どこに注目すれば良い?初めてのアルバイトの選び方
アルバイトを探そうと思ったとき、世の中にはたくさんの求人情報が出ています。
でも、あまりに情報が多すぎて、いったい何を基準に選べば良いのかと迷ってしまうのではないでしょうか。それが初めてのアルバイトとなれば、なおさらわからないことだらけでしょう。
そんな初めてのアルバイトの選び方や気を付けた方が良い点などを、アンケート結果とともに解説したいと思います。
【質問】
初めてのバイト選びの際に注目したのはどの点ですか?
【回答数】
勤務地:37
時給:24
シフトなどの勤務時間や勤務日数:39
4割近くが「シフトなどの勤務時間や勤務日数」を重視
一番多かった回答は「シフトなどの勤務時間や勤務日数」で、39%の人が選んでいます。 【シフトなどの勤務時間や勤務日数】
・初めてアルバイトをするときは、自分の日常生活と両立していくイメージがなかなかつかなかったので、シフトが柔軟に組めるところを探しました。(20代/女性/学生)
・部活をしているので、一週間すべて休む時もあったので、勤務日数に融通が利くバイトでないといけなかったから。(10代/女性/学生)
・初めてで続けられるかが心配であったため、勤務時間や日数など無理なくこなすことができそうかを重視しました。(20代/女性/学生)
・テスト勉強や部活動など、バイト以外にやらなきゃいけないことがたくさんあったので、それらとちゃんと両立できるような働き方をしたいと思っていたから。他には、仕事内容や職場の雰囲気にも注目した。(20代/女性/学生)
・学業と両立出来るバイト先が良かったのでシフトに融通がきくところを選んだ。(10代/女性/学生)
・あまり遅い時間までやっているお店での勤務になると、次の日の予定に支障が出てしまったり、帰るときに危ないことから勤務時間。自分ができる範囲で出勤できるかに注目した。(20代/女性/学生)
学業や部活動、趣味などと両立させるため、時間を有効に使いたいという様子が見受けられました。初めてなので、あまり無理せず働きたいからという意見もありました。
僅差で「勤務地」、次いで「時給」と続く
2番目は僅差で「勤務地」が37%、次いで「時給」が24%と続いています。 【勤務地】
・勤務地が遠いと移動する時間がもったいない。そのため、学校から凄く近い所にした。(20代/男性/学生)
・学業と両立して通いやすいか、なるべく自宅最寄り駅周辺の沿線にあるところを考慮した。(20代/男性/学生)
・大学が家からとても遠かったため、通学路の途中に勤務地があるバイトを選ぶようにした。(20代/女性/学生)
・シフトなどの勤務時間はわりといくらでも自分が対応できそうだったので、勤務地を自分の生活圏内でしぼって選んだ。(20代/女性/学生)
【時給】
・自分で初めて稼ぐものなので、どのぐらい稼げるのか気にしました。(10代/女性/学生)
・働くならそれ相応の対価が欲しいから。辛くてもその分給料が高ければモチベーション維持につながる。(10代/女性/学生)
・やはり、初めてなのでお金のことについて目が行ってしまい、時給でもらえるお金の多さにひかれてしまう。(20代/男性/学生)
・時給が高いバイトを選んだのは、多少忙しくても時間効率がいいからです。(10代/男性/学生)
それぞれ答えは違っていますが、「移動時間を効率的に」「効率的に稼ぐ」など、どちらも時間効率に注目しているのは共通していることのようです。
希望条件を「勤務地」「時給」「仕事内容」の三つの軸で考える
初めてのアルバイトを探すにあたって、まずは自分の希望する条件を整理して考えることが必要です。
これを整理する方法として、「勤務地」「時給」「仕事内容」の三つの軸で考えてみるとわかりやすくなります。
例えば、通いやすさを優先するならば「勤務地」、しっかり稼ぎたいことが優先なら「時給」、接客が好き、扱う商品への興味などを優先したいなら「仕事内容」といった具合です。
それぞれの優先順位は、その人の事情や考え方によって違いますが、この三つの軸にそって考えると、自分の希望が整理しやすくなります。仕事を選ぶ際の参考にしてみてください。
初めは自分の身の丈に合ったものを
アルバイトを選ぶにあたって、それが初めてとなれば、やはりわからないことだらけではないかと思います。
きちんと続けていけるのか、仕事はこなせるのか、つらくないかなど、不安に思うこともたくさんあるでしょう。アンケート結果に「シフトなどの勤務時間や勤務日数」に注目した人が多かったのも、初めてのアルバイトなので無理をせずこなせるように、という気持ちの表れかもしれません。
もしも不安が大きいのであれば、初めは自分がお客として訪問した経験のあるお店や、自分が良く利用する場所など、仕事内容がある程度想像できる場所を選ぶことも一つの方法です。
また「時給」を優先して選んだときは、仕事内容は当然時給に見合った大変さがあるはずですし、「仕事内容」にこだわり過ぎると、ついつい目先の雰囲気やかっこよさ、あこがれなどで選んでしまいがちです。
上記の三つの軸、「勤務地」「時給」「仕事内容」のバランスを考えながら、「自分の身の丈に合った無理なく働けるものを選ぶ」ということが大切だと思います。 【アンケート概要】
■調査地域:全国
■調査対象:【職業】学生
■調査期間:2016年09月09日~2016年09月23日
■有効回答数:100サンプル
■協力会社:ウィルゲート
小笠原 隆夫(おがさわら たかお)
・人事コンサルタント
・ユニティ・サポート代表
SI企業にて開発SE・リーダー職を務めた後、同社内で新卒及び中途の採用活動、人事制度構築と運用、社内研修の企画と実施、その他人事関連業務全般、 人事マネージャー職に従事。2007年2月に「ユニティ・サポート」を設立し、同代表。以降、人事コンサルタントとして、中堅・中小企業を中心に、 豊富な実務経験と管理者経験を元に、組織特性を見据えた人事制度策定、採用活動支援、人事戦略作りの支援など、人事や組織の課題解決・改善に向けたコンサルティングを行う。パートナー、サポーターとして、クライアントと協働することを信条とする。
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