軽が欲しいなら、車内の広さを見て選ぼう【クローズアップ後編】

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この車に乗るなら……という視点で人気車が持つ魅力に注目するカーセンサー(雑誌)の連載。今回はスズキ ワゴンRをクローズアップ!

▲日本の風景にしっくりと馴染むスズキ ワゴンR。家の近くを走っていると「おっ、新車買ったね」とご近所さんに話しかけられる……なんてシチュエーションも容易に想像できる

▲日本の風景にしっくりと馴染むスズキ ワゴンR。家の近くを走っていると「おっ、新車買ったね」とご近所さんに話しかけられる……なんてシチュエーションも容易に想像できる

必要な室内スペースに応じ、最適なモデルを選ぼう

軽自動車カテゴリーは長らくスズキ アルトやダイハツ ミラなどのハッチバックが全盛だった。そこへ1993年、スズキが世に問うたのがトールワゴンのワゴンRだ。ハッチバックよりも明らかに室内スペースが広く、使い勝手がよかったために瞬く間にヒットし、多くのフォロワーを生み、ほどなくトールワゴンが軽自動車の定番となった。一番のライバルはダイハツ ムーヴ。両モデルは90年代から現在にいたるまで激しい販売競争を続けている。

その後、軽のトレンドはさらに背の高い、いわゆるハイトワゴン系へと移行した。全長と全幅の上限を定められた軽が室内スペースを稼ぐには、高さに解を求めるしかないというわけだ。ここ数年で最もヒットしたハイトワゴンはホンダ N-BOXだ。スズキとダイハツの不毛ともいえるカタログ燃費競争には参加せず、しっかりとしたつくり込みによって軽らしからぬ走りと品質を売りにしたところ大ヒットし、何度も軽全体のベストセラーに輝いた。ワゴンRの直接のライバルはN-BOXの派生モデルであるトールワゴンのN-WGN。N-BOX同様の品質の高さが備わっている。

軽自動車の上位グレードの価格は150万円前後。トヨタのパッソやタンクとその兄弟車などの国産コンパクトカー、ルノー トゥインゴなどの輸入コンパクトカーも十分ターゲットに入ってくる。

ワゴンRを魅力的だと思った方へ、オススメの中古車はこちら

人気車のライバルはもちろん新車だけではない。中古車にまで視野を広げれば選択肢は無限大に広がる。とはいえ、膨大な車種の中から選ぶのは困難な作業だ。そこで、塩見さんと編集部員がオススメの中古車をセレクト。お得に手に入るこんなモデルはいかがだろうか(※中古車価格帯、モデル流通量はともに9月7日時点のカーセンサーを参照)

ダイハツ ネイキッド(初代)

▲今見ても可愛い(個性的な?)ネイキッド。人とちょっと違った車を選びたいならアリ

▲今見ても可愛い(個性的な?)ネイキッド。人とちょっと違った車を選びたいならアリ

特別じゃないのに特別感を漂わせることができる

全長と全幅、それに排気量に上限があり、さらに全メーカーが自主的に最高出力を64psに制限している軽自動車は、どれも似ている。それでも各メーカーはなんとか差別化を図ろうとしている。ネイキッドはあえて古風な丸目ヘッドランプを採用した他、平面的なボディパネルを用いたりドアのヒンジをあえて外に見せたりすることで道具感を演出し、人気を博した。一世代限りで販売を終了したこともあって、今見ても古くささがない(元々新しさがなかった)。ワゴンRほど空間効率は高くないが、ハッチバックのモデルよりはたくさんの荷物を飲み込む。(塩見)

【中古車価格帯】20万~90万円

【モデル流通量】約380台

スズキ ジムニー(現行型)

