レストラン・食堂のリアルな食品サンプルの発祥

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レストランや食堂の入り口などにメニューの食品サンプルが陳列されていることがありますね。日本では当たり前の光景ですが、プラスチックで出来たリアルで精巧な食品サンプルの存在は海外ではあまり見られないもので、日本で初めて目にした外国人観光客は驚くこともあるそうです。

この日本独自の食品サンプルはいつ頃生まれたものなのでしょうか。それは1903年にまで遡ります。この年、白木屋日本橋店が新装開業。それまで白木屋は伝統的な呉服店でしたが、この新装開業に合わせて蕎麦屋や寿司店などの飲食店も併設。これが日本で初めてのデパートの食堂だとされています。食券制度と店頭にメニューの見本を陳列するという販売形式も白木屋が初めて実施したものです。ただし、メニューの見本として本物の料理を並べてみると、すぐに変色してしまいますし、衛生的にも問題があります。そこで登場するのがロウ細工で人体模型を作る職人だった須藤勉氏です。須藤氏が遊びで作った果物や野菜のロウ細工を白木屋の従業員だった友人に見せたところ、本格的に食品サンプル作りを相談されて、試作をスタートさせました。そして、最初に出来上がった「まぐろの刺身」のサンプルを店に陳列すると注文が殺到したそうです。

この食品サンプルの陳列がほかのデパートの食堂やさまざまな飲食店へと広まり、1932年には弁当屋を営んでいた岩崎龍三氏が「食品模型岩崎製作所」を創業。日本で初めて食品サンプル製作を事業化し、食品サンプルのディスプレイは全国的に定着していったのです。

現在では販促ツールとしてだけではなく、日本独自の文化として海外からの観光客の土産物、オモチャやアクセサリーとしても利用されています。

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