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例年以上に流行りそうな今年のウイルス感染症!その予防法は?

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例年よりも早いインフルエンザの流行

先日、東京では11月としては観測史上初の積雪を記録ましたが、今シーズンはインフルエンザの流行も例年になく早い様で、これからの時期、色々な冬の感染症が例年以上に流行りそうな予感がします。
そこでこれからの冬の時期に流行するウイルス感染症に関してその予防法も含めて、お話したいと思います。

秋から冬にかけて流行するRSウイルスとは?

秋から冬の今頃に流行するもので意外と知られていないRSウイルスですが、実は非常にポピュラーな風邪ウイルスです。
1歳までに70%、2歳までにほぼ100%の子どもがかかると言われている、ごくありふれたウイルスです。
症状としては、発熱を伴ってゼーゼーする。
昔、こういうウイルスがあることを知らない頃は乳児喘息などとも呼ばれていたこともあります。
重くなると呼吸困難になって、入院しなければいけないということも非常に多く、小児医療分野ではインフルエンザよりも厄介なウイルスと考えられています。


最近ではこの病気には迅速診断キットができて、簡単に診断できるようになりましたが、保険適用がないので積極的に出来る検査ではありません。
赤ちゃんはこの病気にかかると、3週間とか4週間ぐらいずっとウイルスを排泄している、そういうこともある様です。

今年のインフルエンザは近年で最速最多 十分な注意が必要

冬の感染症として一番メジャーなインフルエンザは今シーズン、ここ7-8年来で最速、5年来で最多と言われており、十分な注意が必要と考えられます。
通常、ウイルス疾患は一度罹ると免疫が付くのですが、インフルエンザウイルスは毎年少しずつ変異するために何度でも罹りうる疾患なのです。

また、血液の中にウイルスが入れば基本的に抗体が効くのですが、鼻の粘膜にウイルスがついたばかりのときには予防注射でできた抗体は効かないとされています。
インフルエンザは鼻の粘膜につくとすぐに症状をおこしますので、ワクチンを打っていても発病してしまう人がそれなりにいるというのが現実です。

しかし、ワクチン接種した方の方が症状は軽く済むというのは、私自身の日々の診療で実感しています。
インフルエンザ迅速診断キットでどんどん診断できるようになりましたので、鼻水だけ出ていて熱のない赤ちゃんがインフルエンザだとわかることもあります。

ウイルス性胃腸炎も冬の時期には注意が必要

次に、ロタウイルスとノロウイルスというウイルス性胃腸炎もこれからの冬の時期に多くみられる疾患です。
ノロウイルスは大体11月頃から流行って、発熱はそれ程ではありませんが、突然吐いて、下痢症状は次に述べるロタよりは軽いことが多いとされています。

最近、ノロウイルスを調べる迅速診断キットが出来ましたが、これまた保険適応がなく、実施している医療機関は少ないと考えられます。
ノロウイルスは時に大流行を起こすことがあり、特に吐いたものをよく拭いておかないと、それが乾燥しウイルスが空気中に飛び散ることが感染拡大の大きな原因になると考えられています。
ウイルスが部屋の中を回るようになって、部屋にいる人全員がかかってしまう。
あたかも食中毒みたいな感じで流行ることもあります。

ロタウイルスは、便が白っぽくなり、昔はコレラみたいな感じだったので仮性コレラと言われていたのですが、こちらは2月頃からが多くなる傾向があります。
大抵高熱が出て、ものすごい勢いで吐き、その後に米のとぎ汁様の白色便が長く続きます。非常に脱水になりやすく、点滴が必要となったり、入院を要することもある疾患です。

ウイルスに対する感染予防策について

上記のウイルスに共通した感染予防対策としては(1)感染経路を断つこと、(2)予防接種を受けること、(3)免疫力を高めることが大切です。

感染経路を断つためには飛沫感染・接触感染を防ぐことが必要であり、そのためには帰宅時や調理の前後、食事前などに小まめな手洗いを心がけてください。
アルコールを含んだ消毒液などで手を消毒するのも効果的です。
うがいに関しては一般的な風邪予防対策として効果ありと言われてはいますが、インフルエンザの予防対策としては科学的な根拠はありませんし、実際的に私も実施していません(笑)。

予防接種を受けることは発症する可能性を減らし、もし発症しても重い症状になるのを防ぎます。

最後に実は一番効果があると考えられるのが免疫力を高めることです。
よく患者さんが「誰々からインフルエンザをうつされた…」などと言いますが、医学的には‘うつされた’のではなく、免疫力が低かったので‘うつってしまった’のです。
免疫力が弱っているとインフルエンザをはじめとしたウイルス感染に罹りやすくなります。
冬の時期こそ十分な睡眠とバランスの良い食事に心がけ、免疫力を高めておくことが大事です!

(佐藤 浩明/消化器内科専門医)

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