ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

可愛らしくも歯応え抜群なアクションゲーム『魔神少女』 奥深いやり込み要素にも挑戦だ!

DATE:
  • ガジェット通信を≫

昨今はニンテンドー3DSにおいても、様々なインディーゲームがダウンロードソフトとして販売され、注目を集めるようなってきている。そんなニンテンドー3DSで販売されたインディーゲームの中で人気を博している作品のひとつに『魔神少女』シリーズがある。

今回はその一作目『魔神少女 -Chronicle 2D ACT-』を紹介。同人ゲーム開発サークル、INSIDE SYSTEM開発による横スクロールアクションゲームだ。2014年8月6日にニンテンドー3DS用ダウンロードソフトとして販売され、その後、PlayStation Vita、PCへと移植された。

 
2014年当時のニンテンドー3DSでは非常に珍しい、同人サークル製作のオリジナルタイトルとして、配信前から注目を集めていた今作。可愛らしいキャラクターと明るい世界観など、ポップな見た目をしているが、その実はアクションゲーム熟練者をも唸らせる手応え抜群の作り。その意外性溢れる魅力の数々を綴っていこう。

なお、本作はエンディングまでなら2~3時間ほどでプレイ可能だ。難易度設定機能によって簡単な難易度も選べるので、アクションゲーム初心者でも安心して遊んでほしい。


 
作中の舞台となるのは『オールド諸島』と呼ばれる連合国家。この国で、人間でも魔力を抽出すれば魔法を使えるようになる鉱石『シェガー』が何者かに強奪され、消失する事件が起きた。事を知った魔の力を管理する魔神”ジズー・オリンピア”は、地上に降り立って消失事件の調査に乗り出し、犯人の行方を追っていく…というのが大まかなストーリーだ。

「王道」でありながら「奥深さ」も見せるゲームシステム

ゲームはショット攻撃で迫り来る敵を倒しながら進み、ステージの最後に待ち構えるボスの撃破を目指す、王道のステージクリア方式で展開。ステージはゲーム開始時点で6つ自由に選ぶ事ができ、お好みのルートで進めていける構成となっている。


 
また、ボスを倒してステージをクリアすると、『テクニカルスキル』と呼ばれる新たな技を獲得。通常のショットとは異なる特殊な攻撃を繰り出せるようになる。『テクニカルスキル』はボスに対しても効果を発揮し、相性によっては大ダメージを与えられる事も。そんな攻略順序と技の使い方次第で難易度が上下する仕掛けも凝らされており、どのような順序でステージを回っていくかの戦略を練る遊びも楽しめる作りになっている。

更にステージで敵を倒すと、『トレース』と呼ばれるパワーが手に入る。これが一定量溜まると、画面下に表示された『強化スロット』が点灯し、それに応じて『インストール』を実施すると、ジズーの能力を一時的に強化させる事ができる。


 
スロットは五種類+α。トレースを沢山溜めれば溜めるほど、より強力な強化を施せるようになる。しかしながら、敵からダメージを受けるとトレースを失ってしまうので、欲張れば欲張るほど痛い目に遭う。塵も積もれば山となるの考えで地道にいくか、思い切るかはプレイヤー次第。まさに”リスクとリターン”な手応えを堪能できるシステムに仕上げられている。

以上が今作の基本的な内容についての簡単なあらましとなる。全体的にはまさに王道。そして、古き良き時代のアクションゲームの香りが漂う作りとなっている。

しかしながら、これが侮り難い完成度を誇る。特筆すべきは、攻略スタイルの幅が非常に広いこと。どのステージから攻略するか、ジズーは何処から強化していくか。そして、ボスはどう攻めるか。1つのステージを攻略するだけでも多彩な戦術を駆使できるので、1回クリアしたらそれで終わりとならない底の深さがあるのだ。


 
また、『強化スロット』とは別に、ステージクリアの際に得られた蓄積トレースを消費し、ジズーの基本ステータスを強化させる『グロウパート』なる成長要素もある。これを使うか使うまいかという選択によっても、異なるプレイ感が得られるだろう。成長させて難易度を和らげるか、あえて使わず厳しい道を進むか。どのように活用するかはプレイヤー次第。

クリア困難なステージに突き当たった際の救済措置として、簡単に攻略できるステージで『トレース』を集め、各種能力を限界まで押し上げる。こういった、稼ぎプレイからの力押しが効く余地も残されている。


 
更に難易度もゲーム開始前に選択可能なほか、ゲーム中にいつでも引き下げられるオプションも実装されている。ただし、一度下げた後に再び上げることは不可能だ。

横スクロールアクションとしては至って王道な要素が詰め込まれているが、それらの要素が攻略の多様性を演出しており、奥深さを秘めたアクションゲームへと昇華させている。見た目の可愛らしさからカジュアルな印象を抱くかもしれない。だが、ひとたびこのゲームを遊べば、底の深さに気づくだろう。

