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ケヴィン・スミス監督『コンビニ・ウォーズ』笑いっぱなしインタビュー 「次回作はセイウチ人間とミニナチとヘラジカ・ジョーズの壮絶バトルだよ!」

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ケヴィン・スミス監督の最新作『コンビニ・ウォーズ ~バイトJK VS ミニナチ軍団~』がいよいよ7/1より公開。

今作は、セイウチ人間ホラー『Mr.タスク』のスピンオフにして、ジョニー・デップの愛娘リリー・ローズ・デップとケヴィン・スミス監督の愛娘ハーレイ・クイン・スミスがW主演でヤル気のないJKコンビニ店員を演じ、長い眠りから覚めたミニナチ軍団と“時給を超えた戦い”を繰り広げるというトンデモ・ホラー・コメディ。情報解禁時から、ストーリーやキャラクターの意味不明さと、アンビバレンツなキャストの豪華さでニッチな映画好きのアンテナをビンッビン揺らしております。

ジョニー・デップが『Mr.タスク』に引き続き、自身が再演を熱望したヘボ探偵ギー・ラポワンテ役で再出演、ジョニーの息子ジャック・デップと、その母親ヴァネッサ・パラディも出演。更に、前作でセイウチ人間にされたジャスティン・ロングはヘンテコ・ヨガ・コーチ役、ハーレイ・ジョエル・オスメントはぷりんぷりんのホッペとお腹をたずさえカナディアン・ナチス役で登場。あのスタン・リーまでカメオ出演をするという異様に豪華なキャスティングで、その存在自体がギャグとも言えそうな今作。

ホラー通信では、今作の生みの親であるケヴィン・スミス監督にスカイプインタビューを敢行。サービス精神たっぷりにハイテンションに対応してくれた監督は、記者を含めインタビュー現場のスタッフ全員を爆笑させ続け、予定の時間を倍以上上回るトークを繰り広げてくれました。実は本国では賛否両論だったという今作ですが、監督は「日本には僕の映画を分かってくれる理解者がいる」と日本のファンへのアツい期待を抱いておりましたよ。そんな監督のインタビューをどうぞ、お楽しみください!

<『コンビニ・ウォーズ』ストーリー>
コリーン・コレット(リリー=ローズ・メロディ・デップ)とコリーン・マッケンジー(ハーレイ・クイン・スミス)は大のヨガ好きJK(女子高生)。怪しいヨガの先生(ジャスティン・ロング)に教えを請いながら怠惰なハイスクールライフを送っていた。ある日、2人は店長不在のバイト先のコンビニで学校のモテ男子とパーティーを行おうとするが、誤って地下に眠っていた邪悪なミニナチ軍団を呼び起こしてしまう。長い眠りから覚めたミニナチ軍団は巨大な怪物を解放し、世界侵略へと動き出す。2人の女子高生VSミニナチ軍団。今、世界を守る戦いの火ぶたが切って落とされる―コンビニで。

ケヴィン・スミス監督インタビュー

ケヴィン・スミス監督:コンニチハ~! 僕、94年に作品の上映があって東京に行ったことあるんだよね。そのときに「こんにちは」や「どういたしまして」を覚えたよ!

記者:すばらしい! まず作品の感想を言わせてくださいね。『コンビニ・ウォーズ』……大爆笑でした。大好きな作品です。

スミス:オ~マイガ~~! ありがとう! 僕もこの映画が大好きだよ。まあ中には酷評する人もいるんだけど、「よかったよ!」って言ってくれる人がいると「ワァ! もうひとり理解者がいた!」と思うんだよね(笑)。

記者:(笑)。ちっちゃなミニナチとのバトルや、ちりばめられた笑いのテンションが『死霊のはらわたIII/キャプテン・スーパーマーケット』を思い起こしました。

スミス:イエ~ア!!!(両手を広げて超笑顔) まさにそれ! ブルース・キャンベルがミニ・ブルース・キャンベルと戦うみたいなシーンだよね! 今回のミニナチを作ってくれた美術のボブ・カーツマンとも話してたよ! まさしくだよね!

