「牡蠣のおいしい食べ方」について美人ママさんに教わってきた【美人ママさんハシゴ酒】
美人ママに教わる「もっとお酒がおいしくなる牡蠣の食べ方」【美人ママさんハシゴ酒 第19回】
カメラマンの沼田学さんが、「僕がよく行く、牡蠣のおいしいお店に美人ママがいますよ」とのこと。
もっと早く言ってよぉ、牡蠣の旬って冬でしょ?
「なに言ってるんですか、今は牡蠣って、一年中おいしいんですよ」と笑う沼田カメラマン。そ、そうなんだ、知識のないのが露呈して恥ずかしぃ。
というわけで、取材にうかがうことにしたのです。
世田谷線松陰神社前駅から商店街を南へ1分も歩かないうちにある「マルショウ アリク」。
おっと、開店前ですね。すみません、こんにちは。
オーナーの廣岡好和(ひろおかよしかず)さんが開店準備に追われていた。
「ヨッシー、よろしくね」
沼田カメラマンは、彼のことを“ヨッシー”と呼んでいます。僕もヨッシーって呼ぼう。
ママはまだいらっしゃっていないので、ヨッシーさん、本日の牡蠣を見せてもらってもいいですか?
おおっ。壮観ですね。
これって生きているんですか?
「はい、生きてますよ。仮死状態といえばいいですかね」
ところで、「マルショウ アリク」という店名変わってますよね。
「マルショウというのは、丸に商い、商店のことです。アリクというのは古語で『歩く』ということなんです。また、『在り来』という字を書いて、変わらずにずっと存続するという意味もあったようです」
なんだか、いろいろこだわりがあるお店なんですね……なんて話をしていると、おっと、美人ママ登場だ。
本業は女優さんだそうだと事前に得ていた情報をぶつけてみました。
「お店では、本業とは区別しているんです。ですから、ここでは、マユという名前でやっています。はい、おしぼり」
おお、ありがとうございます。
ところでママ、乾杯したいのですが、なにを飲まれますか。
「え、私、ママじゃないので」
あ、すみません。では、マユさん、なにを飲まれます?
「では、レモンサワーで」
それじゃ、僕も同じものを!
さっそくレモンサワーを作ってくれたマユさん。
レモンの絞り方が力強くて素敵!
カンパーイ!
それじゃ、さっそく牡蠣をいただきましょうか。
やはり、この「牡蠣の食べ比べ三種盛り」から行きましょうか。これ、毎日、内容が変わるんですよね。
ちなみにこのメニュー、絵本にメニューが貼りつけられています。
「きょうは下関の牡蠣もありますから」とヨッシーさん。
なんだかうれしいね。ちなみに僕は生まれたのが下関なので、こんなペンネームをつけているんです。
おっと、さっそくヨッシーさんが、牡蠣を取り出して調理にかかっている。
そういえば、祝3周年の文字が店内にありますね、このお店は3年目なんですね。
こちらのお店を始める前は?
「築地にある、牡蠣や鮮魚を扱う会社で働いていたんですよ」
なるほど、だから牡蠣には詳しいんですね。
ちょっと手元を見てみましょう。
さすがに手際がいいですね。
自分も何度か牡蠣をむいたことがありますけど、けっこう難しいんですよね。
今回の牡蠣はこちら。牡蠣もブランド化が進み、いろいろなものが出ているんですね。
自分でむくと、お店みたいに美しくならないんですよね。
「たぶん、“向き”じゃないですかね。殻にはこんな形でついているんですよ」
「それを裏返して盛り付けるんです」
あー、なるほど。
お店で出されるのはこの白いほうが上だもんね。なるほど、むいてひっくり返すのか。
おお、出来上がり。
レモンサワー(500円)、牡蠣の食べ比べ三種盛り(1,500円)
では、いただきましょうか。まず、一番右。
大振りの三重県の桃小町。
レモンをかけていただきますか。
おっ、磯の香りが、広がりますね。
ちゅるちゅる~と吸い込みます。
へえぇ、これ、めっちゃおいしいじゃないですか。
58年生きてきたけど、こんなおいしい生牡蠣を食べたのは初めてかも。ものすごくおいしい。
んでもって、レモンサワーにあうぅ。いやぁ、いいねぇ。
あと、2個あるぞぉ。と、マユさんが
「ちょっと変わった食べ方をしてみます?」
と誘惑する。なになに、どんな食べ方?