可愛い娘にはトゲがある?激しいボス戦と懐の広さを残した難易度

見た目の可愛らしさと裏腹なところではもう一箇所、難易度もある。率直に言って手強い。通常難易度のノーマルですら、アクションゲームに手慣れたプレイヤーも手こずるほどだ。


 
特にボス戦はその真骨頂。どのキャラクターも手加減無用の激しい攻撃でジズーに襲い掛かってくる。先の『グロウパート』の強化を活用すれば、多少は力押しが効くようになるが、それでも回避行動はしっかり心掛けないと追い詰められる。

『テクニカルスキル』も相性が良ければ大ダメージを与えられるが、強化スロットに溜まったゲージを消費して繰り出す仕組みなので、連続して使う事はできない。なので、それで戦う際も回避行動を心掛けるのは必須。ボスキャラクター達は全員が少女で、見た目から動きも可愛い感じなのに、戦いになると血気盛んに攻めてくる。その見た目と一致しない激しさには、誰もが「可愛い娘にはトゲがある」を痛感させられるかも。


 
かと言って、熟練者でないと勝てないほど強い訳でもない。基本的に相手の攻撃に応じた対処を取っていけば、ノーダメージ撃破も狙える調整が徹底されている。一見、回避が難しそうに見える攻撃もプレイを重ねていく内に対処法が見えてくるほか、『グロウパート』の成長、『テクニカルスキル』の組み合わせによっては早期決着も狙える。また、難易度イージーならボスに与えるダメージ量が増える上、攻撃パターンも大人しくなるので、力押しはより効き易くなる。

手応えを追求しつつ、プレイする度にプレイヤースキルが磨かれていく楽しさも残す。アクションゲームの醍醐味を押さえたバランス調整を実感させられるはずだ。


 

 
また、更なる手応えを求めるプレイヤーに向けた『ルナティック』なる高難易度も収録。こちらではボスの攻撃パターンと対処法が他の難易度と別物(それもかなり苛烈)になるという所に驚くかもしれない。

クリア後にも追加要素あり。底知れぬやり込みの世界に挑め!

最初に触れたが、全体のボリュームはエンディングを目指すだけなら2~3時間ほどと短めだ。しかし、攻略法が多彩なのに加え、クリア後になって解禁される要素や特典も多くあるので、何度も周回プレイを重ねたくなるほどやり込み甲斐がある。ドット絵で彩られたグラフィックの質も高く、生き生きと可愛らしく動くキャラクター達のリアクションは見ているだけでも楽しい。


 
道中に現れる敵キャラクターもユニークなメンツ揃いで、若干、狂気を感じさせられる一面があるのもちょっとした魅力だ。

他にもアクションゲームらしいノリの良い楽曲が揃った音楽、軽快な操作性、ちょっぴりユルさも含んだストーリーと言った見所が満載。主人公のジズー、ボスキャラクターの6人+αを始めとするメインキャラクターも皆個性的で印象に残る。


 
その可愛らしい見た目から、易しいゲームを想像するかもしれないが、アクションゲームが好きな人でも、迷わず飛び込んで欲しい。

特に難易度設定については、確かなやり応えと達成感を得られるものに仕上がっており、アクションゲーム好きでも楽しめるだろう。ニンテンドー3DS、PlayStation Vita、PCをお持ちなら、ぜひチャレンジしてみて頂きたい。

[基本情報]
タイトル: 『魔神少女 -Chronicle 2D ACT-』
制作者: INSIDE SYSTEM(販売:フライハイワークス)
クリア時間: 2時間~3時間(※やり込み要素のコンプリートを除く)
対応OS: ニンテンドー3DS , PlayStation Vita , PC
価格: ¥400(3DS , Vita) / ¥498(PC)

ダウンロードはこちらから
ニンテンドー3DS版
https://www.nintendo.co.jp/titles/50010000024496

PlayStation Vita版
https://store.playstation.com/#!/ja-jp/cid=JP1178-PCSG00652_00-MAJINSYOUJYO0000?EMCID=jGMsoftware-JP1178-PCSG00652_00-MAJINSYOUJYO0000

PC版(Steam)

関連記事:

『洞窟物語』原作者天谷氏のアクションゲーム『いかちゃん』 3DSで配信
指を動かすだけでも楽しいタッチアクションRPG『セヴァード』 3DSで配信予定
開発室Pixelの2Dアクション『ケロブラスター』が公開1周年

カテゴリー : ゲーム タグ :
もぐらゲームスの記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。