【梅酒ポークカレー】まるで豚肉のエアーズロックや! 梅酒ポークカレーって、どんな味?【東京カリ~番長】
これはまるで、豚肉のエアーズロックや! 梅酒ポークカレーの雄姿を見よ! 【東京カリ~番長】
今日もカレーにDELIGHTSを!
よろこびこそがサイキョー、サイコーの隠し味!?
確かな技術と経験に裏付けされた、新オトコのカレー道。
でらいつカレーvol.3 「梅酒ポークカレー」のつくりかた
これを読んでいる方々は、梅酒のひとつやふたつ、とーぜん、作ったことありますよね? ね?
デカイ瓶買ってー、梅買ってー、ホワイトリカー買ってー、氷砂糖買ってー、「梅酒の作り方」とかググってー、ちょいちょいちょーいと作ってー、1年待ってー、「できたー!」って喜んでー、友達呼んでー、梅酒パーティーとかしてー、
「あー、やっぱ自分で作った梅酒はうめ~なー」
「うめ酒だけに……」とか言って、スベって……w。
でも……気づいたら、それっきり飲まない自家製梅酒……。
ここから減らない自家製梅酒……。どーしよう……。
そんな梅酒の処理に困っているアナタ! ここはひとつ、効果的な梅酒の使い方をお教えしましょう!
それは、カレーにドバーっと使うこと!!
これでアナタのお悩みの一つは解決です。
さっそく、今回のでらいつカレー、いってみましょう!
【梅酒ポークカレー】
基本の食材はこれ。(詳細レシピは最後に掲載します。)
【材料(2人分)】 豚肉(肩ロース/かたまり):400g 梅酒:300ml 漬け込んだ梅:2個 玉ねぎ:1個
プチトマト:6個 クミンシード:小さじ1 カレーパウダー:大さじ1 シナモンスティック:1/2 にんにく:5g(1片) しょうが:10g
豚肉は肩ロースがオススメ。赤身と脂身のバランスがこのカレーに最適です!
【作り方】
スムーズな調理のため、下ごしらえはしておきしましょう。
今回はマリネに半日かかります。前日から準備しましょう。
豚肉を200gずつに切り分け、塩コショウ(分量外)をし、保存バッグに入れ、細かくくだいたシナモンスティックと梅酒を注ぎ入れ、冷蔵庫で一晩(8時間以上)漬け込む。(丸1日漬け込んでもOKです。)
※この写真、肉の大きさが違うように見えますが、気にしないでください……w。焼いているところを見ればほぼ同じってのがわかりますw。
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ここからは、調理直前の下準備です。
① にんにくとしょうがはすりおろし、100ccの水と混ぜ合わせておく。
② 梅は果肉部分をみじん切りにする。
③ プチトマトはヘタを取り半分に切り、芯の部分を切り取る。
④ 玉ねぎは繊維方向に半分に切り、頭と根の部分を切り落としたら、繊維方向に2~3mmの幅にスライスする。
準備ができたら、調理の開始です。
ちょっと深めのフライパンで、できるだけノンスティック加工(くっつかないヤツ)のものを用意してください。
それと、できれば、先が平らになっている木べらを用意してください。これが後あと威力を発揮します。
・フライパンに調理油を熱し、クミンシードを香りが立つまで炒める。
見ため的にはこの程度、クミンシードがしっかり茶色く色づくまでです。
この時の火加減は中火くらいです。
・玉ねぎを加え、塩を少々(分量外)ふりかける。
ここで火加減を強火にします。
・油を全体にしっかり絡めたら、しばらく放置する。
玉ねぎの表面にしっかり焼き色がつくまで放置です!
自転車の放置はいけませんが、玉ねぎはOKです! ……あ、これ、前にも言いましたねw。
もちろん、この時の火加減は強火です!
・玉ねぎ全体に焼き色がつくまで炒める。
放置しては動かし、放置しては動かしを繰り返してください。
ポイントは、玉ねぎを動かすときは玉ねぎだけをささーっと動かすのではなく、なべ底を刮ぐように……おっと、「刮ぐ」これ、読めますか?
正解は、「こそぐ」です。
意味はなんとなくわかりますよね?
このように、なべ底をこするように動かしてください。ほら、先の平らな木べらが大活躍でしょ!
この程度までしっかり焼き色がつくまで炒めます。
・水と混ぜ合わせたにんにく・しょうがを加える。
にんにく・しょうがの青臭さがなくなるまでしっかり炒めます。
言うまでもなく、このときの火加減も強火です。
・水分がある程度飛ぶまで、しっかり炒める。
・プチトマトとみじん切りにした梅の果肉を加える。
も~わかっているとは思いますけどぉ~……火加減わぁ~、強火で~す。ハ~イ。
プチトマトがへたってくるまで炒めましょう。つぶす必要はありません。
・いったん火を弱め、塩とカレーパウダーを加え、しっかり混ぜ合わせながら炒める。
これで、カレーの素は完成です。
さー、続いて、メイン具材、豚肉を焼きましょう!
