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「平和について考える機会になっているのか疑問」 エアレースでの零戦の飛行に否定的な『AERA』記者が炎上

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2017年6月3日・4日に開催された『レッドブル・エアレース千葉2017』のスペシャル・サイドアクトとして、1942年に製造した零式艦上戦闘機二二型(以下零戦)が東京湾の上空を飛行しました。この零戦はパプアニューギニアに落ちていた残骸から復元されたもので、ゼロエンタープライズ・ジャパンの石塚政秀氏が『零戦里帰りプロジェクト』としてクラウドファンディングサービス『Readyfor』で23444000円の調達に成功。今回の飛行につながりました。

しかし、この飛行について朝日新聞出版発行の週刊誌『AERA』記者の竹下郁子氏が次のような否定的なツイートをして物議を醸しています。


TLに零戦を讃える人がたくさんいて、考え込んでしまう。「平和を考える機会」にはなってないようだけど


今を生きる私たちがすべきは、零戦に平和を奪われた人たちについて知ることじゃないの。2017年の東京の空を飛ぶ零戦を「美しい」「勇姿」と表現する人たちを見ると、これが「平和について考える機会」になっているのか疑問です。そこに人の痛みへの想像力はあるのでしょうか。

このツイートに対しては反論が殺到。さらに、著名軍事ブロガーのJSF氏が『レッドブル・エアレース』を朝日新聞が後援、現在の戦闘に零戦が耐えられないことを指摘し、竹下氏が社の方針と記事の編集ポリシーが違うということに理解を示した上で、次のようにリプライ。


ええ、それは分かります。ただ朝日新聞が零戦を飛ばすイベントの後援団体だったという事実から、先の大戦のレシプロ戦闘機は、既に航空史に於ける文化財だと考えて頂ければと思います。戦闘兵器たる要塞、砦、城は文化財であり観光名所となっています。零戦も同じです。

城、特に熊本城と同一視することに対して、竹下氏は次のようにツイート。


零戦と熊本城を同一視する人たち、発想が斜め上すぎるし、熊本出身で熊本城の復旧に寄付している私としては怒りで震える。

この発言から、零戦を過去の戦争に使用された兵器や施設に関する議論が続いていたほか、朝日新聞が戦前・戦中に軍国主義賛美を行ってきたことへの指摘や、『AERA』が2011年の東日本大震災の際に放射能汚染について『放射能がくる』という号を出していたことに関しても非難が集まる展開に。それに対して、竹下氏が次のようにツイートしたことも、炎上に拍車をかける結果となっています。


AERAは長期避難を促したんだっけ?

一方で、零戦の文化的・技術的な価値については、朝日新聞記者の丹治吉順氏が次のようにツイート。


私は技術畑出身なので、軍事由来の技術に現在の世界がどれほど助けられ、豊かになっているかを一応知っています。軍事由来のものなら何でも反対というのなら、インターネットもGPSも使ってはいけない。軍事全てをあたかも「穢れ」のようにとらえるメンタリティは、正直理解できないものがあります。

こちらには共感のリプライが多く、「戦争を憎むことと、軍事技術の否定はまた別の問題」「ファッションでも軍服起源のものはたくさんある」といった意見が集まっていました。

※画像は『レッドブル・エアレース千葉2017』公式サイトより
http://rbar.jp/event/zerosen.html [リンク]

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記者:

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

ウェブサイト: http://yaplog.jp/parsleymood/

TwitterID: parsleymood

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