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BiS【元BiSなりのワンマンライブ】以来の地で示した新しいストーリー「魂を引き継いで歌っていく」

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 結成から約3年半にわたり音楽シーンの常識を覆し続け、近年最もセンセーショナルな異端児アイドルグループとして活躍してきたBiS。新体制で再始動したばかりの彼女たちが、1stアルバム『Brand-new idol Society2』を携えて11月20日 下北沢シェルターにてワンマンライブを開催した。

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<【元BiSなりのワンマンライブ】から2年と4か月、再びのシェルター>

 2014年7月8日 横浜アリーナにて解散ライブ(http://bit.ly/1qqUMcn)をやり遂げたBiSは、その翌日【元BiSなりのワンマンライブ】なる公演(http://bit.ly/TX9ywm)を下北沢シェルターにて開催。BiSの呪縛から解放されたかのように笑顔で歌い踊る様は、まさに“学園祭の打ち上げ”のようでもあったが、この日を最後に元BiSメンバーも研究員(BiSファンの呼称)もそれぞれの道へ。BiSは完全なる終焉を遂げた。あれから2年と4か月、新体制での復活を遂げたBiSは再び下北沢シェルターのステージへ。当時のメンバーはリーダーのプー・ルイしかいないものの、客席には当時のBiSを支えた懐かしい顔ぶれが集結しており、序盤の「Nerve」4連発からヘドバン全開「パプリカ」の流れや「YELL!!」「One day」といった初期の隠れた名曲披露も「BiSは本当に復活したのだ」という事実をしみじみ体感させる。そして、誰もがあの頃のように狂喜乱舞。歓喜の雄叫び。フリーズドライされていた空間が、時間が、音楽がそこにまざまざと蘇っていく感覚を覚えさせる。

<BiSの魂を引き継いでいく「誰ひとり欠けても今ここにBiSはないと思います」>

 しかし、BiSは決して同窓会をやる為に復活した訳ではない。プー・ルイも変わった。マネージャーの渡辺淳之介も変わった。サウンドプロデューサーの松隈ケンタも変わった。そこに居合わせている誰もがあの頃のままではないし、多くの経験を積んでいた。ゆえに目指す世界も違えば、生み出す音楽も違えば、歩んでいく物語も違えば、そのヒロインたちもあの頃のメンバーではなく、アヤ・エイトプリンス、キカ・フロント・フロンタール、ゴ・ジーラ、ペリ・ウブといった新メンバーになっている。だからプー・ルイは中盤のMCでこう語ったのだろう。まだ新メンバーが泣いたり緊張したりで自分の想いを上手く言葉に出来ずにいる中で、自分だけはしっかりと伝えなければいけない想いがあったのだろう。

 「2014年の7月9日にここで【元BiSなりのワンマンライブ】をして、メンバーやスタッフさんに「ありがとう」と言って、研究員にも「さよなら」と言って、そこでは泣かなかったけれど、帰りの電車でひとりでずっと泣いてました。あの日から……またBiSとしてここでライブが出来ることになるなんて思ってなかったので、本当に嬉しいです! 今日は来てくれて本当にありがとうございます。2年間、こうやって満員のライブハウスでライブすることがどんなに大変か思い知りました。何にも上手くいかなくて、でもどうしたらいいかも分からなくて……またBiSが始まったはいいけど、こんなに頼りないメンバーが集まってしまって(笑)、本当に本当に今日を迎えるのが不安だったんですけど、私がいるから! BiSは大丈夫です! 研究員の皆さんも、ニコ生を観ている人も、安心して私についてきてください!