「じゃーん!」
おっ。それは胡椒ですね。
それを山口県の才川にたっぷりかけるんんだそうです。
あ、ヨッシーさん、これが下関の牡蠣ですね。
「はい、そうです」
そ、そんなに?
そして、ヨッシーさんが「これすぐに飲んでみてください」と何やら注いでくれてます。
それなんですか?
「ウィスキーです」
えっ、ストレートで?
それでは、これを口に入れてから、ウィスキーで流し込む。
おやおや、これはどういうことだろう。
まず、あれだけかけられた胡椒をほとんど感じません。
で、ストレートのウィスキーなのに、口あたりがまろやかで、なんならボトル1本飲めそうなかんじです。
こりゃ、不思議。
「それじゃ、もう一個にはこちらを」とマユさん。
それはなんですか?
「ハバネロです」
「これは数滴でじゅうぶんですよ」とヨッシーさん。
激辛スパイスで有名なハバネロを数滴かけてから……。
「そして、これに合わせるのは白ワインですね」
あれれ?
辛さはまったく感じません。
なんだか、さわやかな味覚が口に広がりますね。そして、白ワインが心地いいです。こういう食べ方をすると、牡蠣の味が変わるというよりはお酒の味が変わるんですね。
はい、実はこのあたりから記憶がございません。
いつの間にか岩牡蠣を注文していたようです。
岩牡蠣、すごく大きいのです。
長崎の岩牡蠣(1,280円)
マユさんに持ってもらったりしてます。
なぜか、沼田さん、マユさん、僕で食べようと言ったら、ヨッシーさん、三等分に切ってくれてます。
まずは、マユさんから。
うれしそうなマユさん。
いやぁ、この表情を見れば、おいしいのわかりますね。
味いかがですか?
「初めて食べましたけど、おいしいです。味が豊かですね。甘いとかしょっぱいを通り越して、5次元のおいしさです」
いやぁ、表現力が豊か!
でもって、どういうわけか、この日のお通しが蒸し牡蠣だと聞いて、それもくださいって言ってます、あたくし。
「いつも牡蠣がお通しというわけじゃないんです。むしろ牡蠣がお通しのというほうが珍しいですね」
レモンサワーとともにいただきました。
もう、真っ赤な顔して牡蠣をいただいてます。
牡蠣は、生もいいけど、蒸しにするとよりいっそう牡蠣の味が引き出されますね。
「私、ヨッシーの絵を描いたんですよ」
そう、この界隈はアーティストの方々が多く、お店のあちらこちらに作品らしきものがあります。それを見るだけでも楽しいですね。
なんだか、楽しいお店だ。かなり酔っぱらって、実は後半まったく覚えておりません。すみません。
マユさん、またくるね。
あら、どういうわけか牡蠣の顔出しがありました。記念写真を!
美人ママFile #019
「マルショウ アリク」マユさん
お店のモットーを教えてください。
そのときそのときの瞬間しか共有できないので、ぜひ、来てみて体験してください。
ママさんの好きな男性のタイプは?
やさしくて、自分の夢を持った人。
自分の性格をひとことで言うと?
素直だけど、ややこしい(笑)。
いちばんの得意料理はなんですか?
オムライス&パスタですかね。
どんな言葉で口説かれたらドキッとしますか?
言われたことないからわかんないです。いや、言われているかもしれないけど、照れて、耳をふさいじゃってるかも。
『メシ通』の読者にひとことお願いします!
このお店は知れば知るほど知るほどクセになりますよ。
お店情報
マルショウ アリク
住所: 東京都世田谷区世田谷4-2-12 共悦マーケット
電話番号:03-6432-6880
営業時間: 17:00~23:00
定休日:月曜日
Facebook:マルショウ アリク
※この記事は2017年5月の情報です。
※金額はすべて税込みです。
写真:沼田学
書いた人:下関マグロ
1958年生まれ。山口県出身。出版社、編集プロダクションを経てフリーライターへ。『東京アンダーグラウンドパーティー』(二見書房)、『歩考力』(ナショナル出版)『まな板の上のマグロ』(幻冬舎)など著書多数。 Twitter:@maguro_shimo
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