立教大学「レストラン・アイビー」の焼きたて「塩レモンパン」が超絶うまい【学食巡礼】

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最高すぎるキャンパスの雰囲気

ここが立教大学 池袋キャンパスかー。初めて来たけどすごくいい雰囲気だし歴史を感じる。風格というのでしょうか。

アメリカ人の宣教師チャニング・ムーア・ウィリアムズによって明治7年に築地で建学されたキリスト教系の学校が小中高を含めた現在の「立教学院」の源です。大正7年に池袋へ移転して、このキャンパスに多くある立派な煉瓦造りの建物群は、改修もされてはいますが当時のものだそうです。つまり関東大震災も太平洋戦争をも越えて残っている歴史的な建物ということ。

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立教大学の学食といえば有名なのは「第一食堂」です。

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入り口のドアの上に書かれたラテン語は「APPETITVS RATIONI OBEDIANT」。

「食欲は理性に従うべし」という意味だそうです。本来は「欲望は理性に従うべし」という哲学者キケロの言葉を「食欲」に言い換えたものですね。

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高い天井、太い梁、市松模様の床。

聖堂、じゃないですけど、歴史ある教会というか、外国の名門大学のような豊かな空間です。

学食としては尋常ならざる佇まい。

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木の椅子とテーブルのセットですよ。ユリのマークはセカンダリー・シンボルの「セントポールズ・リリー」。

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壁の向うに注文カウンターがあって普通に学食として機能してますが、どう考えても立教生がうらやましい。池袋西口から徒歩約7分の立地でこの贅沢さですよ。

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明かり取りの窓には立教の校旗が掲げられています。白い十字架がキリスト教系の学校のしるしですね。

目的地は「レストラン・アイビー」

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しかし今回巡礼する学食はこっち。

レストラン・アイビー」です。

「第一食堂」とは、正門と立教通りをはさんでちょうど向かい側になります。

立教大学 池袋キャンパスには学食が3つあるらしく、しかもいずれも特徴的。一回の巡礼では回りきれないですよ。そもそも食べられないです。

この「レストラン・アイビー」の特徴は、安くてうまいランチと焼きたてのパンがあることです。

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レストランは地下にあり、入り口は校舎の中と外にそれぞれあって便利です。

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こっちは外に面しているほうの入り口です。

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わりと深めな階段を降りていきます。混んでる時間を外してうかがったので人っ子ひとりいない(大学では講義中)。

かなりのダンジョンムードです。

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これこれ。学食の顔、サンプルメニューがありますよ。

定番メニューは食品サンプルで、日替わりメニューはホンモノが展示されてます。

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券売機の隣には本日のメニューが書かれたボードがあります。アイビーランチは日替わり定食的なものですね。

アラカルトとはなんでしょう。フランス語で「一品ごとに」みたいなニュアンスの言葉ですが、ハンバーグハヤシライスと書かれています。ぐっとくる……。

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アイビーランチとアラカルト、そして人気メニューという白坦々麺をチョイス。ちなみに坦々麺は白と黒の2種類がありまして人気なのは白いほうとのことです。

カウンターに食券を出しまして

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アラカルトを盛りつけてもらっています。タレにひたひたになっているハンバーグに垂涎です。

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機能的にまとめられたトッピングのバットに興奮します。学食は短時間勝負ですからね。

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坦々麺の挽肉はあらかじめ丸められたものが用意されていました。昼時の慌ただしさが想像できます。

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白坦々麺(390円)。赤いラー油の玉がスープに浮いて食欲をアオリますな。

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アラカルト(380円)。この日はハンバーグハヤシライスです。

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アイビーランチ(400円)。ササミチーズカツがメインで、小鉢と味噌汁、ご飯がつきます。

ハンバーグハヤシライスに興奮

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ワールドイズマイン、といった風情。学食で食べたい放題です。

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まずは人気の白坦々麺。胡麻とピーナッツかな、マイルドなスープのベースにちょっとした辛味が食欲アッパーとなっている、スタンダードな坦々麺です。

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個人的に興奮したのはアラカルトのハンバーグハヤシライス。

カレースタンドはいたることろにありますが、ハヤシスタンドなんてものは心当たりがありません。ハヤシライスもけっこう好きなのに、気軽に食べられる場所がない。ましてやハンバーグトッピングなどやったこともない。

それがこんなお手軽プライスで食べられるんですよ。もちろんうまいー。

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学食の看板とでも言うべき日替わりのアイビーランチは揚げ物ですよね。ササミのカツにチーズが封入されていて食べ盛りの大学生に好まれそうです。