 りなはむ、ユケ、ユフちゃん、わっきー、ミッチェル、ジュンコちゃん、ウイぽん、サキちゃん、テンコ、コショージ、のんちゃん、誰ひとり欠けても今ここにBiSはないと思います。だから昔からのBiSの曲も、私たちがちゃんと魂を引き継いで歌っていくので、皆さん、これからも見守ってください。よろしくお願いします! それでは、本当のBiSのはじまりの歌、聴いてください」

<今回のBiSは解散=終わりに向かってのチキンレースを繰り広げるのではなく>

 そして「BiS」を今の5人で歌唱、その後も「IDOL」「primal.」といった当時のBiSの象徴的なナンバーばかり畳み掛けていく。この流れにはプー・ルイ自身はもちろん、アヤ・エイトプリンス、キカ・フロント・フロンタール、ゴ・ジーラ、ペリ・ウブの4人にBiSの歴史や想いを背負っていってほしいという意思が感じ取れたし、もっと言えば彼女が大好きなモーニング娘。からの影響も感じ取れた。モーニング娘。は卒業と加入を繰り返しながらも、歴代メンバーの想いや楽曲=タスキを受け取り、モーニング娘。という看板を背負い続け、約20年もの歴史を紡いできたが、プー・ルイも事前のインタビュー(http://bit.ly/2ffAN54)で「私は50歳になってもBiSにいたい。アイドル界の成れの果てになりたいです(笑)」と語っていたように、刹那を生きた前回のBiSとは真逆、いつまでも続くBiSのストーリーを夢見ているのではないだろうか。無論、今ここにいる5人のBiSが大成しなければ、文字通り夢物語で終わってしまう話なのだが、いずれにしても今回のBiSは解散=終わりに向かってのチキンレースを繰り広げるのではなく、もっともっと開いた世界での成功もしくは勝利を目指している。

 ゆえにBiSをプロデュースしていく運営陣も「かつてのBiS以上」をメンバーに厳しく求めているし、メンバーもまだまだ実力も経験も足りないながらも「かつてのBiS以上」が何なのか模索し続け、アヤやキカはお披露目ライブ(http://bit.ly/2cmHiAY)時とは比較にならないほどのエモーションをその歌声から感じさせるようになっていたし、ペリやゴジもオーディエンスの頭上を練り歩きながら自分たちなりに「レリビ」を体現しようとしていた。そして、その姿や状況にワクワクしてしまって仕方なかったのは自分だけじゃないだろう。

<「BiSは誰にも負けませぇぇぇん! 突っ走っていくぞぉぉぉ!」>

 なお、同公演には、日本テレビ系『バズリズム』緊急指令!探リズムPick UPのカメラが入っており、同コーナーを担当する芸人・ヴィンテージ武井もステージに登場。おそらくその模様は12月23日放送分でオンエアされると思われるが、早くもテレビメディアにもクローズアップされるほどの注目を集めていることからも、今回のBiSはかつてのBiS以上の速度で突き進んでいくことが予想される。事実、来年2月22日には早くも2ndフルアルバムのリリースが決定し、同作を携えた全国ツアー【BiS Re:STUPiD TOUR】の開催も決まっている。このストーリーの先に一体どんな「CHANGE the WORLD」が待ち受けているのか、5人の「絶対に世界を変えるんだ!」という想いはどんな未来を引き寄せるのか。ぜひとも注目してもらいたい。

 「BiSは誰にも負けませぇぇぇん! 突っ走っていくぞぉぉぉ! 新生BiS、はじまりの曲、聴いてください!」

 行かなくちゃ何度だって胸が踊るよ
 おもちゃ箱ひっくり返した未来
 いけないの? 引きずっちゃ
 忘れないストーリー
 ずっともうずっと
 失くしたアレ取り返そう

取材&テキスト:平賀哲雄
撮影:Jumpei Yamada

◎ツアー【BiS Re:STUPiD TOUR】
01月21日(土)福岡DRUM SON
01月22日(日)大阪STUDIO PARTITA
02月04日(土)名古屋伏見JAMMIN’
02月05日(日)仙台CLUB JUNK BOX
02月12日(日)札幌KLUB COUNTER ACTION
02月26日(日)東京SHIBUYA WWW

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