若者の外出離れにスマホ普及が関与? 国交省の調査データに「お金と休日がないから」の声
国土交通省は21日、全国都市交通特性調査(2015年実施)に関する調査結果と集計データを公表。「20代男性、休日の外出が30年間で半減」と、見出しで若者の外出離れを強調しました。
年齢階層別にみた一日あたりの移動回数(※)では、20代若者の移動回数が年々減少し、今回の調査で70代と逆転。特に休日の20代男性は減少が顕著で、1987年比で移動回数が47%減。外出率も全年齢と比べて20代男性が低くなっていることが分かりました。
※移動回数は、自宅などから一度も外出しなければ0回、自宅と目的地などを往復すれば2回と集計。
若者の外出離れはネットの普及が原因?
国交省はこの調査結果を受け、参考資料として「インターネット・スマートフォンの普及・保有状況の推移」「若者の免許保有に関する傾向」に関するデータを併記。スマートフォンの世帯保有率が近年急速に伸びていることや、20代の免許保有率は減少傾向にあることを示すデータとなっています。
つまり、ネット普及や若者のクルマ離れが、若者の外出離れに影響していることを示唆しており、時事通信が「休日の『外出離れ』顕著に=20代男性、ネット普及で-国交省調査」と見出しをつけた記事を配信するなど、様々なメディアで大きく取り上げられています。
外出できないのはお金と休日がないから
国交省が、若い成人男性の休日の過ごし方で「外出しない」の割合が半数になった原因を「スマホ、PCが普及したこと、車離れ」としたそうだが、まず毎度休日にあそび回るほどのお金と、休日が休養で終わらないで済む程度の休息が日々取れるような労働環境をくださいってもう何人の若者が言ってきたか…
— だいふく (@15DaiFukuUmaaai) 2017年11月21日
この報道を見たとある『Twitter』ユーザーは、「休日にあそび回るほどのお金と、休日が休養で終わらないで済む程度の休息が日々取れるような労働環境をくださいってもう何人の若者が言ってきたか…」と指摘。
リプライ欄には、「休日に(会社に)外出…」「年収300万時代の人達に外に出ろというほうが厳しい」「労働環境が悪い→休息が必要→必要以上の外出を控え家で静養→休日があって二日だから出て遊ぶ時間も金もない」などと賛同する声が集まっています。
出典:第6回全国都市交通特性調査結果(国土交通省)
http://www.mlit.go.jp/common/001211023.pdf
http://www.mlit.go.jp/common/001210963.pdf
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