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アーティスト・AK-69 インタビュー 『挑戦を続けるのは、男としてカッコよく在り続けるため』

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アーティスト・AK-69 インタビュー 『挑戦を続けるのは、男としてカッコよく在り続けるため』 アイキャッチ_アーティスト・AK-69 インタビュー アーティスト・AK-69 インタビュー 『挑戦を続けるのは、男としてカッコよく在り続けるため』孤高のHIP HOPアーティストと称されるAK-69。“HIP HOPのキング”と呼ばれるAK-69さんに、普段あまり語られない学生時代のアルバイト経験談や仕事への向き合い方についてインタビュー。また、10月18日にリリースされたChe’Nelle(シェネル)を迎えてのシングル「I Still Shine feat. Che’Nelle」についてや、同シングルに収録された亡き父への手紙ともいえる「Stronger」に込められた思いについても伺い、内容満載でお届けします。

 

父親が最後に身をもって教えてくれた“優しさは強さ”という言葉の意味。

アーティスト・AK-69 インタビュー 『挑戦を続けるのは、男としてカッコよく在り続けるため』

――10月18日リリースの「I Still Shine feat.Che’Nelle」は、美しさと力強さをたたえた曲ですね。

Che’Nelle(以下シェネル)とはレーベルメイトで、彼女のヒットシングル「Destiny」を俺がリミックスしたのをきっかけに、一緒に曲を作ることになりました。“止まない嵐はない 明けない夜などない”っていうテーマで曲を作りたいなという想いがずっとあったので、シェネルとだったらそれが歌えると思ったんです。彼女のアルバムの中には本人が作詞・作曲をしている曲もあって、それがまた素敵なので、作詞とR&Bテイストのメロディを彼女に依頼して、彼女が書いてきた英詞の良さを壊さないように、僕が日本語に訳しました。

――運命に翻弄されようと、夢を追う者、夢を諦めかけた者の背中を押してくれるような言葉たちですね。

どうしても起こってしまう愛する人との別れを含め、それでも前へ進もうとする人の後押しが出来たらいいなと思います。

――6月9日にデジタルリリースされ、今回のシングルに収録される「Stronger」では、亡きお父様への愛と感謝が紡がれていますが、お父様との別れを経験されて芽生えた想いが、「I Still Shine feat.Che’Nelle」にも込められているのではないでしょうか。

そうですね。実は「Stronger」と「I Still Shine feat.Che’Nelle」はつながっているんです。親父は、たくさんの人から好かれていて、もちろん大好きだったけど、いつも調子のいい人に見えて、正直に言うと尊敬はしていなかったんですね。でも、身体のあちこちに癌が転移して、主治医に「お父さんは、気丈に振る舞っていますけど、あの呼吸レベルだと、普通の人なら錯乱状態になるくらい苦しいはずです。きっと、今夜を越えられるか越えられないかという状況です」と言われて。見立て通り、翌日の明け方に亡くなったんですけど、最期まで周りの人を気遣っていた、優しくて強い人だったんですよ。その時に教えられたのが、“優しさとは強さ”なんだということで、それを曲に込めました。

 

HIP HOPでもっともっと大きなムーヴメントを起こしていきたい。

アーティスト・AK-69 インタビュー 『挑戦を続けるのは、男としてカッコよく在り続けるため』

――心動く言葉ばかりです。ちなみに、2016年には新たなマネジメント事務所を設立して独立、アメリカの老舗名門レーベルへの電撃移籍をされたり、以前よりアパレルブランド“BAGARCH”をプロデュースされるなど挑戦を続けていますが、新たな一歩を踏み出すパワーはどこから生まれるのでしょうか?

どこなんでしょうねぇ。自分でも、たまに不思議だなと思いますよ(笑)。でも、ついてきてくれている仲間を裏切るわけにはいかないという責任感があるし、一番は“男としてカッコよく在りたい”という想いがあるからかな。自信があるように見えて全然自信がない俺ですけど、有言実行できたらカッコイイし、大きな達成感も得られますからね。ひとつ達成すると、またすぐ次の目標へと気持ちが向かうんですよ。

――だから、前へ前へと進めるわけですね。さらに、その先に描く夢とは?

“HIP HOPのキング”と呼ばれるようになって何年も経ちますけど、このシーンやビジネスを日本でもっと大きなものにして、HIP HOPでメシを食える人を増やしたいなと。アルバム『DAWN』で、UVERworldや清木場俊介くんといったジャンル外のアーティストとコラボレーションしたみたいに、いろいろ巻き込んで、もっともっと大きなムーヴメントを起こしていきたいですね。

 

長く続けたのは好奇心を満たしてくれた車関係の仕事。

アーティスト・AK-69 インタビュー 『挑戦を続けるのは、男としてカッコよく在り続けるため』

――シーン全体を通して考えていらっしゃるんですね。では、ここからはバイト経験についてお伺いしたいのですが、初めてのバイトはなんでしたか?

最初は、高1の時ですね。親戚のおじさんがやっているメシ屋の皿洗いでした。その時は、単純に遊ぶ金が欲しかったんですよ。でも、バイトの日を憶えられなくて(笑)。すっかり忘れて友だちと遊んでいたら「なんで来んのだ⁉」っていう電話がかかってくるっていう。もう、それがしょっちゅうでした(苦笑)。

――1、2回はしょうがないとしても、以降は予定を書き留めておいたりは?

