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THE ORAL CIGARETTES、ツアーファイナルにて新作リリース&対バンツアー開催を発表

THE ORAL CIGARETTESが4月30日、奈良・なら100年会館にて「THE ORAL CIGARETTES 唇ワンマンライブ~故郷に錦を飾りまSHOW!!~」を開催した。
4月30日@奈良・なら100年会館 (okmusic UP's)
昨年、山中拓也(Vo&Gt)の喉の不調によりライブ活動を一時停止した彼らは“リベンジ”を誓い、今年1月に2ndアルバム『FIXION』をリリース。さらに、2月から行なわれてきた対バンツアーや4月に行なわれたワンマンツアーで、“ライブバンド”としての進化を見せ続けてきた。そしてこの日、地元・奈良でバンド史上初となるホールライブでの凱旋公演を実現させることに。メンバーは上京するまで関西を中心に活動し、2014年に行なわれた初のワンマンライブも奈良・NEVER LANDで開催。いつか奈良でバンド主催のフェスを開きたいという思いもあるほど、地元愛に溢れたバンドでもある。そんな彼らの記念すべきライブを体感すべく、全国からファンが集結。しかも、この日のステージは生配信され、全国から視聴可能に。約1700人+∞のオーディエンスら共に、2時間強の狂騒のステージを繰り広げた。

期待の高まるステージ、1曲目に選ばれたのは「エイミー」だ。バンドを愛してくれるオーディエンスはもちろん、人と繋がれる素晴らしさを想って制作したというこの楽曲。愛しさの溢れたメロディアスなラブソング、山中拓也のビブラートの効いた、太く深い歌声が響き渡り、じわりと心が温められる。続く「気づけよBaby」は、鈴木重伸(Gt)の特徴あるメロに、山中の弾きだすカッティングがより加速度を上げ、緩急自在な中西雅哉(Dr)のリズムがオーディエンスを揺さぶっていく。ホール公演とあっても、いつもと変わらず容赦なく攻め立てるメンバーの姿に、オーディエンスらも拳を突き立て彼らの音に立ち向かっていく。最新アルバムからはもちろん、この日だからこその選曲にも彼らの地元愛を感じることができた。大阪と奈良を結ぶ電車の駅をタイトルに配した「瓢箪山の駅員さん」では、地元ファンからの歓声が起きるほど♪ 「オレらの初めてをあなたたちと楽しめたら」、メンバーのライブに懸ける思いは随所に感じ取ることができる。

広いホールステージと客席の光景はライブハウスにも負けず、むしろ音の響きの良さにより興奮度が高まる。メンバー自身も初のホールステージに確かな感触を感じていたのだろう。山中は「ホール、ばり響くやーーん。気持ち~!!」と満面の笑みを見せる。そして、「(生きる中で得てきた)経験はあなただけのもの。その経験に入っていけるバンドになりたい、(入っていける)音楽を鳴らしていきたい」と「通り過ぎた季節の空で」を披露する。さらに、「今も昔も、全部歴史あってのTHE ORAL CIGARETTES。昔も今も繋いで、色んなお客さんを繋いでいきたい」と、前曲の世界観に繋がる「この季節に僕が歌う唄」へ。バンドが紡ぐ音や詞世界、込められた思いが心にぐっと染み込んでいく。

ステージ中盤、「リメイクセンス」ではネガティブな感情すらも激しい音へと代えていく。山中が綴る詞世界は時に女々しく、鬱々とした世界が描かれる。ドロドロとした感情も隠さず、むき出しにして思いを伝えるからこそ、聴く者の心に真っすぐにリンクするのだろう。負の感情をそのままにしない、“魅せる感情”へと昇華させた楽曲陣にオーディエンスらも100パーセントの感情で応えていく。その後は楽器隊によるソロパートが披露され、ど真ん中のロックチューン「STAYONE」で再びエンジンをかけていく。中西のタイトなリズムが体の芯まで響き、あきらかにあきらの鼓動を早めるベースラインに心震わされる。もちろん、この日もあきらかにあきらの足上げは絶好調で、抜群の高さを見せてくれる♪

ステージ後半。ここで山中が改めて、“リベンジ”に、そしてホール公演に懸けた思いを伝える。「ライブバンドとして、ライブハウスだけで収まりたくない。大坂城ホールや日本武道館でもやりたいし、そんなバンドでありたい。色んな想いを受け止めて、この日を迎えた。ライブを好きになる前に、(自分たちの)音楽が好きであってほしい。今日が次のステージに上がるための一歩。ホールでも心に響く音を鳴らして、次のステージへ向けて動いていく。次の時代に必要な音楽を鳴らして、変化を怖がらないバンドでい続けたい!」と、バンドがネクストステージへと進む決意を表明し、新曲「DIP-BAP」を披露する。次々に音の表情が変えるギミックの多さ、サビでみせつけたストレートなロックサウンド。狂悪さと純粋さ、表裏一体のサウンドは初めて聴いたばかりだというのに、早くも癖になりそうだ♪ また、新曲に懸ける思いはこの日のセットリストからも感じていた。過去を脱却するのではなく、バンドに起きた全ての事柄を糧にして曲を生み出す。だからこそ、バンドの進化、変化を臆することなく受け入れることができたのかもしれない。

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