「毎日見に行きたい」 深夜に視聴者も大興奮した深海水族館

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フィリピンに生息するクラゲ

 「深海」をテーマとして、2011年12月10日に静岡県沼津市にオープンした「沼津港深海水族館」。オープン前夜の9日、ニコニコ生放送では沼津港深海水族館から中継する番組が放送され、深夜の水族館を探検するワクワク感と深海生物たちの魅力で、「毎日見に行きたい」などのコメントで盛り上がった。

 同館内では、「浅い海・深い海」コーナー、「ヘンテコ生き物」コーナーなど、テーマ別に展示されている。例えば「浅い海・深い海」コーナーのナマコ。浅瀬のナマコはザクロのような丸い形状だが、深海に生息するナマコは触覚だらけであり、同じ種でも浅瀬と深海では見た目や生態が異なる点が面白い。

通称「ウルトラマンホヤ」

 「ヘンテコ生き物」コーナーからは、ウルトラマン顔のような見た目のホヤ(通称:ウルトラマンホヤ)や、エサとなる小魚を油断させるために海藻に擬態してユラユラと揺れるボロカサゴなどが紹介された。視聴者からは「すげえええ」「まじかwww」など驚きの声が上がっていた。

 「深い海」コーナーで注目すべきは、ベニカワムキだ。この深海魚は水圧の差で、眼や浮き袋などが膨れ上がり死んでしまうため、一般の水族館ではなかななか見られないそうだ。同館では、捕獲後すぐに体内で膨張したガスを注射器で何度も抜き、うまく圧力を調整することで生存させることに成功したという。

ベニカワムキ

 沼津港深海水族館で一番の目玉と言えるが、「シーラカンスミュージアム」だ。シーラカンスは1991年に、ワシントン条約の規定で第2種扱いから第1種に格上げされ、国際商業取引が禁止された。それ以前に日本に持ち込まれた5体のシーラカンスは、なんとすべて同館に展示されているのだ。しかも、剥製のシーラカンスだけでなく冷凍のシーラカンスも展示されており、これは世界初の大変貴重な展示だという。外気温に左右されずに中を一定のマイナス18℃に保つこの冷凍ケースの設計はかなり大変だったそうだ。

 師走の慌ただしさやデジタル生活に少し疲れを感じている人は、一度沼津に足を運び、深海の不思議を満喫し、リフレッシュしてみてはいかがだろうか。

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送] ハリセンボンを紹介する部分から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv73491660?po=news&ref=rews#16:36
・[ニコニコ生放送] ウルトラマンホヤを紹介する部分から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv73491660?po=news&ref=rews#20:54
・[ニコニコ生放送] ボロカサゴを紹介する部分から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv73491660?po=news&ref=rews#22:55
・沼津港深海水族館 – 公式サイト
http://www.numazu-deepsea.com/

(大塚千春)

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