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いつも気分はアウトドア! Snow Peakが提案する住まいの形

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キャンパー憧れのブランドとして絶大な人気を誇るアウトドア用品メーカー[Snow Peak(スノー ピーク)]。そのSnow Peakが住宅領域で新たな事業を行っているって知っていますか? リノベーション会社やマンションデベロッパー、ハウスメーカーや工務店等と提携して、「アーバンアウトドア」という屋内外の空間提案を行い、住む人の暮らしを豊かにしようと2015年から取り組んでいるのです。その具体的な内容を紹介します。

都市に暮らしながら“野遊び”の楽しさを感じる空間提案

Snow Peakといえば、テントやキャンプ用調理器具、アパレル等、高品質なアウトドア用品を開発し、魅力あるアウトドアライフを提案しているブランド。そんなアウトドア用品メーカーが、住宅業界という全く別の領域に進出とはどういうことなのでしょうか。株式会社スノーピークの吉野真紀夫さんに伺いました。

「創業以来、Snow Peakは自然のフィールドにおいてキャンプやアウトドアアクティビティを通して、“野遊び”の楽しさと魅力を提案してきました。そのフィールドを都市まで広げて、都市に暮らす方々が自宅での日常のなかで自然とつながる機会を増やせればと考えたのが[アーバンアウトドア]というコンセプトです。今、都市の暮らしは便利である半面、過度なストレスを抱えがちな環境にあると思うのですが、フィールドでキャンプをしているかのようなワクワク感を住まいに取り入れることで、人間本来の豊かな暮らしを提案できるのではないかと考えたのです」(吉野さん)

当初のコンセプトは、屋外空間への提案でした。自宅の庭やバルコニー、屋上などの屋外にガーデン家具、キャンプ用テーブルや椅子を置き、テントやタープを設営し、四季を感じ取る心地良い空間を演出することで、都市でも自然志向の生活や野遊び気分が満喫できる場をつくる、というものでした。

その後、[リノベ不動産]との出合いがあり、屋外から発展して、「室内空間のアウトドア化」を考えることとなります。

【画像1】Snow Peakとリノベ不動産の初コラボ作品である横浜のマンション。築19年の部屋が快適なアウトドアフィールドに変身。無垢材と漆喰(しっくい)壁の風合いある空間に、テーブル&ベンチ、ローチェアなど、Snow Peakのガーデン家具を合わせ、キャンプ場に来たかのようなワクワク感を生み出しました(写真提供/リノベ不動産)

【画像2】横浜のマンション。黒いモルタル塗りの土間は、自転車やアウトドア用品の収納場所、メンテナンス場所として使いやすいのが特徴(写真提供/リノベ不動産)

リノベでインドア空間がアウトドアフィールドに変わる!?

Snow Peakが、室内までもアウトドアフィールドに変えて行くきっかけとなったのは、[リノベ不動産]とのコラボレーションでした。

リノベ不動産とは横浜市の株式会社和久環組のグループ会社で、「中古購入+リノベーション」という住宅購入手法を広めている全国ネットワークの専門会社。7月1日時点で全国に52の加盟店があります。「いままでにないワクワクを!」というテーマで、消費者に分かりやすい「中古+リノベ」の購入プロセスを構築。そのビジネスモデルを評価され、2015年度グッドデザイン賞を受賞しました。

リノベ不動産は昨年Snow Peakのコンセプトに出合って共感し、[アーバンアウトドア]を新しい空間スタイルとして提案することにしました。屋内外の空間を設備や仕上げ材、家具にこだわって仕上げるトータルコーディネートを行っています。

リノベ不動産の沖千賀さんに[アーバンアウトドア]について伺いました。

「家の中なのにキャンプ場にいるような感覚にしようと、Snow Peakの家具やアウトドアギアに合わせて、自然を感じるリノベーションを行っています。無垢の床や漆喰(しっくい)壁という自然素材に囲まれた空間は、視覚、手触り、匂いなど五感を刺激してくれます。素足で歩きたくなる住まいですよ。土間をかなり広く取った多目的に使えるプランもあります。私たちは家を売って終わりではなく、そこに住む方のライフスタイルに合った住環境や暮らし方までも提案しています。Snow Peak製品を組み込んだ上でのコーディネートなので、最初からその部屋の世界観を感じて頂けます」

【画像3】Snow Peakとリノベ不動産のコラボ作品、渋谷区のマンション。暖炉の炎が揺れるのを見つめるスローな暮らしが似合う、温もりある空間。暖炉の燃料は煙が出ないバイオエタノールを使用。ゆっくりドリップしたコーヒーをSnow Peakのマグカップで飲むひとときも、アウトドア気分を盛り上げそう(写真提供/リノベ不動産)

【画像4】渋谷区のマンション。玄関からオープンにつながる土間の一角にある洗面室。モルタルとタイルで少し無骨な表情に仕上げたのが新鮮(写真提供/リノベ不動産)

「リノベした物件を公開したところ、“アクティブキャンパー”の方に興味を持って頂くことも多いのですが、一方で、アウトドアにそれほど興味をお持ちでない方が見学したり、買って頂いているという事実もあります。アウトドアの趣味がなくても、『こんな暮らしもいいね』と気に入って頂く。野遊びの楽しさを感じさせる空間に、人は癒やされるのではないでしょうか」(吉野さん)

キャンプやバーベキューはとても楽しいものですが、遠く離れたキャンプ場へ行かなくても、家の中でその雰囲気が味わえたり、スローライフを送れるのなら、ストレスフルな都会でも毎日ワクワク暮らせるという人は多いかもしれません。家はただ暮らす場所ではなく、家そのものに楽しさや喜びを見いだせるものであるべきなのでしょう。

