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【映画レビュー】V6・森田剛主演『ヒメアノ〜ル』は「ファンからしても予想以上」

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ただのしがないV6ファンの私ですが、言わせて下さい。今作を、あのラストを見ずには今後の森田さんを語れなくなります、間違いなく転機です!

グループの中でも甘い歌声と人目を惹きつけるダンスセンスで抜群な存在感を醸し出している森田さん。実は甘いもの好きで人見知り、といった外見とのギャップ満載なエピソードもファンの中では当然のように知られています。

ですが、一般的な森田さんのイメージというのはやはり『学校へ行こう!』での、“ちゃらちゃらした長い髪のヤンチャな兄ちゃん”というのが強く、そしてそのイメージはそこで止まっているように思います。演技ができるという印象もあまりないのではないでしょうか?

ここ数年、森田さんは活躍の場を舞台に移していました。先日お亡くなりになられた蜷川幸雄さんをはじめ、宮本亜門さんや劇団☆新幹線など数々の舞台に立ち、アスペルガー症候群の少年や人切り以蔵など難しい役をこなしてきた森田さん。その評判はすこぶる良く、また映画では2012年公開の『人間失格』で中原中也役を好演していました。

そんな中で今回の『ヒメアノ~ル』での主演というのは、実力を積み上げてきた森田さんを知っているファン目線で言えば、待望の初主演映画で、多くの人に森田さんを見てもらえる機会でした。

結論から言います、ファンからしても予想以上です。

濱田岳さんムロツヨシさん演ずる『岡田』と『安藤』のコミック独特のテンポ感を失わない会話、何気ない日常、それと裏表の非日常、森田剛さん演ずる『森田』のさりげない言動一つ一つがとにかくリアルで気持ち悪く、だんだんと世界に引き込まれます。見終わった後絶対何かしら心揺り動かされる衝撃作となっていました。監督すごいです。

昨年グループ結成20周年を迎えて、露出も多く、新しいファンもたくさんできたであろう森田さん。そのタイミングでこの作品が公開されるの? ジャニーズ的には大丈夫? R-15ってこんなに大丈夫なの? エロいしグロいよ? 今後こういう役の印象つくよね? ファンの方々生きて帰って来てね!? と忠告は一応しますが、そんなのどうでもいいからとにかく見て!と勧められる映画でした。

完全に“アイドルオーラ”が消え、そのへんの兄ちゃんになっている森田さんは良くも悪くも平凡で印象に残りません。彼が殺人を犯しているシーンでさえ「ちょっとコンビニ寄ってくるわ」という感覚の“普通さ”で、だからこそ頭で理解が追いついてからの“こいつやべえヤツだ”という感覚が恐ろしいです。

その辺の駅前に、パチンコ屋に、道端に、普通に『森田』は存在しうるのだなあと思うと背筋がぞわぞわします。それを体現している森田さんがコンサートなどでは圧倒的オーラを放ち、歌い、踊り、笑っているなんて、元々知らない人から見たら信じられないと思いますし、逆にファンの方は、第一声目から森田さんの森田さんじゃないっぷりに驚くのではないでしょうか。

若いファンのかたには厳しい描写も多いかもしれないけど見て欲しいです。森田さんに夢を見ている女性にも厳しい描写が多いかもしれないけど見て欲しいです。森田剛なんて知らないよという方にはなおさら見て欲しいです。もうなんでもいいからとにかく見てほしい映画となっていました。

『ヒメアノ〜ル』5月28日全国公開!
平凡な毎日に焦りを感じているお人好しな青年・岡田(濱田岳)。ある日、職場の先輩である安藤(ムロツヨシ)に、カフェ店員・ユカ(佐津川愛美)との仲を取り持つよう頼まれた彼は、ユカが働くカフェで高校時代の同級生・森田(森田剛)と再会する。しかし、ユカと距離を縮めた岡田は彼女の口から、「森田らしき人物からストーキングをされている」と知らされ、不穏な気持ちを抱き始める。かつて過酷ないじめを受けていた森田は、ある事件をきっかけに、欲望のままに無抵抗な相手を殺害していく快楽殺人者になっていた…。

(C)古谷実・講談社/2016「ヒメアノ~ル」製作委員会

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記者:

少女漫画やお菓子が大好きオタクです。生放送のお手伝いとか。 https://twitter.com/hudukimiyu

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