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話題の占い師“しいたけ”さんに単独インタビュー! 謎につつまれたその正体が明らかに…~マガジンハウス担当者の今推し本『しいたけ占い』

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―――こんにちは、マガジンハウスです。話題沸騰中『しいたけ占い』の著者、占い師のしいたけさん。もちろんご存じですよね? 顔出し取材はNGということですが、きょうは特別に単独インタビューをお受けいただきました!


唯一苦手な食べものが「しいたけ」だった

―――いまツイッターを「♯しいたけ占い」で検索しますと……。「当たるとこ多すぎてグサグサくる」、「占い嫌いだけど好きになりそう」、「テスト前にしいたけ占い見てうわ〜当たってる」。ちょうど受験シーズンの学生たちも励まされているようです。

しいたけ 「これほどゆるい名前のものが、ここまでたくさんの方に受け入れてもらえるとは思ってなかったです。本当にありがたいかぎりです」

―――ここで初めて<しいたけ占い>を知る方のためにも復習なんですが、そもそもなんで<しいたけ占い>なんでしたっけ。よくキノコの種類で何かを占うのかと勘違いされます。

しいたけ 「しいたけがやっている占いだから<しいたけ占い>なんです。僕、数年前まで唯一苦手な食べものがしいたけで。しいたけってけっこういろんな料理に紛れ込んでいるから、それをいちいち取り除いて食べるという、しいたけを虐げるような行為をずっとしてきたんです。それにある日気がついて、『よし、‟しいたけを食べられるようになろう”キャンペーンをやろう!』と思い立って、一番身近な自分の名前を『しいたけ』とすることで、あえて‟好き”と刷り込もうとしたのがきっかけですね。いまでは無事、食べられるようになりました」

―――何度聞いても雲をつかむようなご説明ですけれど、これ実話なんですよね。

しいたけ 「はい。僕ね、何かたまに思い立って自分で”こうしよう”と決めてやることがあるんですよ。高校時代は浦沢直樹先生の『MASTERキートン』を読んで、世界観にとにかく感銘を受けたんです。その主人公が‟元英国特殊部隊”の軍人で、考古学者だった。それ以前にも思春期にイギリスの歴史や文化、個人主義などに憧れたこともあって、‟イギリス人になろう”と思い立って毎日一人でティータイムをしてたんです」

―――ティータイム??

しいたけ 「高校3年間、毎日紅茶を淹れた水筒を持って学校に行って、午後3時にお茶を飲んでいました」

―――スコーンを食べたりとか?

しいたけ 「いや、お金がないから紅茶だけです」

―――はあ……。それについて、周りのお友達はどういう反応だったんですか?

しいたけ 「完全にスルーされてましたね。とくにいじめられたりはしなかったですけど、あいつ変わってるなあとは思われてたでしょうね。3年間クラスメイトと一言もしゃべったことがなかったので」

―――うーん、寂しさは感じていなかったんですか?

しいたけ 「喋れなかったんですよ。会話をするにはどうすればいいのかってことが、21歳ぐらいまでわからなかったんです。『おはよー』の後に何を話したらいいのか、どう会話をつなげていったらいいのかって、みんなが当たり前にできていることが本当にわからなかった。今でも会話は苦手なので‟飲み会”に出現するのはレアです。お酒も飲めないですし」

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まさかのしいたけの被り物でご登場! しいたけさんのプロフィールは…2014年、ウェブマガジン『VOGUE GIRL』に彗星のごとく現れた謎の占い師。毎週月曜日更新の「WEEKLY! しいたけ占い」では12星座のオーラカラーと運勢、アドバイスを掲載。心に刺さる、ポジティブな言葉で綴られていて励まされる…など、ファンの心を惹きつけてやまない。AKB48の小嶋陽菜さんなど、芸能人にもファンが多い。2016年12月に初の著書である本書を刊行。

双子のお姉ちゃんと、お兄ちゃんの陰でボーッとしてた幼少期

―――かなりマイペースなタイプのお子さんだったんでしょうか。今も落ち着いた雰囲気のしいたけさんですが、クラスではどんなポジションだったのかもう少しおききしてみたいですね。

しいたけ 「いや、そんなに友達も多いほうではなくて。僕ね、3人きょうだいの末っ子なんです。お兄ちゃんは野球部のキャプテン兼学級委員で人望も厚かった。あと、僕、双子なんですよ。男女の双子。子どもの頃、‟双子”ってカテゴリーはけっこう目立つんですよ。双子のお姉ちゃんのほうがつねにマシンガンのように喋る子だったから、兄と姉に隠れて僕はずっとボーッとしていました。何かを強制されたことが全然なかったから、どちらかというと子どもの頃から一人で遊ぶのが好きでしたね」

