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第46回 『キングコング:髑髏島の巨神』は”シン・コング”! 嬉しくなるような怪獣エンタテインメントの誕生です!

第46回 『キングコング:髑髏島の巨神』は”シン・コング”! 嬉しくなるような怪獣エンタテインメントの誕生です!

まず最初に2つのことだけ言っておきます。

①『キングコング:髑髏島の巨神』は『シン・ゴジラ』×『マッドマックス:怒りの  
 デスロード』級の面白さ、必見です!
②エンドロールが終わっても絶対絶対席を立ってはいけません!

とにかくまっさらな気持ちで『キングコング:髑髏島の巨神』を観たいという方はここまで。ここから先は極力ネタバレなしのレビューです。あ、でも今回監督に独占インタビューできたので、そのお宝コメントも入れているのでぜひ読んでください(笑)

嬉しくなるような怪獣映画の誕生です! 今回のキングコングは2つの意味で”シン・コング”。新・コングにして真・コング。

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新・コング=これは全く新しいキングコング映画です。もともとこのキャラは33年に
封切られた『キング・コング』(キングとコングの間に中黒が入ります)がベース。謎の島=髑髏島(どくろとう:スカル・アイランド)に棲んでいたコングが探検隊に捕まり大都会ニューヨークで見世物にされますが逃げ出し街を破壊。実はコングは探検隊に参加していた女性に心を奪われており、彼女を求めての暴走なのです。そしてエンパイア・ステート・ビルのてっぺんで飛行機隊と一戦を交えるが銃殺されてしまいます。
以来コングは”美女と野獣”の物語として語られてきました。しかし今度の『キングコング:髑髏島の巨神』はこの”コングらしさ”にしばられることなく新たな冒険映画を作ることに成功しています。

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ジョーダン・ボート・ロバーツ監督はこの映画の監督を打診されたときに「大作のオファーがきてやったあ!と喜んだんですが、ふといまコングの物語を作る意味ってなんだろう、と考えたんです。つまり自分だったらどういうコングの映画だったら観たいか、ということです」
その答えとして監督の頭に浮かんだのが、自身がファンだったという79年の『地獄の黙示録』から端を発するベトナム戦争映画。「ジャングルの上空を飛ぶ軍用ヘリと夕日を背にジャングルの王者コングが対峙する、、こういう映画にしたかったのです」。

DSC_0272.JPGジョーダン・ボート・ロバーツ監督

この監督のイメージはそのままビジュアル化され、映画前半の見せ場であるヘリ軍団VSコングのスペクタクル・アクションとなります!
普通だったら映画のクライマックスにもってきてもよさそうなシーンがのっけからくる。「出しおしみなくコングを見せたかったのです」(ジョーダン監督)

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真・コング=”美女と野獣”という要素を裏切りながらも、今度のコングがコングらしいなと思ったのは、このキャラをキチンと怪獣として描いたことです。いやキングコングと言えば怪獣でしょう? なのですが実は33年版のコング以降、様々なバリエーションやリメイクが作られたのですが、どれもコングを怪獣というよりは大きすぎるゴリラとして描いていきたのです。改めて33年版を観直すと、コングは猿の形をした大魔神な怖さ、カリスマ性があるのです。
誤解を恐れずに言うなら33年以降、コングは”神秘的な怪獣”から”大きすぎた既知の動物”にチューニングされてきました。でも33年に『キング・コング』が封切られたときは、もちろん当時は他に怪獣映画やすごいVFXを使ったSF映画もない。TVもネットもないから世界の猛獣たちの映像を気軽に楽しむことなんて出来ない。だからこそ『キング・コング』を初めて観たとき、その迫力と奇想天外さにきっと圧倒されたに違いない。今度の『キングコング:髑髏島の巨神』はまさに33年のときに観客が感じたワクワク・ドキドキ感を、いまの観客にどう感じさせるかを追求しているのです。

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