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子育て備忘録──ベビーフードの意外な盲点?

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 離乳食は大人の食事とは違う。月齢によってはすりつぶしたり、柔らかく炊いたり、細かく刻んだり、とにかく手間がかかる。大人のとは分けて用意する必要があり、あまり休めていない時は特に大変だ。もちろん、お母さんの手作りの食事が一番良いのだが、そうもいかないこともある。市販のベビーフードに助けられているお母さん方も多いことだろう。外食する時にも便利だ。
 とはいえ「あまりベビーフードに頼りすぎると、赤ちゃんがベビーフードしか食べたがらなくなる」などということもよく聞く。実際にそうなった話を耳にすることもある。我が子がベビーフード大好きになったら大変だと思い、わたしは毎日せっせと離乳食を作っていた。

 我が子が10ヶ月の頃、子どもがヘルパンギーナに感染した。そしてそれがわたしにもうつった。子どもはすぐに治ったが、わたしは結構な高熱を出して数日寝込んだ。それが治ったと思ったら、続けて乳腺炎になった。40度近い熱を出してまたまた寝込んだ。
 そんなに長く寝込むと、さすがに離乳食のストックもなくなってしまった。わたしもまだ熱がある。仕方がないので主人が市販のベビーフードを買ってきてくれた。
  だが、我が子はベビーフードを食べてくれない。与えようとしても、口に含むと同時に顔をしかめてべえっと出してしまう。何度試しても、一向に噛もうとすらしない。頑なにベビーフードを拒否し、とうとう一口も食べなかった。
 もちろん、お腹が空いておるので機嫌は最悪だ。泣いて暴れて、でも食べない。どうしても手作りの食事が良かったらしい。
 どうしようもないので、怠い身体にむち打って離乳食を作ることにした。主人もわたしも、お互いに疲れ切ってフラフラになってしまったのは言うまでもない。

 親の作った物を喜んで食べてくれるのだから、とてもありがたい。作り甲斐もあるし、嬉しい。けれど、体調の悪いときも関係ないとなると、少々辛い。正に、「健やかなる時も、病める時も」である。
 ちなみに、出かける時も大変である。少しくらいベビーフードも食べさせておけばよかったなあなどと後悔したが、もう手遅れだ。その後、メーカーを変えるなどして何度か試してみたが、結局全滅だった。(最近見つけたのだが、味付けはしないで野菜を切って炊いただけのベビーフードがある。どうやら自宅で調理の手間を省くための物らしいが、これなら我が子も食べてくれるので我が家では外出用として重宝している。)
 ベビーフードはどんな子もきっと喜んで食べるんだろうと思っていたし、むしろわたしの手作りを食べなくなることを心配していたくらいだ。それなのに、全く食べないとは思いもよらなかった。やっぱり、何でもほどほどにしておくのがいいらしい。
 子どもは何から何まで予想や想像を軽く越えてしまう。おもしろいような、困ったような……。

*写真は筆者撮影

―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』
(執筆者: 高梨 廉) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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