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光の道の参道にある「梅ヶ枝餅」ならぬ「松ヶ枝餅」とは? あのアイドルも食べた名物焼き餅【福岡】

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国民的アイドルグループが出演した航空会社のCMで一躍有名になった、福岡県福津市・宮地嶽(みやじだけ)神社の「光の道」。10月20日前後と2月20日前後の年2回、宮地浜へ真っ直ぐ延びる1.3kmほどの参道の先に夕陽が沈み、参道を照らして「光の道」ができる。このCMでも食べていたのが門前町の名物・「松ヶ枝餅」だ。

「え、梅ヶ枝餅じゃなくて?」って、馴染みのない人には聞き慣れない名前かもしれないけど、梅ヶ枝餅は太宰府の名物。「松ヶ枝餅」は宮地嶽神社の社紋・三階松の型がついて「松ヶ枝餅」なのだ。ちなみにアイドル達は「温かいね」なんてのんきなことを言ってたけど、「松ヶ枝餅」は焼き餅なので、焼きたてだったら素手では持てないくらいにアツアツのはずなんですが……。

宮地嶽神社はおよそ1600年前に創建されたという、息長足比売命(おきながたらしひめのみこと=神功皇后)を祭る由緒正しい神社。あのCM以来、女性の参拝客が増えたそうで、この日も若者からおばさままで女性グループが参道の階段のあたりをうろうろしていた。

宮地嶽神社のシンボル、直径2.6m、長さ11m、重さ3tの日本一の大注連縄。

境内にある神馬像。腹に社紋の三階松が入っている。

CMで出てきた、宮地浜へと真っ直ぐ延びる参道。この日は10月中旬で「光の道」ができる時期に近かったんだけど、あいにくの曇天で「翳り(かげり)の道」だった(涙)。

階段頂上の脇には天気が悪くて見られなかった人のためにか「光の道」の大きなパネルが設置してあって、これをスマホで撮影していく人、多数。

門前町で餅を食べる

さて、「松ヶ枝餅」。階段を下ったところに広がる門前町には「松ヶ枝餅」や土産物を売る店が軒を連ねている。その中の一軒、現在、松ヶ枝餅登録商標管理委員会の委員長を務める「宮地館」の店主・阿部剛一郎(あべこういちろう)さんに、「松ヶ枝餅」の歴史などについて話をうかがった。

参道の門前町。

門前町で最も神社側にある「宮地館」。

奥には板間の座敷もある店内。

店主の阿部さん。もともと板前さんだったそうで、お店には生け簀もあり、本格的な魚料理がいただける。

「うちは門前町では新しい方で、私で三代目なんですけど、私が聞いてる話では『松ヶ枝餅』の方が梅ヶ枝餅より古くて、氏子が宮地嶽神社にお供えするために神紋の松を入れて餅を作っていたのが『松ヶ枝餅』になったそうです」と言う阿部さん。

かつては“鉄馬車”(旧津屋崎軌道の馬車鉄道)の駅があり、門前町はとても賑わっていたそう。

「宮地館」は元ダンスホールだった空き家で、お宮にいちばん近いところが空いているのはどうかと、初代がお餅と定食のお店を始めたのだと言う。門前町の他のお店同様、以前は宿もやっていて、参拝客や臨海学校の学生たちで賑わっていたとか。

「松ヶ枝餅」は基本「白」と「よもぎ」の2種類で、厳密なレシピはなく、作り方は各店でそれぞれなのだそう。

「宮地館」では「甘過ぎず、自分で食べておいしいものを作っています」と阿部さんは言う。

小豆は北海道産大納言を使用し、小豆の味がしっかり出るように工夫。焼きたての香ばしさが命の餅は、焼きたてのときにパリっとし、持ち帰って冷めても固くなりにくいよう粉を配合しているのだとか。

注文が入ってからあんを餅で包み、焼き上げる(持ち帰りの場合は焼きたてでないこともあり)。

「白」と「よもぎ」の「松ヶ枝餅」は1個 120円。写真では分かりにくいが、表面には三階松の型が押されている。

前出の宮地獄神社の神馬にあった社紋でもう一度見比べてみよう。

外はパリッ、中はしっとりの「松ヶ枝餅」。

ところで、「宮地館」では「松が枝餅」の「白」「よもぎ」を含めて全部で8種類の餅を楽しめる。あんこ入りが「抹茶」「ごま」「さくら」、あんこなしが「磯辺」「みたらし」「きなこ」だ。

昔は「白」と「よもぎ」だけだったのだが、ハーブのような爽やかな風味で人気の「よもぎ」は春のヨモギの季節しかできなかったため、「いろいろあった方が楽しい」と種類を増やしていったそう。あんこが苦手な人のために用意したあんこなしの「磯辺」「みたらし」「きなこ」は手間がかかるので、忙しい日はお休みしている。

バラエティに富んだ餅はどれも1個 120円。

実は餅だけじゃなく、鯛茶漬けもうまい!

いろんな餅を楽しめるのも「宮地館」の特徴だが、もう一つユニークなのは、しっかりした食事を取れること。前述の通り阿部さんは板前出身なので、福津や隣の宗像の海の幸を使った本格的な海鮮料理を楽しませてくれる。特にオススメなのが、福津名物「ふくつの鯛茶漬け」。玄界灘の活きのいい天然鯛が揚がる福津ならではのキャンペーンメニューで、福津市各地の飲食店で味を競い合っている。

「宮地館」の鯛茶漬けは 特製のゴマダレベース 宮地館オリジナルの「ぷろりん豆腐」付き たっぷりの自家製漬物付き ごはんは黒米を使い、ぷりぷりの食べ応え ごはんのおかわり自由 お茶漬けの出汁は臭みが出ないカツオ出汁 お茶漬けの薬味はわさびと柚子ごしょうの2種類 刺身の量が2倍の「特」は1,500円。

という細かいこだわりようで、「ふくつの鯛茶漬け」を出しているお店の中ではここ3年間売り上げナンバーワンなのだとか。

鯛茶漬け(並)1,000円。まずはダシをかけずに丼として。鯛は新鮮で魚臭さがないので、魚が苦手という人でも大丈夫。

次はカツオダシをかけてお茶漬けで。

夜は完全予約制ながら、旬の魚をアテにゆっくり飲める居酒屋さんに。

なんともオールマイティな一軒なのだ。

お店情報

宮地館

住所:福岡県福津市宮司元町2−1

電話番号:0940−52−0176

営業時間:[飲食]11:00~15:00(LO 14:00)/夜は完全予約制

[餅]10:00頃〜18:00頃(天候等によって変動あり)

定休日: [飲食]水曜日・木曜日

[餅]不定休

※金額はすべて消費税込です。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

書いた人:兵土 G. 剛

福岡のタウン情報誌の編集部に15年勤めた後、フリーライターに。食うの好き、飲むの好き、きれいな女の人好き。マメさなし、根性なしの偏屈じじぃ。 Twitter:G(じぃ)@taul_nakataney

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