別のフライパンに薄く油をひき(分量外)、強火で全面に焼き目がつくまでしっかり焼いてください。
中まで火を通す必要はありません。
・梅酒のマリネ液から豚肉だけを取り出し、フライパンで焼く。
え? 火加減? いつものアレですよ。アレ。もうわかるでしょ?
つ・よ・び!
これが有名な、「リソレ」ってやつです。フランス料理の基本的なテクニックですね。
あら、知りませんでした? これを機会に覚えてください。これ言ったら、きっとモテますw。「リソレ!」
そうそう。
このタイミングで言うのもなんですが、調理の順番としては、豚肉は玉ねぎ炒めてるときに同時に焼くのがいいですねw。時間効率的に。
・カレーの素が入ったフライパンに、肉を漬け込んでいたマリネ液(梅酒・シナモン)をすべて加え、強火でしっかり煮立たせる。
このようにしっかり沸騰させます。
・焼いた豚肉を加えたら弱火にし、フタをして約50分、肉が柔らかくなるまで煮込む。
・フタをして煮込む。
煮込むときのポイントは、表面をボコボコいわせないこと。
あくまでも「弱火」、ないし「とろ火」で表面が小さくふつふつする程度で煮込むのがコツです。
このとき、隠し味として醤油を少々(小さじ1/3程度)加えます。
さー、恒例の洗い物タイムです。
とりあえず、50分あります。もう、洗いたい放題ですねw。思う存分、洗ってください!
・30分ほど煮込んだら、一度ふたを開け、豚肉の天地をひっくり返す。
このとき、なべ底をしっかりこそいで、下に溜まったカレーの素(玉ねぎ)をよくかき混ぜます。
※注意:この時点で水分が蒸発し、ソースがドロっとしていたら、水を50~100cc程度加えてください。ただし、加えすぎは厳禁です。かき混ぜながら加え、水っぽくならない程度に加えましょう。
・再度、フタをして20分ほど煮込む。
・肉が完全に柔らかくなったかどうか確認し、最後に塩加減を調整したら完成!
あとは、盛り付けるだけです。
盛り付け:
お好みでイタリアンパセリなどをトッピングすれば、こげ茶色のカレーとのコントラストがバッチグー!
「梅酒ポークカレー」の完成です!
梅の酸味が効いたカレーソースと豚肉のうま味が広がる、なんとも滋味深いカレーです。
少々手間のかかるカレーですが、これが作れるようになったら、梅酒パーティーと梅酒カレーパーティー、夢の同時開催が可能ですよ!
そうなれば、自家製梅酒の消費にも拍車がかかり、「また来年も梅酒作ろ!」
きっと、そんな気持ちになるはずです。
実食!
スプーンで簡単に切れるほど柔らかくなった豚肉。
大きめに切って、おもいっきり口の中にほお張りましょう。
そうすれば、もうそこは梅酒ポークカレーの、パ~ラダ~イス!
是非、作ってみてください!
おさらい
【梅酒ポークカレー 材料(2人分)】 豚肉(肩ロース/かたまり):400g 梅酒:300ml 漬け込んだ梅:2個 玉ねぎ:1個 プチトマト:6個 にんにく:5g(1片) しょうが:10g クミンシード:小さじ1 カレーパウダー:大さじ1 シナモンスティック:1/2本 塩:小さじ1/2 醤油:小さじ1/3 水:100cc 調理油:大さじ1+1/2
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①フライパンに調理油を熱し、クミンシードを炒める。
②玉ねぎを加え、塩をふり(分量外)焼き色がつくまで炒める。
③ニンニク・しょうがを混ぜた水を加え、青臭さがなくなるまで炒める。
④プチトマトと梅の果肉を加え炒める。
⑤塩とカレーパウダーを加え炒める。
⑥フライパンに豚肉のマリネ液(梅酒)を加え、沸騰させる。
⑦別のフライパンで焼いた豚肉を加え、弱火で煮込む。
⑧30分ほどしたら一度フタを開け、豚肉の天地を返し、なべ底からかき混ぜる。
⑨再度フタをして、肉が柔らかくなるまで(20分ほど)煮込んで完成。
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最後にワンポイント!
自家製梅酒を使用しているので、濃度に応じて梅酒の分量は増減させましょう!
梅酒300mlと書きましたが、200~400mlくらいの幅で調整してみてください。
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いかがでしたか? 「梅酒ポークカレー」。
肉の大きさもさることながら、酸味の効いたこの味にきっと驚くはず!
書いた人:伊東盛
料理ユニット「東京カリ~番長」のリーダー。得意技は全国各地へカレーを作りに行く「出張カリ~」。雑誌・書籍・WEB等でのレシピ紹介やカレー関連商品の監修、飲食店のメニュー開発などを手掛ける。週に一度“間借り”でカレー屋を営業中。 「東京カリ~番長」オフィシャルFB 間借りカレー「TOKYO SPICE CURRY」
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