物を好きなだけのせて、オリジナル丼を楽しむことができます。

今回ご紹介するマルイチ佐藤商店は、勝手丼にのせる新鮮なネタを取り扱う店舗のひとつ。ネタを用意するのはもちろん、お客様から要望があったネタを丼に盛り付けることも行うそうです。

魅力は「釧路の良さを伝えられること」「新たな良さに触れられること」

勝手丼を作る店員さん

仕事の魅力は、なんといっても多くの観光客と接することができるという点。釧路市は海外からの観光客も多いため、時には英語で応対を求められることもあるのだとか。将来海外で活躍したい人にとっては、良い経験になるかもしれません。

また、魚の味や種類、旬などに詳しくなれることもポイント。新鮮で旬な魚の美味しさを知れば、これまで魚が苦手だった人も、自然と好きになってしまいます。これまで魚に興味がなかった人も、和商市場にある「勝手丼」を通じて釧路市の魅力に触れられる良い機会になるのでは? 取材協力:マルイチ佐藤商店

(釧路市黒金町13-25)

 

2.冷涼な気温だからこそできる野菜づくりのアルバイト

パプリカの出荷準備の様子

サラダに炒め物にと、様々な料理に彩りを添えてくれるパプリカ。適した栽培気温が19~26度ということもあり、国産品の出荷時期は夏までがピークとなります。しかし夏の平均気温が21.1度という釧路では、夏場に栽培できることから、国内では収穫・出荷が落ちる9月から10月に収穫・出荷ができるというメリットがあります。

釧路の気候の利点を活かして、市内でパプリカの栽培・出荷を行っているのが「北海道サラダパプリカ」です。ここで扱っているのはパプリカのみ。播種から収穫・出荷までを行っており、約6万株ものパプリカを育てているそうです。

「パプリカは子ども」 収穫時には達成感

パプリカの出荷準備の様子

北海道サラダパプリカでは現在、正社員やパートなど30名弱の方々が働いています。仕事内容は季節によって様々。播種から育苗の間は生育に関する様々な業務を行いますが、定植(収穫を行う場所に植え替えること)あとは間引きや収穫といった作業を繰り返し行うのだとか。いずれも丁寧かつ細やかさが要求されるそうです。

播種から手間ひまかけて育て上げたパプリカを収穫する際には、子どもを一人前に育て上げたような達成感を得る、職員の方が語ってくださいました。社会に出ると、達成感のある仕事というのは意外と少ないもの。年間を通した国産パプリカの安定供給を支えながら、やりがいや達成感を得ることができる素晴らしい仕事ではないでしょうか。 取材協力:株式会社北海道サラダパプリカ

(北海道釧路市大楽毛北2丁目5-7)

http://www.saladpaprika.jp/

 

3.農業で日本の食を支えるアルバイト

小坂農園代表の小坂幸司さん

北海道は日本を代表する農作物の産地。そのため、農業でアルバイトや短期就労をする人も少なくありません。

今回お話を伺った勇払郡むかわ町の小坂農園は、主にお米やトマト、とうもろこしやかぼちゃなどを育てていらっしゃる農家さん。アルバイトを雇う以外にも、学生の農業研修の受け入れなども行っているそうです。

普段口にするものの成り立ちや大切さを実感

ここでの仕事は、主に作物の収穫のほか、野菜の収穫や袋詰めなども行っています。農作物は作り方によって、味や品質が違ってくるそうです。そのため、代表の小坂幸司さんは「アルバイトを通して作物の育ち方や農作業の大変さ、食料の大切さを知ってほしい」と語っており、こうしたことが実感できるよう、仕事内容を工夫しているそうです。

こうした経験は、一度ほかの職種に就くと、なかなかできないもの。農家さんの思いや感謝、食料の大切さが実感できる、素敵なアルバイトではないでしょうか。

アルバイトでやってくる学生の中には、「この子大丈夫かな…」と心配になる人もいるそうです。しかし、経験を積めば積むほど、目に見えて立派になっていくのだとか。農業は人間の力だけではどうしようもないことも多いものです。農業の大変さを知れば、社会の荒波もへっちゃらかもしれません。 取材協力:小坂農園

(北海道勇払郡むかわ町花岡275番地)

http://www.kosakanouen.jp/

 

4.自然に囲まれ、動物たちに癒やされながら働く

全国の約半数の生乳を生産する北海道では、酪農に関するアルバイトや短期就労の募集も少なくありません。今回お話を伺った阿寒郡鶴居村の増田農場は、今まさにアルバイトを探している最中なのだとか。そこで、酪農の魅力やどんなことが学べるのかについて伺いました。

大切なのは「愛情をもって育てること」

主な仕事は、えさ押し(まばらになったえさを寄せ集める作業)や給餌、フンのかき出しや通路掃除などが挙げられます。また搾乳の補助なども、アルバイトの仕事のひとつ。近年は搾乳器を導入しているところが多いので、乳を搾るというより、搾乳器を取り付ける作業の方が多いそうです。

そんな酪農のアルバイトの魅力は、やはり動物と触れ合いながら仕事ができるというところ。自然に囲まれた場所で、癒やされながら気持ちよく仕事ができるのは、酪農ならではといえます。

また、牛はかわいがった分だけ乳をたくさん出してくれるそうです。また清掃に力を入れることは、牛の病気対策にもなるため、経済効果も上がるのだとか。自分の仕事の成果が反映されやすいアルバイトかもしれませんね。 取材協力:増田農場

(北海道阿寒郡鶴居村中久著呂北27‐17)

 

5.美しく早く!昆布干しのアルバイト

料理のダシを取るのに欠かせない食材のひとつである昆布。食卓に並ぶまでには、様々な工程を要しますが、その中のひとつに「昆布干し」というのがあるのをご存知ですか?

昆布干しとはその名の通り、水揚げされた昆布を天日乾燥するための作業。北海道は日本有数の昆布の産地であり、昆布漁の時期になるとこうした仕事の求人が口コミなどで行われています。

季節や地域にもよりますが、道東の厚岸で行われる昆布干しの場合は、昆布漁が終わる6時から8時の間にスタート。作業は「干場(かんば)」と呼ばれる、砂利が敷き詰められた場所にとれたての昆布をびっしりと敷き詰めるというものです。昆布はそのまま乾燥させると丸まってしまうので、見栄えをよくするためにも左右を延ばして丸まらないように干すのがポイント。限られた時間の中で、美しく早く干すことが求められます。

特に高級昆布は見た目の美しさも求められるため、流通に並ぶために欠かせない仕事。昆布の名産地である利尻島などでは、6月から8月の間で住み込みのアルバイトを募集しています。北海道らしいアルバイトをしてみたい人は、来年ぜひチェックしてみては?

北の大地北海道のアルバイトは、海産物や農業、酪農など、自然や動物を相手にする仕事が多数あり、それぞれ違った魅力があります。いずれも北海道の魅力を感じることができ、社会に何らかの形で活かせるものばかり。ゴールデンウィークや夏休みの間だけのアルバイトもありますので、興味のある方は一度チェックしてみてはいかがでしょう。

(取材・執筆:こちゆう)

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