型を破りニュージェネレーションへターゲットを変えた、アウディ Q2(試乗レポート)

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▲新しいモチーフのポリゴン(多角形)をデザインに取り入れた、アウディブランドで最も小さいSUV。前後オーバーハングを切り詰めたコンパクトなスタイル、最小回転半径5.1mと街中で使いやすいサイズに仕立てられた

▲新しいモチーフのポリゴン(多角形)をデザインに取り入れた、アウディブランドで最も小さいSUV。前後オーバーハングを切り詰めたコンパクトなスタイル、最小回転半径5.1mと街中で使いやすいサイズに仕立てられた

新たなスタイルでもアウディクオリティは健在

今までのアウディのイメージは、プレミアムブランドとして年収や職業などを選んだイメージが強い印象であったが、新しい「Q2」は違う。明らかにニュージェネレーションをターゲットに、堅苦しさを拭い去ったスタイルの人々にモーションをかけていることが、そのスタイリングから理解できる。若向きな雰囲気ながら、一方で、グレーヘアの方が乗れば、文化に敏感でファッショナブルなイメージでもある。エクステリアのアウディクオリティは健在だ。他では見られないフォルムも、好みはあるが新しさを強調している。ドアを開けると広がる、その美しいモノづくりは国内ではまず見られない。

試乗したモデルは1.4L TFSIのシリンダーオンデマンド(COD)。負荷が少なくなると4気筒のうち2気筒を休止し、燃費に貢献するエンジンを積む仕様だ。4WDっぽいがFFモデルである。重厚感のある作りだが、乗ってみると軽やかなスタイリングと相まって軽快だ。フルロードでの音振のマナーは本当に素晴らしい。ツインクラッチの真骨頂とも言えるロスの少ないステップアップダウンのシフトスケジュールはとてもスポーティで、アウディらしさを肌で感じ取ることができる。Sトロニックはストップ&ゴーの状況でトルクコンバータータイプと比べると唐突な動きもあるが、いつでも右足を静かに動かせば問題ない。ソリッドなスタイリングだが山間部は軽快で高速は心地よい乗り味となっている。

実はアウディのハイクオリティをエイジレスに提案する仕掛けが、このQ2には隠されているのである。

▲8角形のシングルフレームグリルを高めに配置することでSUVらしさを強調。低いルーフラインやCピラーのブレードがスタイリッシュさを高めている

▲8角形のシングルフレームグリルを高めに配置することでSUVらしさを強調。低いルーフラインやCピラーのブレードがスタイリッシュさを高めている

▲上級モデルにも採用されているフルデジタル多目的ディスプレイ、アウディバーチャルコックピットを備える。ラゲージ容量は通常405Lを確保、サイドを平らにすることで使い勝手を高めた

▲上級モデルにも採用されているフルデジタル多目的ディスプレイ、アウディバーチャルコックピットを備える。ラゲージ容量は通常405Lを確保、サイドを平らにすることで使い勝手を高めた

▲操舵量に応じてギアレシオが変わるプログレッシブステアリングを装備。エントリーグレード以外にはアウディドライブセレクトが備わっている

▲操舵量に応じてギアレシオが変わるプログレッシブステアリングを装備。エントリーグレード以外にはアウディドライブセレクトが備わっている

【SPECIFICATIONS】

■グレード:1.4 TFSI cylinder on demand sport ■乗車定員:5名

■エンジン種類:直4DOHCターボ ■総排気量:1394cc

■最高出力:150/5000-6000[ps/rpm]

■最大トルク:250/1500-3500[n・m/rpm]

■駆動方式:FF ■トランスミッション:7DCT

■全長x全幅x全高:4200x1795x1530(mm) ■ホイールベース:2595mm

■車両価格:405万円

text/松本英雄

photo/尾形和美

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