「そうした方々に、Snow Peak製品に毎日触れて頂くことで、野山や公園へ出かけるきっかけになったらと考えています。家の中だけでなく、アウトドアでの笑顔も増やしていきたいですね」(吉野さん)

また、アウトドア用品を家で普段使いして、キャンプの際にも持参する。そうした物の持ち方があってもいいんじゃないかとも話す吉野さん。

「アウトドア用品は軽くて頑丈。収納場所の削減もできますよ(笑)。Snow Peakは古くからものづくりが盛んな新潟県三条市でずっと高品質で高耐久な製品をつくり続けてきたという自負があります。製品には永久保証を付け、修理・交換を請け負っているので、製品を長年に渡って愛用してくださる方々ばかりです」

【画像5】横浜市にあるリノベ不動産のショールーム。中古物件探しから購入、リノベーションの設計、インテリアの相談まで対応しています。このショールームにはSnow Peakの店舗(アーバンアウトドアshop in shop)が併設され、製品を暮らしに取り入れる提案やライフスタイルに合った住まいの提案もしてくれます。アーバンアウトドアshop in shopは現在、横浜店、水戸店、佐倉店の3店舗(写真提供/リノベ不動産)

新築マンションや注文住宅にも、自然志向な暮らしの仕掛けを

[アーバンアウトドア]のさらなる広がりについて、吉野さんに伺いました。

「都市で暮らす人が自然に目を向けるような、都市生活者向け製品も開発していければと考えています。現在は、リノベ不動産さんを始め、コンセプトに共感して頂いているさまざまな提携会社さんと協力しながら、Snow Peakの提唱する自然志向なライフスタイル提案に力を入れています」と吉野さんが語るように、[アーバンアウトドア]事業は、中古住宅+リノベだけでなく、新築分譲マンション、ハウスメーカーや工務店が建てる注文住宅とのコラボも行っています。

コラボした3例を紹介します。

●セキスイハイム「セキスイハイム×Snow Peak」モデル

(注文住宅)

大開口で大きなアウトドアテラスへつながる広がりのあるリビングプラン、バルコニーや屋上の活用、アウトドアグッズが片づく、屋内外から入れる収納など、自宅でアウトドアライフを楽しむ工夫をちりばめた「野遊び基地」のような住まいで、「こころ豊かな暮らし」を提案しています。

【画像6】左:アウトドアテラスはロースタイルで。キャンプ料理を大勢で楽しめます。アウトドア家具、調理器具はSnow Peak製で統一。右:タープを取り付ければ、日差しや雨に負けない半屋外の遊び場に早変わり(写真提供/セキスイハイム)

【画像7】玄関脇に土間収納を配置。キャンプ用品などの屋外道具を集約できる広めの空間です(写真提供/セキスイハイム)

●コスモスイニシア「イニシア朝霞本町」

(新築分譲マンション、埼玉県朝霞市、第1期販売中)

都市と自然を結ぶ「アーバンリラックススタイル」を提案。暮らしにゆとりをもたらす土間スペースを、玄関と個室の両方から行き来できる場所に設けています(一部住戸)。アウトドアやスポーツ用品の収納場所、自転車のメンテナンススペースとして重宝しそう。

また、入居者はSnow Peak監修の「野遊びサポートパック」(アウトドアグッズセットなど)5パッケージから1つを選べ、さらに建物共用部分には、防災備蓄用倉庫に保管する備蓄品の一部にSnow Peak製品(タープ、テーブル、椅子、焚火台)を装備し、通常時でも活用できるようにする予定です。

【画像8】左:イニシア朝霞本町の土間スペースのイメージ。多用途で便利な空間。右:5タイプの中からもらえる野遊びサポートパックの一例「近隣公園BBQデビューセット」のイメージ(写真提供/コスモスイニシア)

●三井不動産レジデンシャル「パークホームズ立川」

(新築分譲マンション、東京都立川市)

マンション1階住戸のテラスから専用庭にかけてSnow Peak製シェードを設置し、ガーデンテーブルなどアウトドア家具を置くことで、自然志向の生活シーンという“非日常”を取り込める「半ソト空間」プランを共同開発(選べる3タイプのアウトドア家具&グッズ付き)。

共用施設でも、テントやハンモックでくつろげる「インドアパーク」、BBQや焚火など、思い思いに野遊びができる「オープンパーク」も併設し、そこで思い思いに過ごせるのが魅力です。

「パークホームズ立川はこの半ソト空間付きの住戸が人気で、1階住戸は既に完売したとのこと。一戸建て住宅を探していた方や幅広い年齢層の方に、プラスαの暮らしができる屋外空間の魅力が伝わったようです」(吉野さん)

【画像9】左:パークホームズ立川の半ソト空間イメージ。風を感じながらお茶や食事をするなど、暮らしが広がる。右:住人みんなで使えるインドアパークのイメージ(写真提供/三井不動産レジデンシャル)

おわりに

普段からSnow Peak製品にお世話になっている、登山・ハイキング好きな筆者ですが、お話を伺って、「家の中にもアウトドアフィールドを」というコンセプトには共感する点が多くありました。「アウトドア用品は収納せず普段使いにすればいい」というアイデアにも納得です。

いつでも自然を身近に感じていたい、家の中でもワクワクする瞬間を持ちたい、無機質な物に囲まれた暮らしをより豊かなものにしたい……そうした気持ちに応えた新しい住まいの形。

「家の中の笑顔も、アウトドアでの笑顔もこれからどんどん増やしていきたい」と最後に微笑む吉野さんが印象的でした。●取材協力

Snow Peak

・リノベ不動産
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