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南国”鹿児島”を走る…九州南端に残された”鹿児島”本線

写真①

九州、福岡と鹿児島を熊本県経由で結んでいたJR鹿児島本線。

この長大路線が歴史的大変化を迎えたのは平成16年(2004年)3月13日の九州新幹線部分開業時。

このうち熊本県八代駅と鹿児島県川内駅(116.9km)は経営がJR九州から分離されて第三セクター肥薩おれんじ鉄道として再出発しました。

よって鹿児島本線は門司港駅~八代駅(232.3km)と川内駅~鹿児島駅(49.3km)の2つに分断されてから12年。

今回は路線名の由来となった鹿児島県を通るわずかに残された川内駅~鹿児島駅(49.3km)にスポットを充ててみましょう。

鹿児島に残された鹿児島本線

唯一、鹿児島県を走る鹿児島本線は川内駅と鹿児島駅の49.3kmとなっています。

この区間は薩摩川内市と鹿児島市の間に立地する、いちき串木野市、日置市との都市間輸送がメインです。

駅数は14。このうち鹿児島中央駅と鹿児島駅の間は運行系統上、日豊本線の一部区間として扱われています。

このため同区間は日豊本線国分駅や宮崎駅方面へ向かう普通列車や特急列車も走ります。

鹿児島本線は沿線に学校が多く立地しているのも特徴的です。

上伊集院駅は県立松陽高校、伊集院駅は県立伊集院高校、私立城西高校、育英館高校。

神村学園前駅は駅名由来となった私立神村学園、隈之城駅は私立れいめい高校と駅周辺に高校が多数立地しています。

高校生を中心とした通学客も多数利用している路線です。

川内駅から隈之城駅にかけては肥薩おれんじ鉄道がひと区間だけ主に登下校時間帯に乗り入れてきます。

鹿児島中央駅発を基準に川内駅行、串木野駅行、伊集院駅行の区間運転列車の他、早朝は上り列車のみ市来駅発川内行の設定があります。

車両は鹿児島車両センターに所属する817系0、1000番台と415系500番台が使用されます。(415系は朝と夕、夜のみ運転)

写真④ 写真⑤

特徴的な列車

川内駅と八代駅が経営分離される前日の平成16年(2004年)3月12日まで博多駅~西鹿児島駅(現在:鹿児島中央駅)を結んでいた特急『つばめ』。

同区間を結ぶ夜行特急『ドリームつばめ』、新大阪駅と西鹿児島駅を結んでいた寝台特急『なは』が運転されていました。

それ以降、これらの列車は廃止、あるいは運行区間を短縮したこともあり鹿児島本線では見られなくなっています。

川内駅と八代駅が経営分離されたことにより、事実上、鹿児島本線の鹿児島から熊本、福岡へのアクセス路線としての機能は失われました。

経営分離後の川内駅~鹿児島中央駅間は旅客列車は主に普通列車だけの運行となりましたが、例外的に優等列車も運転されていました。

ここでは平成16年(2004年)3月13日から運転されている、またはされていた特徴的な列車について触れていきます。

快速さわやかライナー、ホームライナー※運行終了

485系特急型車両を使用した快速列車です。大都市で見られる通勤ライナーと似た性質を持ちます。

朝に川内駅発、鹿児島中央駅行の下り列車、夜に鹿児島中央駅発、川内行の上り列車がそれぞれ1本ずつ運転されていました。

乗車券のほかにライナー券(300円)を購入することで着席も保証され、利用客からひそかに人気があった列車です。

停車駅は『さわやかライナー』も『ホームライナー』も同じ、川内駅、隈之城駅、串木野駅、市来駅、湯之元駅、伊集院駅、鹿児島中央駅。

平成23年(2011年)3月12日の九州新幹線全線開業に伴うダイヤ改正で485系が定期運用から引退。

同時に『さわやかライナー』『ホームライナー』も廃止となり、次項で述べる特急『川内エクスプレス』へと引き継がれました。

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