誰しも一度は思うこと“ギターを弾こう”! でもコードが押さえられなくて挫折した人は数知れず……
悪名高き挫折コード【Fのコード】
アーティストの演奏を見て「弾き語りしたい!」って憧れたり、ポロロン!って弾けたらカッコイイかなぁなんて思ったり、「ギターを弾いてみよう!」と思って一度はチャレンジしたことのある人……いますよね。でも実際にはじめてみると、とにかくコードが押さえられない(泣)。そして音がキレイに鳴らない(大泣)。その中でも特に大勢の「ギター初心者」の前に立ちはだかり、「挫折コード」と呼びたい難関のコードといえば……そう悪名高き?(笑)、Fのコードです。
「ただ押さえる」は×、押さえる「場所」が重要だった
そのFのコードというのは、人差指だけで何本もの弦を押さえなければならないコードの代表格。1本の指で1本の弦を押さえるだけでも大変だっていうのに、Fコードの場合は、人差指で6弦(一番太い弦)、1弦(一番細い弦)、2弦(二番目に細い弦)の3本を同時に押さえなければなりません。こんな感じです。
指の先端で硬い弦を押さえるだけでもつらいのに、第二関節のあたりでも硬い弦を押さえなければならないんです。これはしんどい。
ただし、押さえられない、鳴らないという人の多くが気づいていない「コツ」があるんだそうです。それは「押さえる場所」。普通に考えたら、指の正面、指の腹の部分で押さえようとしますよね。ところがそうやって押さえてしまうと、関節の部分に弦がハマってしまい、それでちゃんと押さえられずに鳴らないということがある、とのこと。
関節の溝に弦がハマってしまうと上手く鳴らないことがあるので、人差指の腹の正面は使わないようにしましょう(今回のFコードの場合、第一関節はあまり関係ありませんが)。
それじゃあどうすればいいかというと、指の正面ではなくて指の側面を使うイメージで押さえるんだそうです。人差指の親指に近いほうの側面ですね。
側面を使って押弦します。
人差指のそのあたりを弦に触れさせて、側面を押しつけるように手首を左回りに回すようなイメージで力を入れると、指の腹の正面で押さえていた時よりも全然楽にFコードが押さえられるようになることが多いんだそうです。みなさま、ぜひお試しください。押し入れや物置に眠っているギターを起こすチャンスですよ。
ちなみにこの情報はプロ・ギタリストでギターの先生もやっている野村大輔さんから伺ったコツです。
ギター講師として数多くの初心者ギタリストの悩みを解決してきた野村大輔さんの新刊『ギター・コードをキレイに鳴らせる本 ちょっとしたコツで押さえられるんです!』(DVD付き)は、9月15日に発売されたばかり。
実際に野村さんの生徒さんにも、このコツは好評だったようで、何人もがFコード地獄から救われた模様。野村さんは多くの初心者ギタリストに手ほどきをした実体験に基づく、いろいろなコード挫折回避の方法を御存知なので、今回の方法で「ひょっとしたら弾けるかも?」な希望の光が見えた人は、野村さんの著書『ギター・コードをキレイに鳴らせる本 ちょっとしたコツで押さえられるんです!』も参考にしてみてください。「家族や彼女にギターで弾き語りたい」「結婚式やパーティでギターを弾いてみたい」など、いろいろな夢が実現するかもしれませんよ。
DVD付きBOOK『ギター・コードをキレイに鳴らせる本 ちょっとしたコツで押さえられるんです! 』(リットーミュージック)
著者:野村大輔
定価:(本体1,800円+税)PROFILE
野村大輔(のむら・だいすけ)
1975年東京生まれ。3歳からピアノ/オルガンを弾き、15歳でギターを手にする。その後、十代後半からギター講師の仕事を開始、レコーディング/ライヴ・サポート、作曲、編曲、プロダクト・スペシャリスト、執筆など幅広く活動を続けている。著作は『できるゼロからはじめるギター超入門』『アコギ基礎トレ365日』など多数。
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