体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

福満しげゆき作品を実写化!『ヒーローマニア』豊島監督インタビュー「“ヘタレ”が自警団をやる面白さ」

ヒーローマニア

『僕の小規模な失敗』や『うちの妻ってどうでしょう?』などで知られる漫画家・福満しげゆきの『生活【完全版】』を実写化。『ヒーローマニア -生活-』が現在公開中です。

映画『ヒーローマニア』は、特殊な能力や超人的肉体を持つキャラクター、ではなく、身近に存在していそうな市井の人々が、小さな悪を成敗しながら世直しをしていくというアクションエンタテインメント。東出昌大さん、窪田正孝さん、小松菜奈さんという旬のキャストが集結し、片岡鶴太郎さん、船越英一郎さんといったベテラン俳優陣が脇を固めています。

メガホンをとったのは『怪談新耳袋』シリーズで監督デビュー後、『紺野さんと遊ぼう』、『マジすか学園』等、個性派作品を手掛けてきた豊島圭介監督。本作への想いや福満作品についてなど色々お話を伺って来ました。

IMG_0330

―本作とても楽しく拝見しました。まず、福満しげゆき先生のコミック「生活」を映画化しようと思ったきっかけはどんな事があったのでしょうか。

豊島監督:もともと福満さんの漫画が好きで色々と読んでいたのですが、エロ漫画出身で、セクシャルな物ばかりを描いていたのに、長編ストーリー漫画を描きはじめたタイミングがあって。それが「生活」だったのですが、映画では“ヘタレ”と呼んでいる、クラスでも隅っこにいる様な人達が自警団物のアクションをやるというのが面白いなと。後は、カナヅチを使ったアクションとか、ワイヤーを使ったアクションとか、すごく楽しくて。それで、僕は以前『週刊 真木よう子』で福満作品を実写化した事があり(「景色のキレイなトコに行こう」)、そのご縁もあって、この映画を撮る事が出来ました。

―私はその“にわか”というか(笑)、福満先生の作品は『うちの妻ってどうでしょう?』から読みはじめたので、今回本作を観るにあたって『生活』を読んで、「こんな作品があったんだ」と驚きました。

豊島監督:確かに福満先生は今私小説漫画家、といったイメージが強いのかもしれませんね。

―そんな福満作品にそこまで精通していない私でも、先生の作品は絵を含め、独特な作風だと分かるので、実写化は大変だったのでは無いかと思ったのですが。

豊島監督:まず大変かなと思ったのは予算の問題ですね。「生活」はそこまで有名な原作では無いので、すごく少ない予算で作らなくてはいけないかもしれないと思いました。その場合はアクションにはフィーチャーしないで、ヘタレな人間達を撮ってニッチな作品にしようと。でも御陰さまで豪華なキャストが揃い、予算もいただける事になったので、これはアクションエンタテインメント作品に振ろう、と作戦を変更しましたが。

―キャスティングはすんなり決まったのですか?

豊島監督:いえ、企画から製作開始まで5年くらいかかってますね。震災(2011年3月11日)の前から準備していました。東出君とはWOWOWのドラマ『ホリックxxxHOLiC』でご一緒していて、面識があったのですが、彼は凛々しい役柄が多いのに本人は三の線というか、抜けている所もあるので中津役は間違い無くお願い出来るなと思いました。東出君は同じ監督と2回やるのは(『ヒーローマニア-生活-』が)初めてだったみたいで、色々と話をしながら出来ましたね。『アオハライド』では女の子をキュンキュンさせようと演技しただろうし、『寄生獣』や『クリーピー 偽りの隣人』では体温が無い謎のキャラクターに徹しただろうし、だからこんなマヌケな彼を観られるのは、この映画だけだなと思います。東出君も結婚をしましたし、今はもう黄色い声援が飛んで来るという感じでは無いかもしれないけど、それがまた良いですよね。

―窪田正孝さんはまさに今黄色い声援の真っただ中にいる感じですよね。

豊島監督:本当にそうですね。儲けもんでした(笑)。窪田君とは『古代少女ドグちゃん』でご一緒してるのですが、役に対してすごくストイックでのめり込む所があるので、変態性の高い土志田には合っているなと思いました。後、窪田君はすごく身体能力が高いので、色々な事が出来るんですよね。窪田君が参加してくれる事になった事で、アクションに監督に森崎えいじさんを呼んで、吹替え無しのアクションシーンを増やす事が出来ました。鶴太郎さんも実は吹替えをほとんど使っていないんですけどね。

1 2次のページ
藤本エリの記事一覧をみる

記者:

映画・アニメ・美容に興味津々な女ライター。猫と男性声優が好きです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

山寺宏一&高木渉で『ポプテピピック』

GetNews girl / GetNews boy