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【Arroyo Seco Weekend】トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ/アラバマ・シェイクス/BSS/PHJB出演の初日レポート

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【Arroyo Seco Weekend】トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ/アラバマ・シェイクス/BSS/PHJB出演の初日レポート

 現地時間2017年6月24日~25日にかけて米カリフォルニア州パサディナにて初開催された【Arroyo Seco Weekend 2017】。ここでは、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズとマムフォード&サンズがヘッドライナーを務めた同フェスのBillboard JAPAN特派員による初日のレポートをお届けする。

【Arroyo Seco Weekend】初日写真(全232枚)

 【コーチェラ】、【FYF Fest】、ライブ企画として史上最高の売り上げを上げた昨年開催の【デザート・トリップ】などを運営するゴールデンヴォイスが2017年6月24日から2日間にわたって初めて開催した【Arroyo Seco Weekend 2017】に行ってきた。

 アメリカに限らず世界的にフェスティバルが飽和している中、ヘッドライナー、それに準ずる話題のアーティストのブッキングが難しくなっているのは想像するに容易い。これ以上フェスティバルが必要なのかという疑問もあるが、この【Arroyo Seco Weekend 2017】は話題のレストランが出店するという音楽と共にグルメも楽しむというコンセプト。ステージも3つと比較的コンパクトでラインナップが1日目ヘッドライナーのトム・ペティー&ザ・ハートブレイカーズ、2日目ヘッドライナーのマムフォード・アンド・サンズ以外は比較的他のフェスティバルと被らない。また、EDMとヒップホップのジャンルはなく、メインはロック、ソウル、ファンク、フォーク、ルーツ・ミュージックとバンドサウンドが中心と他のフェスティバルとは一線を画すラインナップ。しかも、折り畳み椅子とブランケットの持ち込みが可能で自分のペースで楽しむことができそうな環境なのだ。

 正午開場の1時間後ぐらいに会場に到着。予想通り年齢層は高めで、年齢が高いファンほど折り畳み椅子を持ち込んでいる人が多かった。会場はローズボールの駐車場とローズボールの一部(主に洗面所)を使用し、会場入り口近辺に屋台と一番小さいWillowステージ。3つある橋を渡った反対側にメインステージとなるThe Oaks、反対側にSycamoreステージ。The OaksとSycamoreは1キロぐらい離れていて、幅は200メートルぐらいと細長いレイアウト。そこに屋台やバーがあるので、鑑賞可能なエリアはさらに狭くなる。一面の芝生は目に眩しいぐらいの緑。ちょっと雲があって青空ではないが、贅沢なロケーションには間違いない。

 会場のレイアウトをだいたい把握したぐらいで、スウェーデン出身のBaskeryを観るためにSycamoreステージへ。女の子3人だけのバンドでサポート・メンバーもなし、左からアップライトベース、バンジョーとキックドラム、ギター。自らをバンジョー・パンクと名乗るぐらい迫力と勢いがあって演奏は抜群。そこに息の合ったハーモニーが心地よく、どうやら三人姉妹みたいで、妙に納得。演奏もスウェーデンの酔っぱらった時に歌う伝統的な曲のアカペラからロックな曲まで幅広い。LA出身のロックのあの三姉妹バンドからだいぶ肩の力を抜いた雰囲気。

 次はメイン・ステージのプリザベーション・ホール・ジャズ・バンドを木陰から鑑賞。4月のコーチェラで観た時よりも、この会場の雰囲気やオーディエンスの年齢層とマッチしていて本人たちもそれを感じてか冒頭から彼らのグルーヴが炸裂。オーディエンスの中にはリズムに合わせて踊る人も少なくかなった。バンド・メンバーの「ラー・ラー・ラー・ララララ」で始まる「Mad」はキューバのブエナ・ビスタ・ソーシャル・クラブの雰囲気プンプンでまた違った幸福感のヴァイブが素晴らしかった。

 『スローイング・コッパー』で有名な90年代に一世を風靡したバンド、ライブ。このパフォーマンスは『スローイング・コッパー』の再現ライブかと思うぐらいこの名盤アルバムから惜しみなく演奏し、オーディエンスもシンガロング。ステージ上のメンバーの後方にはLIVEという文字が浮かび上がるライトを設置して、彼らの気合というかしばらくの沈黙から表舞台に出てきて再認識してもらいという意思を感じるパフォーマンスだった。

 最近活動を再開させたブロークン・ソーシャル・シーン。筆者も彼らのライブを観るのは実に11年ぶり。相変わらずの大所帯でホーン隊がいるサウンドは豪華。ヴォーカル、コーラス担当が変わるなど少し混沌としているが、別の意味では変化に富んだ飽きないパフォーマンスとも言える。

 3週間前にも違うフェスティバルで観たチャールズ・ブラッドレイ。ガツンと心に突き刺さる彼の歌声は何度聞いても惚れ惚れする。ステージ上でガンを克服したと宣言して嬉しそうの表情が印象的で今後も健康でその遅咲きのキャリアを少しでも長く続けて欲しいと願わずにはいられない。

 日が沈みかけた頃から急激にオーディエンスの数が増えメインステージThe Oaks付近では椅子とブランケットでスペースが限られてしまい、また移動しようとするオーディエンスも立ち尽くす状態という運営の計算違いが起きた状態でアラバマ・シェイクスがスタート。筆者はかなり離れた場所からスクリーンを観ながらの鑑賞。『サウンド&カラー』からをメインに『ボーイズ&ガールズ』から数曲混ぜたセットリストでバランスはまずまずだったが、ブリタニーのヴォーカルのパワフルさを伝えるにはスピーカーの数が不足しているように聞こえたし、物足りなさが残る印象を受けた。これはバンドの演奏が良くなかったのですがなく、音響などのシステム環境が問題だった。

 そして日も完全に暮れた中、ヘッドライナーのトム・ぺティ&ザ・ハートブレイカーズが登場。ステージ天井に設置された200個は余裕でありそうな電球が曲によって上下に動き様々な種類の色に発光するセットは大掛かりでもないものの趣があり、また演奏の邪魔にもならずちょうどいい塩梅だった。「Rockin’ Around」でスタートしたセットは、「Mary Jane’s Last Dance」「You Got Lucky」「Into the Great Wide Open」「Don’t Come Around Here No More」などヒットを立て続けて演奏。「Learning to Fly」では声が当時の音源とライブとではさほど変わらないと思えるぐらい驚異的に衰えない60代半ばのヴォーカルに痺れずにはいられない。アンコール1曲目は「You Wreck Me」そしてラストにその場にいたオーディエンスお待ちかねの「American Girl」と大満足で秀逸のセットリストでライブは終了。

◎公演情報
【Arroyo Seco Weekend 2017】
2017年6月24日(土)~25日(日)
米カリフォルニア州パサディナ
INFO: https://www.arroyosecoweekend.com/

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