子どもはなにも言わないから……業者が怖い腰抜け役人

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武田邦彦(中部大学)

今回は武田邦彦さんのブログ『武田邦彦(中部大学)』からご寄稿いただきました。

子どもはなにも言わないから……業者が怖い腰抜け役人

葛飾区が市民から通報のあった“放射線量の高い場所”の放射線量を測定し、「高かったので、公表できない。地価が下がるから」と言った(読者情報)。

数か月前、ある幼稚園付近の放射線量が高いということがわかった自治体が「幼稚園がつぶれては困る」という理由で公表しなかったことがあった(このブログで紹介した*)。

*:「日本人はこんなのだったか?」 平成23年10月4日 『武田邦彦(中部大学)』
http://takedanet.com/2011/10/post_d8d7.html

子どもは何も言わない。不動産屋や幼稚園の園長は文句を言う。だから、子どもを被ばくさせる。何という腰抜け役人だろう。

この際、社会の大原則を決めたらよいと思う。「日本人の健康に影響のある情報は、他のいかなる損害が予想されても公表についての責任を免れる」、「日本人の健康に影響のある情報を、他の損害や利得があるからといって公表をしない場合、厳しく罰せられる」。

このような原則を提案する議員に一票を入れたいものである。なお、一関で死亡した中学生は女子中学生であることがわかりました。校庭の線量はかなり高かったようです。法令を超える被ばくを与える環境で学校生活をさせた校長は病気の原因を問わず、責任を問わなければならないでしょう。中学生は人生の時間を選べないのです。

執筆: この記事は武田邦彦さんのブログ『武田邦彦(中部大学)』からご寄稿いただきました。

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