記者:それです、それです(笑)。ミニナチというソーセージ頭のヘンテコなキャラクターはどうしてできたんですか?

スミス:元々はちっちゃいヒットラーのキャラクターにしようと思っていて。グレムリンならぬ“ヒットリン”!っつって、ジェイソン・ミューズ(『ジェイ&サイレント・ボブ』のジェイ役)に演じてもらおうと思ってたんだ。でもそれだとジェイソンが付けヒゲつけて演じるだけだろ? それじゃ物足りないんだよな。『Mr.タスク』も次回作もそうなんだけど、“ゴム怪獣もの”なんだよ。必要なのは“ゴム感”なんだ! それでMr.タスクのコスチュームも担当したボブとも話して、「ヒットラーと言えばドイツだろ? ドイツといえばなんだ?」って連想していった。俺はドイツといえばシュヴァルツヴァルト(黒い森)だったから、木目調の顔した人間みたいなのはどうだろ?って言ったら、ボブが「いやいや、ドイツと言ったらソーセージだろ」「ソーセージか!これで行こう」ってなったんだ。でもジェイソンは被り物が苦手らしくて。結局僕が自分で演じることになったんだよ。

[画像]予告編より ケヴィン・スミス監督が演じたミニナチ軍団

記者:次回作の話が少し出てきましたが、『Mr.タスク』『コンビニ・ウォーズ』は3部作になるそうですね? 次回作が『MOOSE JAWS(ヘラジカ・ジョーズ)』と聞いて、タイトルだけでワクワクしてるんですが(笑)。

スミス:ははは(笑)。『Mr.タスク』はセイウチ人間を作る男の話で、『コンビニ・ウォーズ』はソーセージ人間を退治する女の子の話だけど、そう聞いてもあんまりピンとこないよね。『ヘラジカ・ジョーズ』はタイトルだけで内容が想像つくでしょ(笑)? まあ『ジョーズ』へのオマージュなんだけど、ヘラジカ版だよ、と(笑)。狙うべくは『コンビニ・ウォーズ』よりちょっとダークだけど、『Mr.タスク』ほどダークじゃないってところかな。あと訴訟されないギリギリのセンで『ジョーズ』へのオマージュを盛り込みたい(笑)。

記者:(爆笑)。

スミス:「俺はこういう映画を撮るために生まれたんだ!」と思ってるよ! なぜなら『ジョーズ』は小さい頃に観て心底影響を受けた映画だからね。ユニバーサルが「『ジョーズ』ものを作ってくれ」なんて言うことはないだろうけど、ヘラジカ版なら誰も文句言わないだろうと思って(笑)。これは今まで作ってきた僕の映画の集大成になるよ。僕の映画は、ジェイ&サイレントボブがいる『クラークス』のユニバースがあって、それとは別に『Mr.タスク』『コンビニ・ウォーズ』からなるカナダ・ユニバースがある。『ヘラジカ・ジョーズ』ではこの2つのユニバースが交差するんだ! ジェイ&サイレントボブも登場するし、第三幕ではゴム怪獣の壮絶バトルが待っている。『Mr.タスク』のセイウチ人間がヘラジカ・ジョーズと戦う! そして『コンビニ・ウォーズ』のミニナチ・モンスターも登場して、三つ巴の戦いになるんだ!

記者:あはは(爆笑)。もう傑作の予感しかしないです(笑)。

スミス:いわばカナディアン・カイジュウ・バトルだよ(笑)。昔、一週間特集を組んで放送してくれる4時半の映画番組があったんだけど、そこで『Empire of the Ants』や『ジョーズ』を観た。『ゴジラ』特集だったら『怪獣総進撃』とかね、これぞ元祖『アベンジャーズ』ってやつさ。怪獣たちが総出で戦うストーリーだよね。『ヘラジカ・ジョーズ』もそんな感じだよ。僕も撮影するのが楽しみ(笑)。

