サムスンが休戦宣言?「ジョブズの葬儀中(だけ)は訴訟合戦しません」
アップルと激しい特許合戦を繰り広げている韓国のサムスンが、6日に死去が公表されたアップルの前CEOスティーブ・ジョブズ氏の葬式が終わるまでは訴訟について言及しないと発表した。
アップルは4日(米国時間)に新機種の『iPhone4S』を発表した。サムスンはこれを受けて、翌5日に販売差し止めを求める仮処分を申請。両社の特許をめぐる争いは、これまで以上にエスカレートするものとみられていた。
しかし、スティーブ・ジョブズ氏が死去したことで、少し状況は変化したようだ。サムスンのチェ・ジソン副社長は、「故人は、世界の情報技術産業にビジョンを示し、革新を起こした天才的な起業家だ。彼の創造的精神と優れた業績は、永遠に忘れられることはないだろう」と発言。追悼の意を表し、故人の葬儀が終わるまではしばらく休戦することを明らかにした。
では、このまま訴訟はトーンダウンか?と思いきや、そうはならないのがサムスンだ。訴訟の休戦は葬儀の期間中だけで、終わり次第、アップルに対し一気に攻勢をかける計画だ。現在、サムスンはiPhone4Sに対する販売差し止めを求める仮処分をフランスとイタリアの裁判所に申請しているが、それを米国、アジア、オーストラリアまで拡大させるという。
両社の泥沼の訴訟合戦は、そう簡単にトーンダウンとはいかないようだ。
※画像:ノーカットニュースより引用
※この記事は、ガジェ通ゴールドラッシュの「朴美奈」が執筆しました。[リンク]
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