▲軽なのにクロカンという唯一無二の車。「軽ってどれも一緒でしょ」と思っている人にこそ目を向けてもらいたいモデルだ

▲軽なのにクロカンという唯一無二の車。「軽ってどれも一緒でしょ」と思っている人にこそ目を向けてもらいたいモデルだ

軽自動車に違いはないがそのくくりでは語れない

軽のド定番、ワゴンRに対し、軽の範囲内で思い切り振り切ったモデルがジムニーだ。主流のモノコックではなくフレームシャシー(シャシーの上にボディを載せる伝統的な手法)を採用し、ドライバーが後輪駆動か四輪駆動かを選ぶパートタイム4WDを頑なに守る本格的なクロスカントリービークルだ。軽自動車には他にこのような例はなく、世界の乗用車全体を見回しても、今やジープ ラングラーが同じ方式を採用する程度。なぜこんなことをするかというと、一にも二にも高い悪路走破性を実現するため。探せば軽規格内でも幅広い車選びができるのだ。(塩見)

【中古車価格帯】20万~260万円

【モデル流通量】約2200台

フォルクスワーゲン up!(現行型)

▲軽自動車ではないが、コンパクトで使いやすいup!。輸入車ということもあって、おしゃれさを求めたい人にオススメ

▲軽自動車ではないが、コンパクトで使いやすいup!。輸入車ということもあって、おしゃれさを求めたい人にオススメ

家族みんなで使うからこそ、おしゃれさにもこだわって

先代以上におしゃれでスタイリッシュな見た目になった新型ワゴンRだが、人とは少し違ったおしゃれさを求めたいなら、フォルクスワーゲン up!はいかがだろうか。ワゴンRよりは大きいが、コンパクトカーとしては小ぶりなサイズなため、運転が苦手な奥さんや娘さんなども安心して運転できる。また、前期モデルでもカタログ燃費20㎞/L(JC08モード)を上回っているのは、使用頻度が高い家庭なら経済的にもうれしいポイント。中古車なら総額100万円以下の流通量も100台以上と豊富。さらに装備やボディカラーにもこだわることができるのも◎。個性的な輸入車で、ワンランク上のおしゃれ生活を手に入れてみてはいかがだろうか?(編集部・神崎)

【中古車価格帯】30万~190万円

【モデル流通量】約370台

ホンダ N-ONE(現行型)

▲奥さんがメインで使うなら、少し可愛さのある軽はいかが? N-ONEなら可愛すぎないので、旦那さんや子供でも乗りやすくて◎

▲奥さんがメインで使うなら、少し可愛さのある軽はいかが? N-ONEなら可愛すぎないので、旦那さんや子供でも乗りやすくて◎

可愛すぎず奇抜すぎず、みんなが満足できる1台

一家の2台目として軽自動車がある場合、メインで使うのは奥さんというのはよくある話だ。とはいえ、旦那さんや(家によっては)子供も運転することがあるから、自分の好みだけで選ぶこともできない。そんな奥さんにオススメしたいのがホンダ N-ONE。前頁で言及したN-BOXなどと同じNシリーズの一つだ。丸目のライトが可愛らしい雰囲気を出しつつも、基本的にはシンプルなデザインなので、万人受けする車。可愛すぎる車に抵抗を示す旦那さんも、N-ONEなら受け入れてもらえそうだ。流通量も豊富で、ボディカラーのラインナップが多いので、家族全員が満足できる1台をじっくり選ぶことができるのがうれしい。(編集部・溝上)

【中古車価格帯】20万~260万円

【モデル流通量】約1230台

【解説した人】塩見智

1972年、岡山県生まれ。自動車雑誌編集部を経てフリーランスライターへ。年を重ねるにつれ、派手でパワフルな車よりも実用的で経済的な車に関心を抱くように。スズキ ワゴンR(現行型)を探す▼検索条件スズキ ワゴンR(現行型)ダイハツ ネイキッド(初代)を探す▼検索条件ダイハツ ネイキッド(初代)スズキ ジムニー(現行型)を探す▼検索条件スズキ ジムニー(現行型)フォルクスワーゲン up!(現行型)を探す▼検索条件フォルクスワーゲン up!(現行型)ホンダ N-ONE(現行型)を探す▼検索条件ホンダ N-ONE(現行型) 日本の風景に馴染むワゴンRの新型は、ハイテク装備と便利機能も搭載【クローズアップ前編】text/塩見智、編集部

photo/篠原晃一、ダイハツ、スズキ、フォルクスワーゲン、ホンダ

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