「意識高い系」が蔑まれる理由 意識高い系の特徴とは?

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「意識高い系」が蔑まれる理由 意識高い系の特徴とは?

「意識高い系」ってなに?

学校で習うのは、受験でいい点数を採るための勉強、そして成績で良い評価を得るための勉強ですね。生き方や仕事の仕方などは、ほとんど習うことがありません。

ところが大学生や社会人になると、自己啓発の本に出合ったり、〇〇の法則や〇〇術のようなものに出合います。知らなかったものを得たときには、妙な感動を覚えることもあるでしょうし、目から鱗で取り入れた生き方や言動が格好良く見えることがあります。

「意識高い系」という言葉はネットスラングで、「意識が高い人」という意味ではなく、ちょっと揶揄されたような”意識が高いつもり”という意味で使われます。姿勢や言葉が先行してほんとうの中身が伴っていなくて、空回りして滑稽でもあるわけです。

「意識高い系」はなぜちょっとウザいと感じさせるのか?

どんな感じの人が「意識高い系」なのでしょうか?特徴としては、以下のような点が挙げられます。
やたら横文字・英語を使いたがる…「このスキーム、グローバルな視点で視たら?」
やたら略語を使いたがる…「ASAPでリスケします!」
やたら人脈を自慢する…「交流会で知り合った…がさー。」
やたら知ったかぶりをする…「〇〇の法則によるとさー。」
やたらSNSに夢に向かってるアピールする…「もっと前向きに挑戦していくっ…!」
やたら当て字言葉が好き…「今日も顔晴って、志事します!」
やたらポジティブ言葉を使う…「トラブルがあった俺はツイテルツイテル!」
やたらと勉強会開いたり、朝活開いたり、読んだ本の冊数を自慢する
やたら起業する夢を語る、SNSのプロフィールを盛る

上記の他にも「スタバでMacbookを開いてネットサーフィンする」などのちょっとした行為などもあるようです。シンプルに言えば、「にわかな知識で本当の自分以上に見せようと格好つけてるところ」が、周囲から見てウザいと感じさせるのでしょう。

地に足を着け現実の自分を理解して生きることが大切

どれだけ格好つけた言葉を使ったとしても、相手に伝わらない言葉は意味がないわけですし、どれだけ前向きで楽しそうに見せても、実際の“自分自身”がいつまでも変化なければ、周りは「また言ってるわ。」くらいになってしまいます。

得た「知識」というのは、生きていく中で「経験」と結びつき、血が通った「知恵」となっていきます。本当の実力というのは、わざわざ見せなくとも勝手に伝わるものです。

イソップ物語の「ねずみの相談」という話しがありますが、天敵の猫に襲われないように、会議で出た答えは”猫の首に鈴を着ける”というアイデアでしたが、誰もつけると言わないというオチです。

身の丈に合わない方法など無策に等しく、地に足を着けて現実の世界と現実の自分を理解して知識を身に付け、実践してゆくことが大切です。

(青柳 雅也/心理カウンセラー)

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