子どもの運動能力は3歳から12歳までの「ゴールデンエイジ」で決まる

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近年、公園でサッカーをして走り回っている子どもの姿をあまり見かけなくなったかわりに、携帯ゲーム機で遊ぶ子どもをよく見かけるようになった。

そんな遊び方の変化が影響しているのか、子どもの運動能力は年々低下しているという。

一方、子どもが人並みに運動できるようになってほしいと願う保護者は多い。

『子どもが変わる運動能力を伸ばす育て方』(フォレスト出版刊)の著者であり、運動教室を開いている伊藤一哉氏は、本書の中で、子どもたちと汗を流した毎日から得た「子どもの運動能力を伸ばすコツ」や子どもと一緒にできる「子どもを運動好きにする方法」を紹介している。

では、そもそも子どもの頃からちゃんと運動することに、どんなメリットがあるのだろうか?

■3歳~12歳のゴールデンエイジで多くを経験しよう

運動は学校教育の面から見ると「体育」としての評価しかないため、進学のための勉強からすれば軽視されがちになる。

しかし、一生涯としてみてみると、勉強と同じくらい大切な要素がある。生活習慣病や慢性的な運動不足による不健康など、大人になればなるほど、運動と健康の大切さは実感することだろう。

運動を経験することで身につく力には、大きく「体」と「心」の成長があるという。

体の成長については、3歳から12歳の「ゴールデンエイジ」と呼ばれる年齢が重要となる。ゴールデンエイジは、一生のなかで唯一の動作の習得に特化した時期のことだ。

この年齢の間で多くの経験をしていることが、一生の運動神経を決めるといっても過言ではないと著者は述べる。

■運動は心の成長も促す

また、心の成長も忘れてはいけない。運動が上達していく過程において、運動にハマる、相手との競争や仲間との共同、反復練習による習得など、日常生活にはないさまざまなことを経験する。

これらはそれぞれに集中力や忍耐力、集団のなかでの行動、適切な選択など、大人の社会を生き抜くために必要な力が身につくのだ。

人間の成長の過程のなかで、子どもには神経系の発達が盛んな時期があるという。それは、一生のうち一度だけ、生まれてからこの時期までに神経系の95%程度の発達が終わってしまうと言われている。

その時期は、小学校高学年~高校生ぐらいに起こる大人の体になる時期まで。細胞分裂が盛んに起こり、体の発達が著しい時期に神経系の発達がピークを迎える。

子どもの頃に自転車に乗れれば、大人になってしばらく乗っていなくても自転車に乗ることができるといった現象が、神経系での習得といえる。なので、幼少期に少しでも早く、たくさんのことを体感することが大切だと著者は訴える。

本書では、「かけっこ」「逆上がり」「なわとび」など、具体的な運動種目の攻略法についても紹介しているので、子どもの運動不足、運動嫌いに悩んでいる方は、親子で運動に挑戦してみてはどうだろう。

(新刊JP編集部)

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