政治や哲学と「占い」って密接につながっている

―――プロフィールによると、大学院では政治哲学を専攻されていたそうですね。

しいたけ 「じつはね、政治や哲学と”占い”って密接につながっているんですよ。古代社会では、権力者は占い師を従えていた。亀の甲羅を使った占いは政治や外交などの重要案件の決断の参考にされていたし、洋の東西を問わず政治の意思決定の際に、占い的要素が関与していたんです。哲学の勉強って難しいから、研究の過程で息抜きとして資料の中に出てくる古今東西の”占い”に関する記述を面白いなと思って読んでいました。それが占いに興味を持つきかっけでしたね」

―――卒業して占い師になるには、何かきっかけがあったんですか。

しいたけ 「大学院を卒業していろいろあって、占いについては研究を続けていたんですよ。そのときにちょうど、縁があってインドに行くことになったんです。知り合って間もない人から急に、『インド行かない?』って誘われた。普段だったら行かないですが、当時はほかにやることもあんまりなかったから、ノリでインドに行ってしまった(笑)」

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飾り切りも華やかな、しいたけさん。占い師になるまでの経緯も独特です。

インドに行って、ずっと石と会話をしてた

―――へええ……どちらかというと内向的なしいたけさんがノリでインドにっ行っちゃうって、ただならぬご縁を感じますね。

しいたけ 「はい。もともと哲学の研究でヨガや瞑想について調べていたから、インドに行けば何か感じるものがありそうだなとは思っていたのですが。で、行ってみるとですね……ほら、ブルース・リーとかジャッキー・チェンとかが出てくるアジア圏の映画って、‟技”を具体的には教えてくれないじゃないですか?『考えるな。感じろ』という世界で。偉いお坊さんたちに会ったんですけど、何を質問しても『お前はすでに答えを知っている』って言われた。インドに行けば何か不思議な力を得られるんじゃないかと安易な考えで行ったんだけど、とにかく誰も答えを教えてくれなかった。そのときは『飛行機代、だまされた!』と思いましたよね(笑)」

―――そして、インドでは何をしていたんですか。

しいたけ 「普通に街を歩いたりもしたんですが、ある場所でガイドに『石と会話しなさい』と言われたんです。そこで初めて石と会話をしたことが、僕の人生の転機になりましたね」

―――そもそもやろうと思ったとして、「石と会話」できるんですかね。

しいたけ 「いやあ、それまでの人生で一回も石と会話したことがなかったですから。初めは全然できなくて。もちろん、今でも休日に石と喋ったりなんてしてないですよ(笑)。でも、インドに来てそう言われたからには、やるしかない。小さな石の前に座って心の中で『こんにちは』と話しかけ続けました。そして、3日間くらい石に話しかけるということをやってみたときに、自分の人生の中で、何かひとつのサイクルが終わった気がしたんです」

―――ひとつのサイクルが終わったというのは、どういう意味なんですかね?

しいたけ 「う~ん、はじめは虚しかったし、悲しさもありましたよ。『なんで僕、大学院まで出て、わざわざインドにまで来て石と会話してんだろう?』と。そしたら何日目か忘れたけど、『しょうがない』って思ったんです。石って責めてこないんですよね。『なんでお前、こんなことやっているんだ?』なんて言ってこない。あ、大丈夫ですか? こんな話(笑)。ついてきてます??」 

―――ええ、ついて行きます。

しいたけ 「石って、ただ何千年も何万年も、石として在った。だったら自分も自分でしか在れないし、生きられないなってなんとなく思ったんです。真夏のインドに行って気温が40度近くあったから、意識がもうろうとしてそう思ったのかもしれません」

―――ははあ~悟りの境地でしょうかね、それは。

しいたけ 「生きていればひとつのサイクルが終わり、次のサイクルが始まる。そして、自分は自分としてしか生きられない。そう思ったときに過去を振り返るのではなくて、これから自分にできることをやってみたいと思ったのです。日本に帰ってからインドでの体験を深めてみようと思って、改めてオーラリーディングや占いの勉強を始めたんです。別の仕事をしながら勉強をして、最初は身近な友達を見るところからはじめていって、紹介に紹介が重なって個人鑑定の依頼が増えて、今に至るという感じです」


オーラってね、「人の持つ雰囲気」のこと

―――しいたけさんは12星座の運勢を占うときに、占星術と<オーラリーディング>という手法を組み合わせて見たものをお書きになっていらっしゃるんですよね。そもそも”オーラ”って、何を見ているんですか?

