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マキタスポーツ、「LIVE@マキタスポーツ」のスペシャルゲストに藤巻亮太、Creepy Nuts登場

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マキタスポーツが7月23日、3ヶ月に一度のペースで開催している名物ライヴシリーズ「LIVE@マキタスポーツ」を青山CAYにて開催! 今回はゲストに藤巻亮太、Creepy Nuts(R-指定&DJ 松永)が登場した。

マキタスポーツが自らの本拠地と考えている音楽でエンターテインメントを追求したステージと、多彩なスペシャルゲストを迎えることで人気を博すこのライヴ。これまで、吉田山田、石崎ひゅーい、奇妙礼太郎、尾崎世界観(クリープハイプ)、YOU、ディーンフジオカ、鬼龍院翔(ゴールデンボンバー)など、マキタの広大な交友関係がうかがえる多彩なゲストを迎えてきた。今回はなんと藤巻亮太と、Creepy Nuts(R-指定&DJ 松永)がゲストに登場。ジャンルもファン層もまるで異なるこの組み合わせが実現できるのも、オーガナイザーでもあるマキタスポーツならでは。キャパ160人の親密な空間で体験する豪華すぎるライヴステージの模様をレポートする。

伴奏をつとめるジミー岩崎の軽快なピアノと客席の手拍子をバックに、マキタスポーツが登場。「人生はタイミングが重要です」というMCとともに、ブラックビスケッツの1998年のヒット曲「タイミング」でライヴがスタートした。マキタはシェイカーやカウベルでリズムをとりながら、ラテン風味のアレンジで耳慣れた曲の様相を一変させる。

今回のテーマは「タブーについて」と告げて歌い始めたのは、1975年にリリースされた憂歌団の「おそうじオバちゃん」。職業差別のそしりを受けて、発売1週間で放送禁止となったいわゆる“放送禁止歌”だ。スライドで、これまで自主規制された“要注意歌謡曲”をリストアップしながら、何をもって要注意なのか、何をもって放送禁止となったのか、しかしほとんどの場合においては放送する側の根拠のない自主規制によってなされた歴史の滑稽さをつまびらかにする。

マキタの「タブーを軽やかに乗り越える」フリーダムな姿勢はとまらない。浜田省吾、チャラ、森山直太朗のパロディでつなぐ「君が代メドレー」の驚くべき完成度は、日本全国あまねく人に伝えたいレベルだが、これはおそらくテレビでもSNSでも拡散不可能な危険な代物だ。

奥田民生「CUSTOM」のカバーアレンジを歌ってマキタのオンステージはいったん終了。ゲスト、藤巻亮太の登場だ。マキタスポーツと藤巻亮太とは意外過ぎる組合せだが、実はこの二人、同じ山梨県の出身。地元トークで花を咲かせつつ、14歳という難しい年頃のマキタの愛娘が「3月9日」を大好きだということで、父マキタとのかすがいになっていることへの感謝を述べた。山梨を拠点に活動を始めたレミオロメンの創生期を語る藤巻の話をうらやみながら、同じ山梨で不遇をかっていたマキタの恨み節がそこここに現れ、会場は笑いに包まれた。

そして藤巻のソロステージがスタート。アコースティックギター1本で奏される「大切な人」が始まると、目の前から直接耳に入ってくるその鮮烈な歌声の迫力に、会場は静まり返る。「南風」では、アップテンポの曲調で手拍子も熱が入り盛り上がる中、「山梨最高!」と思わず叫ぶ藤巻。「今日は10分どん兵衛を食べてきたから、声が良く出る」と喜びつつ、ラストは、今年3月にリリースされたセカンドアルバムから、「日日是好日」を熱唱して短くも濃厚なステージが終了した。藤巻の美声をダイレクトに耳にできる贅沢すぎる時間。遠近感がゆがむようなこの体験こそが、LIVE@マキタスポーツの醍醐味だ。

休憩をはさみ、第二部は、日本一のラッパー「R-指定」とターンテーブリストであり、トラックメイカーとして活躍する「DJ 松永」によるヒップホップユニット、Creepy Nutsが二組目のゲストとして登場。オーディエンスの年齢層が高めのLIVE@マキタスポーツの目の前にヒップホッパーが登場というシチュエーションに、客以上に戸惑いを隠さないクリーピーのふたり。「お食事している中でライヴやるのは初めてで、みなさん、お手柔らかにお願いします・・・」と平身低頭ながら、トラックがスタートすると、客席は大盛り上がり。さまざまなラッパーのスタイルを模倣しながらひとつのトラックにまとめた「みんなちがって、みんないい」で、ラップ・ヒップホップとひとくちにいってもさまざまな特徴があることをオーディエンスに提示。

また、会場からお題をもらってフリースタイルでラップを繰り広げるコーナーでは、「ビール」「藤巻亮太」「マキタスポーツ」「ポケモンGO」のお題をもらい即興で見事な言葉を紡ぐ。正真正銘のチェリーボーイでありながら、ターンテーブルに対しては華麗な指さばきを駆使する、松永のDJによるターンテーブルプレイ、そして、酒も薬もやらないクリーンなクリーピーによる「合法的トビ方ノススメ」では、ミドルエイジ多めのオーディエンスが総立ちでノリまくりという、得難い光景が広がる中フィニッシュ。

続いてマキタが登場し、クリーピーの二人とトークタイム。技術偏重のラップの現況を悲嘆し、技術ではなく精神が肝要であることを説くクリーピー。さらに、サブカルを嫌い、自分をオタクとも思えない彼らが、「ドンキホーテもビレッジバンガードにも居場所がない。強いて言えば、サイゼリヤ」など、今の若者の心根の一端を見事な言葉で提示していた。

ふたたびマキタスポーツのオンステージ。ドラマ「俺たちは天使だ!」のテーマである、SHOGUNの名曲「男たちのメロディ」、そしてマキタのバンド、マキタ学級の曲「I am POPSTAR」、そして自身「売れてないCD」と嘆く、マキタスポーツpresents Fly or Dieのデビューアルバム「矛と盾」から、「矛と盾」をピアノジャズバージョンで演奏して本編は終了。

「アンコール、用意していないからね。そういう予定調和、俺嫌いだから」と言って、遠回しにアンコールを強要するマキタ。袖に引っ込んで、30秒もたたずに走ってふたたびステージに現れたマキタは、ふたたび藤巻亮太を呼び込む。マキタとDUOでレミオロメンの名曲「3月9日」を演奏。藤巻の透明で甘い歌声とアコギ、そしてマキタのスモーキーな歌声とエレキが絡み合う様はこの日の白眉といえるもの。

そして最後、先日15周年の結婚記念日を迎えたマキタが愛妻に贈る「十年目のプロポーズ」では、クリーピーナッツが再登場し、曲間でフリースタイルラップを挿入。さらに某DJのお面をかぶったDJ松永も登場し、ステージ上は大団円、というよりも大混乱となりながら、幕を閉じた。

“タブー”がテーマの今回のLIVE@マキタスポーツであったが、それ以上に、特定の固定観念にとらわれず、世代やジャンルを超えた価値観で、ゲストやカバー曲をチョイスして、ファンたちの心をつかむ。これぞマキタスポーツでしかなしえない唯一無二のライヴステージだ。次回のLIVEは10月30日(日)。同じく東京・青山CAYにて開催予定。マキタのMCによると、豪華ゲストも予定されているそうだ。

















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