体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

盟友サイモン・ペッグも大絶賛! 『ベイビー・ドライバー』エドガー・ライト監督インタビュー

dsc_0094

『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!』『ワールズ・エンド 酔っ払いが世界を救う』などのエドガー・ライトが脚本・監督を務めた映画『ベイビー・ドライバー』(8月19日公開)。

天才的なドライビングセンスを買われ、犯罪組織のゲッタウェイドライバー(逃がし屋)として従事する通称ベイビー(アンセル・エルゴート)は、デボラ(リリー・ジェームズ)と出会ったことで犯罪現場から足を洗うことを決意。しかし、組織のボス(ケヴィン・スペイシー)に彼女の存在を嗅ぎ付けられ……。

完璧なプレイリストが揃った『iPod』から流れる楽曲に合わせてギアを入れ、エンジンを吹かし、銃撃戦を繰り広げる――カーチェイス版『ラ・ラ・ランド』とも評される今作。世界から称賛されたロックンロール・カーチェイス・アクションで本格的ハリウッド長編映画デビュー作を飾ったエドガー・ライト監督にインタビューを行った。

長年の構想が実現

Ansel Elgort

――今作も非常に素晴らしかったです! 『ショーン・オブ・ザ・デッド』でクイーンの『ドント・ストップ・ミー・ナウ』のメロディに合わせてゾンビをやっつけるシーンがありましたが、その頃には既に『ベイビー・ドライバー』の構想が?

ライト監督:もっと以前の、僕が21歳の頃から構想していたんだ。言われた通り、『ショーン・オブ・ザ・デッド』や『スコット・ピルグリム』、『ワールズ・エンド』でも、音楽に対して人物の動作をコレオグラフィ(振付け)するのは少しずつチャレンジしていた。それはすべて、『ベイビー・ドライバー』を作りたいという思いからだった。スタジオを説得するために、過去に僕が手掛けた作品から音楽に合わせて振付けられているシーンを1本のフィルムにまとめて提出したよ。

――今作のオープニングシーンを見るに、きっと監督が手掛けたミント・ロワイヤルの『ブルー・ソング』のPVもその説得材料に含まれていたと思います。冒頭から最高に格好良かったです。

ライト監督:最初から観客を掴みたいという思いがあったんだ。音楽をメインにして、ほとんどセリフは無く、これから見る映画の方向性を示している。映画のオープニングは、観客に呪文や魔法をかける役割が重要だ。『ベルボトムズ』(ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン)や、その後の『ハーレム・シャッフル』(ボブ&アール)のシークエンスは、そんな効果を狙っているんだ。

――音楽に動きを合わせるということで、テイク数もかなり重ねられたのでは?

ライト監督:『ベルボトムズ』のシークエンスは、カーチェイスを入れて8日間くらい撮影したかな。ベイビーが長回しでコーヒーを買いに行く『ハーレム・シャッフル』のシークエンスは、9時間で28テイク撮ったよ。リハーサルや通し稽古もしていて、とても面白い映像だからDVDの特典にしたいと思っている。

音楽がアイデアの源に

Baby Driver

――監督ご自身はどんな音楽やアーティストに影響を受けてきましたか?

ライト監督:数多くのミュージシャンから影響を受けているから答えるのが難しいけど、若い頃はビートルズ、デヴィッド・ボウイ、クイーン、ロキシー・ミュージック、T・レックス、プリンスとかを聴いて育ったかな。自分の世代よりも少し前の音楽に夢中になっていたと思う。音楽は人生の大きな部分に影響を与えてくれたし、常にインスピレーションを受けている。脚本が書けない時でも、音楽を聴くとアイデアが浮かんでくるんだ。

1 2次のページ
よしだたつきの記事一覧をみる
よしだたつき

記者:

PR会社出身のゆとり第一世代。 目標は「象を一撃で倒す文章の書き方」を習得することです。

TwitterID: stamina_taro

  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。