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ローファットのササミにチーズがコクとうまみを加算しており、オカズポテンシャル的に満足至極です。

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筆者のお腹の問題で3品が限界でしたが、ほかにも気になるメニューはありました。唐揚げランチと唐揚げ丼の違いとか、気になりますよね。

学食内ベーカリーはフル回転

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さて、「レストラン・アイビー」にはベーカリーを持ったパン売り場があります。

その名も「BUON PASTO」。イタリア語が分かる人ならあまりにモロな店名にニヤリとすること間違いなしです。実際うまい。

立教の大学生は焼きたてのパンを昼休みに食べられるんですね。

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注目すべきは閉店時間。完全なるランチシフトです。

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この奥にベーカリーがあって、ずーっとパンを焼いています。

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昼休みを前に焼きたてパンをどんどん並べる店長さんです。種類が多い! 甘いパンもおかずパンもあるぞ。

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こうしている間にも、焼き上がったパンがベーカリーから次々と出てきています。なんていうの? 活気? フル回転のパン焼きミニ工場って感じ。

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パン職人の望月さんです。

「お昼になると学生がすごい行列を作るんだよ。見ていきなよ」とおっしゃる。

信頼できる自信たっぷり発言です。

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まあご覧なさい。「BUON PASTO」のパンのラインナップを。サラダもあるよ。

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こんなん絶対売り切れちゃうので、お先に失礼して食べたいパンを買っておきますね。

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こちらはランチタイム直前に合わせて焼きあがるトルティーヤ(160円)。中身はいろいろ選べる仕様。

そして昼休みが始まった

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午前の講義が終わって学生たちがやってきました。望月さんが言っていたとおり、なんか猛烈にお客が集まってきたー。

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小一時間しかない昼休みなので、ゆっくりとランチを楽しむには早めに食べ物を獲得しないといけないんですね。学食のランチタイムはどこの学校でもせわしないです。

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どんどん長くなる行列、みるみるなくなっていくパン。レジもダブル体制で対応しています。

これはすごい、壮観です。

1時間で売り切る。毎日このサイクルで動いている自家製パンのお店なんです。

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そして、いよいよこれです。

あらかじめ獲得しておいた塩レモンパン(150円)。塩レモンクリームが詰まったパンをビスケット生地でくるんだもの。メロンパン構造、クリーム入りです。

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さくさくの外皮、ふわふわのパン。

パンは焼きたてが格別ですね。学食にベーカリーを持ったパン店があるって幸せですよ。筆者の時代には考えられないことです、うらやましい。

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基本的に甘いパンが好きなのですっかりごきげんとなりました。特に中身の塩レモンクリームが素晴らしすぎるので、取材後数日経ったいまもまた食べたいと思い続けています。

お弁当はデポジット容器で

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短いランチタイムに学生の腹を満たすのが学食のミッションです。

「レストラン・アイビー」はお弁当の出張販売も行なっています。

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一番人気は男女問わず唐揚げ丼弁当(450円)らしいのですが、パスタやアラカルトなど、品揃えがまた豊富で感心します。

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注目すべき点は容器デポジット制。

食べ終わった容器を食堂に持って行くと10円の返金があるとのこと。ゴミの散乱を抑止するナイスなアイデアです。

立教大学、都会の中の贅沢な学び舎

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今回の取材で初めて立教大学に来たのですが、池袋の一等地に広大な敷地を構え、歴史ある建物が数多く並んでいるキャンパスの雰囲気は、学び舎としてあまりに贅沢な環境だと思いました。

高い建学の志と歴史によっていまの風格があるのですね。

なんかいろいろ、立教の学生がうらやましくなりました。

次に行く学食はあなたの母校かもしれない。それが女子大であることを私は願っている。

立教大学学生食堂 レストラン・アイビー

住所:東京都豊島区西池袋3-34-1 5号館地下

営業時間:月曜日〜金曜日10:00~18:30、土曜日10:00~14:00

※休業期間中は、営業日時の変更がありますのでご注意ください。

※金額はすべて消費税込です。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

書いた人:鷲谷憲樹

鷲谷憲樹

フリー編集者。ライフハック系の書籍編集、専門学校講師、映像作品のレビュアー、社団法人系の広報誌デザイン、カードゲーム「中二病ポーカー」エバンジェリストなど落ち着かない経歴を持つ器用貧乏。好きな立教OBは中島かずき。 Twitter:@nwashy

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