記者:『コンビニ・ウォーズ』の話に戻りますが、この作品ができた経緯を教えていただけますか。

スミス:これは『Mr.タスク』のワンシーンをひとつの映画に拡大したものだよ。リリーとハーレイが出演しているあのシーンが凄く印象に残った。あれはびっくりするほどうまくいったと思う。撮影のとき、僕はモニタを見つめながら妻のとなりに座っていて、妻を肘で小突きながら言ったんだ。「この女優は俺のタマから生まれたんだぜ!? すごくね!?」ってさ(笑)。すごくシュールな経験だったよね。そしたら、撮影を終えたあと、ジョニーが来てこう言うんだ。「あの子たちすごくいい仕事をしたね」って。「俺たちちょっと賢くやれば、もう引退して彼女たちの稼いだお金で暮らしていけるんじゃない?」とさ(笑)。

記者:(笑)。自分の娘を主演にして出来上がったのがこのぶっ飛んだ内容というのが素晴らしくて。こんなお父さん最高だなと。

スミス:嬉しいね。「自分の娘とジョニー・デップの娘を主演に映画を撮ります!」って発表したら「なんだよそれ! 子守ごっこにカメラ回してるだけじゃねえか!」なんて批判されたりもしたよ。でも別に何言われたっていいんだ。娘が40、50になったときにさ……まあ俺そんな長生きしないだろうからその頃死んでっかもしんないけど、「あんな映画作ったよね」って想い出が残ってればいいんだよ。それにこの作品自体は結構足が長い作品だと思ってる。なによりハーレイ・クインはこの作品をきっかけに「女優としてのキャリアを詰んでいきたい」って思ってくれたみたいだよ。
ハーレイは女優業になかなか本気みたいで、演技に対してかなり玄人的なアプローチをするんだよね。僕の演出なんかテキトーなもんだけど、彼女は「キャラクターというものはすべてを削ぎ落として残ったものがキャラクターなのよ」なんてカッコイイこと言うからさ、「まあそうだよね。俺が演じるサイレント・ボブなんておしゃべりな俺の言葉を全部削ぎ落として残ったのがサイレント・ボブだもんね」っとか言って。僕らはきっかけを与えたにすぎないけど、それをチャンスに変えた彼女たちを見ているととても気持ちが良いよ。リリーもこの映画が初めて人前に出る仕事だったけど、これがきっかけで色んな仕事にトライしようと思ってくれたみたいだよ。

記者:映画を観た娘さんの反応はいかがでしたか?

スミス:すごく気に入ってくれたよ! 未だに「あの作品よかったよね」と言ってくれるし。ただまあ批評家の酷評に対してどう思ってるかは分からないね……僕には言わないんだ、優しい子だから。でもあの日本版ポスターは最高だったよね! 娘も大のお気に入りだよ。壮大でいかにも楽しそうでさ、もう映画の出来よりポスターの出来のほうがいいんじゃないかってくらい(笑)。僕なんか日本版ポスター見てあまりの美しさに涙流しちゃったよね。アメリカのキャンペーンでもあのポスターを使ってくれたらよかったのに。

これ以外にも、沢山の爆笑トークを繰り広げてくれたスミス監督。ちなみにジョニー・デップと出会ったきっかけはリリーとハーレイの幼稚園が一緒だったためで、デップを初めて見て興奮したスミス監督が「ワオ!ジャック船長だ!」と言うと、デップが「オー!サイレント・ボブ!」と返してくれたことから交流が始まったんだそう。ジョニー・デップ、気さく!

トンデモ・コメディ映画ではあるけれど、ちょっぴり心温まるティーンエイジ・ムービーでもある『コンビニ・ウォーズ』。女子高生も男子高生も、かつてそうだった皆さんも、お母さんお父さんも、次回作の『ヘラジカ・ジョーズ』が楽しみで仕方ないみなさんも、そろってお楽しみください!

映画『コンビニ・ウォーズ~バイトJK VS ミニナチ軍団~』は7月1日(土)より新宿シネマカリテほか全国順次公開です。どうぞお楽しみに!

配給:パルコ、ハピネット
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記者:

デザイナーと記者の二足のわらじ。ふだんはホラー通信(http://horror2.jp/)で洋画ホラーの記事ばかり書いています。好きなバンドはビートルズ、好きな食べ物はラーメンと角煮、好きな怪人はガマボイラーです。

TwitterID: _reinus

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