しいたけ 「オーラってね、僕は”人の持つ雰囲気”という言い方をしています。ずっと長い間知り合いの人だったら、顔を合わせたときに『きょうは元気ないな』とか『いつもと違うな』とか変化がわかりますよね。それをもっともっと深く調べていくと、その人を見たときにどの辺がどのように元気がないかということも分かる。それをずっと見ていくようなイメージです。”石に話しかける”の延長上にある行為ですね」

―――<しいたけ占い>にしても、誰もがかならず励まされるようにアドバイスしてくださるというか、カウンセリングのようですよね。「個人的なお手紙を書いてもらっているようだ」という感想もよくいただいています。この占いのスタイルはどうやって確立したんですか。

しいたけ 「それは、もしかしたら身近にメンタルを病んでしまった人がいたことが大きいかもしれないですね。心の病気は本人が一番辛いけれど、じつは家族のほうもつらいんですよ。家族は意外と家族を救えなかったりもするし」


「ちょっと占い行って来たよ」って相談できる場所

―――人の悩みが他人事じゃないから、親身になって答えられるんですね。

しいたけ 「僕は医者でもないし、プロのカウンセラーでもなんでもないけれど、病院に行くもっともっと手前の段階で、『愚痴を吐きたい』とか『悩みごとを相談したい』ときに行く場所として、占いって役に立てるんじゃないかなと思う。自分にとっての本当にプライベートな悩みって、仲の良い友達や同僚にも言えなかったりするじゃないですか。相談できる場所って意外と少ないんです。昔だったらお寺なんかがそうだったのかもしれないけれど、『ちょっと占い行って来たよ』って、気軽に相談できる場所になれたらいいなと思っているんです」

―――たしかに、病院とか専門家のところまで行くのってハードルがとても高い。語弊があるかもしれないけれど、占いならちょっとカジュアルに「行ってきた!」と言えます。

しいたけ 「ただ、占い師をやっている立場としては、占いのマイナス面も自覚して、意識して注意するようにしています。まずは、ネガティブなことはできるだけ言わないようにしたいということ。そしてもうひとつ、‟答えを出さない”ということ。日本的な文化って、‟自分のやりたいことや思ったこと”をやるよりも‟世間的に正しい、よいと思われること”をやらなければいけないという圧力や風潮が強いですよね。『どうすればいいですか?』とたずねられたときに、僕が『こうするといいよ』と言ってしまっても、結局はその人の人生なわけだから、本当の答えは出せないんです」

―――一度答えを出していただくと、「じゃあ次はどうしたらいいですか?」「これはどうしたらいいですか?」と訊いてしまうようになるかもしれないですね。

しいたけ 「答えを出してしまうと、その先は依存関係につながってしまうんですね」

――深いですね。私、いま<しいたけ占い>の秘密がわかった気がします。実際、しいたけさんの占いを読んで「超当たってる!」「私のこと、どこかで見てるみたい」という感想を持つ方は、きっと、しいたけさんの言葉を‟きっかけ”に自分自身で答えを見つけているから、自分に近いと感じるんじゃないでしょうか。

しいたけ 「そうかもしれないですね」

―――先日、読者の感想で、しいたけさんのアドバイスに「自分にとって落ち着く場所を見つけるといいって書いてあったから、今日は近所にお気に入りのパン屋さんを探してみよう」と書かれている方がいて、すごく素敵だなと思ったんです。そういうふうに、みなさん、それぞれが自分の中で答えを出して読まれているのかなって。

しいたけ 「だといいですね。予想外だったけれど、ブログ(http://ameblo.jp/shiitake-uranai-desuyo/[リンク])にも直接読者の方々が感想をコメント欄に書き込んでくれて、さらに同じ星座同士でコミュニケーションをとっていらっしゃって。”しいたけ村”に仲間が集まってきてくれたみたいで嬉しいです」

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しいたけさん、素敵なお話ありがとうございました! しいたけさんの占いは、「WEEKLY! しいたけ占い」でもチェックしてくださいね~。(写真・中島慶子)

今週の推し本

しいたけ占い 12星座でわかるどんな人ともうまくいく方法
しいたけ 著
ページ数:256頁
ISBN:9784838729036
定価:1,404円 (税込)
発売:2016.12.31
ジャンル:占い

[http://magazineworld.jp/books/paper/2903/]

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