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「社内運動会」が再ブームの兆し?成功の秘訣は「参加者目線」

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一昔前は人気イベントとして盛り上がっていたものの、時代と共に衰退していった「社内運動会」。実は今、ジワジワとその人気が復活しているのだとか。 自動車部品メーカーの株式会社デンソーは、2011年に24年ぶりに「全社運動会」を実施し、その後も毎年秋に開催。また、スポーツイベントを企画・運営する株式会社SSKエンタープライズは、1社10名以上であれば参加可能な企業対抗の運動会を実施しました。そのほかITベンチャー企業数社が合同運動会をおこなうなど、企業の規模や職種に関わらずスポーツイベントに注力する企業が増えているようです。

そこで、社内運動会がこれほどまでに盛り上がっているワケを、今年6月に20年ぶりに「社内運動会」を復活したという百貨店の株式会社松屋に取材! 人事企画課・福島清訓さん、広報課・大原純さんにお話を伺ったところ、思わず納得のエピソードが次から次へと飛び出しました。

社員の「絆」を深めるため20年ぶりに社内運動会を企画

今回、松屋が社内運動会を復活させた理由のひとつに、グループの絆を深め一体感を持って商戦に立ち向かいたいという思いがありました。

そこで、両国国技館を貸し切って朝から夕方までの本格的な運動会を企画。20年ぶりの開催となれば、社内には当然、運動会の経験者もいれば未経験者もいます。広報課の大原さんは経験者、人事企画課の福島さんは未経験者ということで、当初は双方の温度感の違いを感じていたそう。

「私を含め経験者たちは運動会の楽しさを身をもって知っているので、ワクワクした気持ちのほうが大きかったですね」(大原さん)

「社員に運動会の実施を周知した際、盛り上がっている経験者のみなさんを横目に、未経験のメンバーには若干の戸惑いがあったようでした」(福島さん)

そんな二極の空気が流れるなか、希望者に参加を募ったところ、思いがけず多くの参加希望者が集まったのです。

練習なしでも楽しめる11種目を実施!約8割の社員が参加

松屋の社内運動会の参加対象は、550名の社員に加え、取引先の販売員の方々とそれぞれのご家族。参加人数は予想を上回る1450名にまで増え、社員の約8割が参加する大規模なイベントとなったのです。

種目は練習なしでも楽しめることに重点を置いてセレクト。 定番の綱引きやリレーのみならず、玉入れを邪魔する選手がいる「玉入れさせない」や、1畳ほどのスペースにどれだけの人が乗れるかを競う「華のステージ」など、趣向を凝らした競技も。 また、現役の力士や元陸上選手の為末大さんをゲストに呼び、子供が楽しめるイベントも企画、さらに閉会式のあとに旅行券などが当たる「お楽しみ抽選会」も行い、盛りだくさんの内容になりました。

競技に参加していない間も応援が大いに盛り上がり、飽きるタイミングはなかったようです。


想像以上!?社内運動会がもたらした6つの効果

参加者全員が一体となって盛り上がった社内運動会。当事者である福島さんと大原さんは、「想像以上のメリットがあった」といいます。

そこで6つの項目にわけて、社内運動会がもたらした効果をご紹介しましょう。

1、普段関わりがないメンバーと接することができる

ランダムに部署を組み合わせてチームを編成したため、チーム内に初めて接するメンバーが多くいたとのこと。普段関わらないメンバーとコミュニケーションをとることで、いい刺激になるだけでなく結束力を高めることにつながります。

2、メンバーの意外な一面や素のキャラクターを知ることができる

「実は足が速い」など、意外な一面を発見できたり、素のキャラクターが垣間見えたりするのも運動会のメリット。職場以外での姿を見ると親近感が湧き、交流を深めるキッカケになりますよね。普段は気難しい雰囲気の上司や先輩にも、運動会の場では話しかけやすいのでは?

3、社長や役員など距離が遠い人とも気さくに話ができる

大企業になればなるほどトップとの距離は開きがち。しかし運動会では、社長も役員もラフなTシャツ姿で一般の社員と同様に競技に参加するため、普段より気さくに話ができたそう。とくに若手社員にとっては、トップと距離を縮める絶好の機会になりそうです。

4、一致団結することでチームワークが増す

チームになって勝ち負けを競う運動会では、自然と一致団結しチームワークができあがるもの。チーム一丸となってメンバーを盛り上げることで、強い絆が生まれました。さらに、参加した全員でひとつの大規模なイベントを創り上げるため、企業の一体感が増すという効果も。これは、企業の成長にとって欠かせない要素でしょう。

5、日常的なコミュニケーションが増える

運動会当日だけでなく、その後も運動会の話題が会話の糸口になってコミュニケーションがとりやすくなるという効果も見られました。運動会をキッカケに仲良くなり普段から意思疎通がスムーズになれば、ビジネスが加速するのは言うまでもありません。

6、社内が明るくなり活気が増す

和気あいあいとした雰囲気のなかで行う運動会によって社内の交流がグンと増え、活性化を図ることもできました。社内が明るくなり活気が増すことで意見交換が活発になるなど、今後の効果も期待できそうです。

社内運動会の成功の秘訣は「参加者目線」を忘れないこと

最後に、福島さん、大原さんに「社内運動会を成功させるためのアドバイス」をお聞きしました。今後、運動会の実施を検討している方は必見です。

「これまでに社内運動会を経験していない人は、それぞれ運動会に対するイメージが異なります。私の場合は子供の幼稚園の運動会が頭に浮かびましたが、学生時代の運動会を思い出す人もいますよね。『運動会は大変なイベント』だという印象を持っている人もいるため、弊社の場合はできるだけハードルを下げられるよう『練習しなくても楽しめる競技』をセレクトしました。企画運営はプロの方のお力も借りて行い、結果的に成功だったかなと思います」(福島さん)

「社内運動会の目的によっても変わると思いますが、弊社では『絆を深めること』が一番のテーマだったため、運営側のこだわりは極力なくして、『参加者が楽しめること』を一番に考えました。主役は参加者一人ひとりなので、『参加者目線を忘れないこと』が大事なのではないでしょうか」(大原さん)

社内運動会をはじめとしたスポーツイベントは単なる交流の場になるだけでなく、社内の活性化やチームワークの強化、また日頃のストレス発散やリフレッシュといった効果も期待できそうです。ぜひ一度、取り入れてみてはいかがでしょうか?

取材協力・写真提供:株式会社松屋

(取材・文:高良 空桜)

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