生島ヒロシ、震災直後の放送でリスナーから届いた言葉

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生島ヒロシ、震災直後の放送でリスナーから届いた言葉
J-WAVEがいま注目するさまざまなトピックをお届けする日曜夜の番組「J-WAVE SELECTION」。毎月第3日曜は東日本大震災の被災地を訪れ、復興の現状をお伝えする「Hitachi Systems HEART TO HEART」(ナビゲーター:姜尚中)をお届けしています。

8月20日のオンエアでは、ご自身も家族を震災で失い、様々なメディアで震災の記憶を発信し続けているフリーアナウンサーの生島ヒロシさんをお招きしました。

生島さんは実は姜とは同い年だそうですが、「え! 姜さんの落ち着きに比べると生島さんは…」とよく言われるそうです(笑)。今回、姜自らが岩手県にて、その後の日々を懸命に生きる人々を取材し、拾い集めてきた言葉を交えながら、生島さんのエピソードを伺いました。

大槌町の「三陸花ホテル はまぎく」の社長・千代川茂さんは震災後、天皇皇后両陛下の被災地慰問とお言葉に励まされた1人。当時、津波で3階分までホテルが全壊、千代川さんのお兄さんである当時の社長と、おかみさんだった妹さんを亡くされました。そんな絶望的な状況からホテルを復活させた背景が語られました。

千代川さんによると、震災後、ホテルを再建できないと絶望に暮れていたところ、テレビに映った両陛下とともにハマギクの花に目がとまったそうです。それは大槌町が両陛下に贈ったものでした。後日、ハマギクの花言葉が「逆境に立ち向かう」であることを知ります。普通の花は海水でしおれてしまいますが、ハマギクは海水にかぶっても生きる生命力の強い花なのです。

ハマギクを励みにホテルを再建して迎えた昨年9月、岩手国体の開会式出席のため同ホテルにお泊りになられた両陛下から、「頑張りましたね」という言葉を賜りました。千代川さんにとって心に残る励みの言葉となったそうです。

これを受けて生島さんは、厳しい状況であっても、決してあきらめなかった千代川さんの姿勢を称賛したうえで、ご自身の震災当時のことを振り返りました。

「実は金曜に起きた震災の状況がわからないまま、月曜の朝の生放送を迎え、お通夜みたいな放送になってしまいました…頑張っても、声のトーンが明らかに低かったんです」(生島さん)

そんな中、全国のリスナーから生島さんのもとに、こんなメッセージが寄せられました。

「私たちは生島さんの声で元気を頂いています。生島さんが元気がないと私たちも本当につらいです。おつらい気持ちはありますが、一緒に頑張っていきましょう」

生島さんは「スイッチを切り替えました。リスナーの皆さんとのつながりから、人と人との絆を改めて感じ、支えられたように思います。生きる力を感じました。もっともっと大変な思いをされている方がいると思うと、へこんだりしていられない」と気持ちを新たにしたと言い、感極まって涙ぐみながら当時の心境を吐露していました。姜は「言葉のプロが言葉によって生かされている」と感動した様子でした。

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】

番組名:「Hitachi Systems HEART TO HEART」
放送日時:毎月第3日曜日 22時−22時54分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/special/hearttoheart/

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