吉岡正晴が語るライナーノーツの意味

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吉岡正晴が語るライナーノーツの意味
J-WAVEで放送中の番組「BEAT PLANET」のワンコーナー「BEHIND THE MELODY〜FM KAMEDA」(ナビゲーター:亀田誠治)。10月26日(水)のオンエアでは、「読書の秋、ライナーノーツを読もう」をテーマに、これまで数多くのライナーノーツを手掛けてきた音楽評論家で翻訳家、そしてDJの吉岡正晴さんをお迎えし、ライナーノーツについてたっぷりお話を伺いました。

まずはライナーノーツって改めて何? ということからお話はスタート。

吉岡:ライナーノーツはレコードやCDに付いている解説書です。僕がレコードを買いだした頃は、必ずこのライナーノーツを読んで、そのレコードやアーティストについて知ったものでした。

亀田:ライナーノーツから知る知識、得る情報…僕らにとってはまさに教科書だったんです! いったん買うと更新されないので、何回も読んで暗記しちゃいましたよね(笑)

吉岡さんが初めて手掛けたライナーノーツは、1975年のメジャー・ハリスのアルバム「マイ・ウェイ」だったそうです。吉岡さんのライナーノーツは、必ず冒頭のある名文句から始まります。それは、「今度、あなたのCDライブラリーに加わることになった1枚のCDアルバムをご紹介します」。亀田も「ここでわかるんですよね、吉岡さんだ、って。 本当に大変お世話になりました!」と興奮気味に話していました。

吉岡さんは最初の仕事の時からこの決まり文句を使っているそうですが、そのきっかけは、小学校の国語の先生から「文章は書き出しが大事」と教わったことだったそうです。ライナーノーツの依頼が初めてきたときにその言葉を思い出し、書き出しは何にしよう、フォーマットを作ったほうがいいんじゃないか、と思いつき、以後41年間、その決まり文句を貫いているそうです。

最後に吉岡さんは、ライナーノーツを目にすることが少なくなってきた昨今、改めてライナーノーツの大切さについて語ってくれました。

「ライナーノーツはそのアーティストについての情報が凝縮されている読み物なので、そのアーティストが今まで何を聞いてきたかとか、そのアーティストのルーツはなんだとか、ライナーノーツから知ることが非常に多かった。そのアーティストがこのアーティストを聞いてきたと知って、次にそちらのCDを買ったり、昔へのつながりができていました。今は配信で一回限りだと、そういうつながりができない。ライナーノーツを読んで、歴史やつながりを知り、そのアーティストがどういう位置にいるのか知ることは、音楽を楽しむ上で重要だと思います」

【番組情報】
番組名:「BEHIND THE MELODY〜FM KAMEDA」
放送日時:月・火・水・木曜 13時25分−13時35分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/blog/fmkameda/

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