憶えられないくせに、頑なにメモらなかったんですよね。っていうか、曜日が決まっていたのに、その日になると“なにして遊ぼう”っていうワクワクに駆られて、忘れちゃうんです(笑)。

――悪気はないわけですよね。

そう、行かなかったんじゃなくて、行けなかったっていう。そんなだったので、さすがにクビになって、その後はいろんな飲食店で働いたし……変わりダネとしては、ピーナッツを炒って加工する工場で働いたこともありますね。真夏で、工場内がとんでもなく暑くて、陽炎みたいなもやもやしたゆらめきが見えました(笑)。あとは、引っ越しとか、工事現場、市営プールの監視員とか。

――バイト先を選ぶ時の基準は?

僕の場合、おもしろそうかどうかっていうのが重要でしたね。

――なかでも、一番向いているなと思った仕事、おもしろかった仕事は?

いろいろやって辿り着いたのが車関係の仕事ですね。車が好きだったので、まずは中古屋さんで働き始めて。その後、一番長かったのは、ガソリンスタンド。地元が愛知県なので、中日ドラゴンズの選手や、近くの企業の社長さんが乗ってくる高級車を見るのが楽しかったし、社長さんの家に車を届けに行くこともあって“どうやったらこんな車に乗れるんだろう、俺も乗りたい!”とか、“これだけ社員さんがいるとこういう車に乗れるようになるんだな”って、いろいろ想像して胸を躍らせていました(笑)。

――憧れの高級車に乗って、かつ未来の自分に当てはめてシミュレーションしていたわけですね。ただ、大変なこともあったと思うのですが。

夏の暑さ、冬の寒さはつらいし、エレベーターのない団地に灯油を運ぶ時なんかは、一斗缶を両手に持って5階まで階段で駆け上がったりとか。あと、ガソリンスタンドは音楽で食べていけるようになるまで、続けていたんですけど、中途半端に売れていたから、俺の曲を大音量でかけて入ってくるお客さんがいたり、「あれ、AKじゃない?」って言われたこともあって、そういうときは「違います!」って言い張っていましたね(笑)。でも、働きながら音楽活動をするにあたって、理解してくれる職場だったというのは大きいですね。ライヴが急に入ったら、シフトを動かしてくれたりと、かなりお世話になりました。

 

AK-69という名前を支えてくれているのは人とのつながり

アーティスト・AK-69 インタビュー 『挑戦を続けるのは、男としてカッコよく在り続けるため』

――それは、普段の勤務態度が良かったからこそですよね。いろいろなバイトでの経験が、今に生きているなと感じることはありますか?

最初に話した「自分がバイトに入る日を憶えられない」の次に、これもまた恥ずかしながら「朝起きることができない」っていう時期があったんです(苦笑)。でも、それもだんだん克服していって、ガソリンスタンドで働いていた時に結婚をしたということも大きいと思うんですけど、時間をちゃんと守って、仕事に対して責任感をしっかり持つようになりました。そして、どんな仕事でも大事なのは人のつながり。去年、自分で事務所を立ち上げてからは、あらためて人のつながりで生まれる力でAK-69という名前が支えられているなと感じるようになりました。

――ちなみに、今は自身がプロデュースされるアパレルブランド“BAGARCH”でバイトを雇用されることもあるそうですが、望むのはどんな人ですか?

多少不器用でも、愚直に、真面目に仕事をしてくれる人。もちろん愛嬌も大切ですけど、そういう人のほうが、コツコツと長くがんばってくれるような気がしますね。

 

大切なのは、夢もバイトも同じ。やると決めたことに本気で向き合う姿勢。

 

――では、これからバイトをしようと思っている人、夢を追いながらバイトを続けている人に、アドバイスをお願いできますか?

夢がまだ見つかっていない人は、俺みたいにバイトを転々とする中でやりたいことに出会えるかもしれないから、たくさんの経験をしてほしいなと思いますね。そして、夢がある人は……たとえば音楽の道に進みたくてバイトをする場合、そりゃあバイトしながらだと音楽に向き合える時間は少なくなるけど、その少ない時間をいかに有効に使うかが勝負。夢のためにバイトをおろそかにするようだと、結局はどっちも中途半端になるんですよね。

夢を叶えるってそんな簡単にできることじゃないからこそ、やると決めたことには本気で向き合う姿勢が必要だし、仕事をしながらでも、睡眠時間を削ってでも“絶対に夢を叶える!”っていう強い気持ちでがんばってほしいです。

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  ◾Profile

AK-69(エーケーシックスティナイン)

孤高のHIP HOPアーティスト。音楽ワードMTV VMAJ 2016にて「BEST HIP HOP ARTIST」を受賞したほか、ニューヨークのNo.1 HIP HOPラジオ局と名高い”HOT97”に日本人として初のインタビューを受け、同局主催イベントへのライヴ出演も果たす。国内では、2014年に日本武道館を含むアリーナツアーを成功させ、翌2015年にはキャリア最大規模となる全国13都市を回るホールツアーを開催。2016年1月には自身が代表を務める「Flying B Entertainment Inc.」を設立。アパレルブランド『BAGARCH』をプロデュースするなど多岐にわたり活躍中。

◆OFFICIAL SITE:http://www.ak-69.jp/

◆Official Twitter:@ak69_official

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編集:ぽっくんワールド企画

撮影:河井彩美

取材・文:杉江優花

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