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「あっという間の1年、ハワイアンズ復活が本当に嬉しくて」 新人フラガール・水野のぞ美<インタビュー「3.11」第7回>

新人フラガール・水野のぞ美さん

 東日本大震災の後、ニコニコ動画が被災地を取材した中で印象的な女性がいた。福島県いわき市にある温泉施設「スパリゾートハワイアンズ」でフラダンスを躍るフラガール・水野のぞ美さん(19)だ。毎年4月、新人フラガールたちは躍りを学ぶため、ハワイアンズが運営する「常磐音楽舞踏学院」へ入校する。震災に見舞われた昨年の春には新入生6名が入学したが、その中で唯一ダンス経験がなく、右も左もわからない状況でフラガールとして歩み始めたのが水野さんだった。

 福島県いわき市にあるハワイアンズは施設の一部が損壊し、1年近くもの一時休業を余儀なくされた。営業再開の目途もたたないまま、ひたすらレッスンが続く日々を送った新人フラガールは、この1年をどのように過ごし、感じてきたのか。そして昨年10月の初舞台、今年2月の全館オープンを経た今、何を思うのか。

・東日本大震災 3.11 特集
http://ch.nicovideo.jp/channel/311

(聞き手:武田敦子)

■入校控えた3月11日・・・震災直後は「とにかく生きるのに必死だった」

きづなリゾート・スパリゾートハワイアンズ

 「常磐音楽舞踏学院」への入校式を4月1日に控え、希望を胸にふくらませていた3月11日、東日本大震災が日本を襲った。その時、水野さんはどこで何をしていたのか。

「いわき市内にあるショッピングセンターにいて、その時地震に遭いました。ショッピングセンターからはすぐに出て、ちょっと落ち着くまではそこにいたんですけれど、とにかく家に帰ろうと思って。もう車の免許を持っていたので、車で帰宅したんですが、渋滞で車がまったく動かなくて、家に着くまで2時間くらいかかりましたね。
電話もまったく通じなくて、家族の安否が心配でした。姉のところに生まれたばかりの姪がいたので、大丈夫かなっていうのがとにかく不安で。でもメールは届いたので、お母さんから『お姉ちゃんと電話で話して大丈夫だったよ』ってメールで知らせてもらって安心しました」

 自宅は壁が崩れた程度で大きな被害はなかったが、水も食料もなく、ガソリンなどの物資も届かない状態。震災直後は「とにかく生きるのに必死だった」という。

「水が出ない、食べるものもない、もう本当に『生きる』ことに必死で、4月1日に無事入校できるのかなっていう不安もあったんですが、それ以上に『これからどうなるんだろう』という気持ちのほうが大きかったですね。
でも、ハワイアンズから『4月26日に入校式を行います』という連絡をいただいたときは、すごくホッとしました。周りで内定を取り消されたという話もけっこう多く聞いていたので、『ああ、仕事がちゃんとできるんだ』という安心感で、ものすごく嬉しかったです」

 震災直後、行き先が見えない極度の不安状態の中、自分がフラガールとしての一歩を踏み出せたということが、水野さんにとって大きな希望になった。入校生6名のうち、いわき市出身の5名全員(1名は秋田県出身)が揃って入校できたことも、「とても嬉しかった」と笑顔を見せた。

■同期で唯一ダンス経験なし 「足を引っ張っている」と自己嫌悪に

水野さんとニコニコテレビちゃん

 4月26日に無事入校式を終え、5月2日からフラガールとしてのレッスンが始まる。6名のうち、水野さんを除く5人はフラやタヒチ、バレエなどダンスの経験者ばかり。1人だけダンス未経験者としてのレッスンだ。

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