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ゆとり第一世代がドラマ『ゆとりですがなにか』を見て思ったこと(第9話)

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こんにちは。ゆとり記者のよしだです。

日本テレビのドラマ『ゆとりですがなにか』(日曜22時30分~)について、ゆとり第一世代の視点から思ったこと、思い出したことなどをアレコレと書き連ねております。

※これまでの記事を振り返るにはコチラ
【連載】ゆとり第一世代がドラマ『ゆとりですがなにか』を見て思ったこと

第9話は、警察に逮捕されたまりぶ(柳楽優弥さん)を中心として親と子の話にフォーカスされました。

「自分のことを棚に上げて、お前を叱る資格がない」と、息子をちゃんと指導することができない親に対して、まりぶは、「じゃあ、誰がやるんだよ。いねぇだろ、あんたしか。レンタルだったらチェンジだよ、とっくに。チェンジできねぇから、ムカつくんだよ! あんたしかいねぇから、親だったら親らしいこと言えよ!」と鉄拳制裁。

「子どもは親を選べないし、名前も選べない。だから子どもは、名前を付けてくれた親を信じて、付いていくしかないんですよね。ゆとり世代もそう。作って名前を付けたのは大人なんだから、ちゃんと面倒を見るべき」という、ゆとりちゃん(島崎遥香さん)の手紙とリンクします。

相変わらず正論しか言わないまりぶ。今になって思えば、あの時の「カッコつけてのおっぱい。馬鹿みたいに叫ぼうともおっぱい。俺たちが扱ってるおっぱいは、どっちのおっぱいだ?」というセリフも、ゆとり世代を上手に表現したメタファーとして……それはないか。

まりぶはこのドラマで、淘汰された側のゆとり世代としての役割を担っているんですよね。

「ナンバーワンよりオンリーワン」と教えられ、「競争意識が低い」「挫折経験がない」と言われるゆとり世代でも、社会に出れば嫌でも競争を経験します。佐倉(吉岡里帆さん)が1か月間の教育実習を経験して教師の道を断念したように。それは彼女にとっても、学校にとっても、社会にとっても悪いことではありません(結局、教師を目指すようだけど)。

坂間が務める食品メーカー“みんみんホールディングス”は、地方に支店があることから想像するに、そこその大手企業だと思われます。新入社員を数十人、あるいは百人以上の規模で採用するような会社であれば、ゆとり気質を抱えた社員はどんどんと淘汰されていくハズ。

そんな中で坂間(岡田将生さん)は、新卒で入社してから7年間踏ん張り続け、「そこそこ地獄も味わって、貴重な経験して、元取りました、十分」と言って辞職を決意。カッコいいじゃないですか。ちゃんと競争しているじゃないですか。

ゆとり教育という問題に対して、安易にその結末や回答を提示せず、あえてオンリーワンなボンクラたちを時にコミカルに、時に物悲しく描くこのドラマ。「社会がマトモじゃないから、マトモな彼が変人扱いされるんじゃないですか」という言葉もひとつの正解だと思うと、何か救われたような気がするのです。

筆者がゆとり第一世代だから特別に面白いと感じているのだと思っていたこのドラマですが、最終回に向けて、徐々にゆとり世代とそれ以外の世代とのボーダーがなくなってきたように感じます。ゆとり世代にもいろんな人間がいる、ひいては、人間ってやっぱおもしろ的な人間賛歌であり、団塊世代へのエールであり、家族や夫婦の物語でもあるのです。

脚本・宮藤官九郎さんが、山岸(太賀さん)をドラマに都合のイイだけのモンスターとして切り捨てなかった心意気にも賛辞を贈りたいです。

いよいよ最終回となる次回は、坂間と茜(安藤サクラさん)の結婚式をメインに大団円を迎えそう。第1話から(特にあの件で)ほぼ成長のない山路(松坂桃李さん)も、最後にオトコを見せてくれるのかッ!?

日曜ドラマ「ゆとりですがなにか」最終回予告編
https://youtu.be/kPdgRsRuAjA

日本テレビ『ゆとりですがなにか』公式サイト:
http://www.ntv.co.jp/yutori/index.html[リンク]

※画像は日本テレビ公式サイトより引用

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記者:

PR会社出身のゆとり第一世代。 目標は「象を一撃で倒す文章の書き方」を習得することです。

TwitterID: stamina_taro

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