MITが開発した自動建設システムがドーム型の建物をわずか13.5時間で建設

access_time create folderデジタル・IT

13.5時間で建設されたドーム型の建物ロシアのエンジニアリング会社「Apis Cor」が専用3Dプリンターで家屋の建設に成功するなど、昨今、建設の分野において、3Dプリンティング技術の活用が広がっている。

しかしながら、従来の3Dプリンティングシステムは、資材を出力するノズルを支えるために固定構造となっており、限られた形状の建物しか“出力”できないのが課題だ。

・わずか13.5時間で直径14.6メートルのドームを建設

MITが開発した自動建設システム「デジタル・コンストラクション・プラットフォーム」米マサチューセッツ工科大学の研究チームは、独自に開発した自動建設システム「デジタル・コンストラクション・プラットフォーム(DCP)」によって、直径14.6メートル、高さ3.7メートルのドーム型の建物をわずか13.5時間で完成させた。

このシステムは、油圧ロボットアームと電気ロボットアームで構成される複合システムがクローラ型移動ロボットに搭載されたもの。

可動式であるため、どのような大きさの建物でも対応できるのが特徴だ。

また、ロボットアームには、噴射式ノズルや溶接システム、センサーなど、他のツールを装着することもできる。

・月や火星で建物を自動建設させることも可能に!?

研究チームでは、資材の収集・調達から建物の“出力”までのプロセスをすべて自動化することを究極の目標に掲げ、さらなる改善をすすめていく方針。

「デジタル・コンストラクション・プラットフォーム」の完全自律化が実現すれば、南極大陸や月、火星でも、建物の自動建設が可能となるかもしれない。

Science Robotics / MIT

  1. HOME
  2. デジタル・IT
  3. MITが開発した自動建設システムがドーム型の建物をわずか13.5時間で建設
access_time create folderデジタル・IT
local_offer
Techable

Techable

ウェブサイト: https://techable.jp/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。