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古民家「谷中ビアホール」で下町の風情を味わいながら一杯やる

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いつでもうまいビールが飲みたい、という私の気持ちにブレはない。

そんな、いつでもうまいビールを飲ませてくれる、一風変わったビアホールが上野桜木にあるという。

上野桜木といえば、街歩きの定番スポットとして親しまれる「谷中・根津・千駄木」、通称・谷根千(やねせん)エリアのすぐ隣。江戸時代から明治・大正・昭和と、歴史を感じさせる建物が多く、「谷中ボッサ」「カヤバ珈琲」などの人気カフェも点在している。東京芸大と隣接していることもあり、ギャラリーなどアートスポットもあちこちにある。つまり、大変街歩きに適した街であり、谷根千方面から足を伸ばす人も多い。

街歩きで乾いた喉をビールで潤す。いいじゃないですか。

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というわけでやってきました、上野桜木。最寄りはJR鶯谷駅だが、東京メトロ根津駅あたりからブラブラ歩いてくるのがオススメ。

店舗が有形民俗文化財として公開されている、上野桜木の交差点にある旧吉田酒店や、クラシックな味わいの店構えが目を惹く「愛玉子(オーギョーチイ)」、築200年の銭湯「柏湯」を改装した現代美術のギャラリー「SCAI THE BATHHOUSE」なんかを見ながらブラブラと歩いていく。

そして、上野桜木の住宅街を入っていくと、突然現れるのが「上野桜木あたり」だ。

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どーん。

堂々たるたたずまい。

「上野桜木あたり」とは、昭和13年に建てられた三軒続きの古民家をリノベーションして2015年3月にオープンした複合商業施設のこと。この中にうまいクラフトビールを出す店「谷中ビアホール」がある。

ほかにも、塩とオリーブの店「OshiOlive おしおりーぶ」、ベーカリー「Kayaba Bakery カヤバベーカリー」、ブティック「でも俺5時間だからユウスケ」、共用スペース「みんなのざしき」、シェアオフィス「YAKATA」などが入居している。

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こちらが「谷中ビアホール」の入口。いなせな暖簾をくぐって中に入ってみよう。

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土曜日の午後とはいえ、まだ日が高いうちから店内は満員! 客層は老若男女さまざま。それぞれ思い思いのスタイルで昼ビールを楽しんでいる。平日は、ご近所の方も多いそうだ。

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開放的なテラスも。外国人のお客さんも非常に多く、最近はフランス人のお客さんがよく訪れるとのこと。どうやらフランス人ツーリストの間で、谷根千がブームらしい。

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「谷中ビアホール」はチケット制。900円、1,500円、3,000円のいずれかのチケットを購入して、カウンターでオーダーする。

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最初にオーダーするのはもちろん「谷中ビアホール」名物・谷中ビール(Sサイズ600円、Mサイズ900円、Lサイズ1,200円。写真はSサイズ)。

谷中ビールが飲めるのは、日本全国どこを探しても「谷中ビアホール」だけ!

谷中ビールは、使っている麦とホップの量が通常の2倍というリッチなビール。「谷中ビアホール」のオープンにあたり、店の目玉になるものをと谷中をイメージして作られたクラフトビールだ。

谷中や上野桜木界隈に立ち並ぶ古民家の木目を思わせる色合いを目指したとのこと。通常は7日間程度の熟成期間も、谷中ビールは35日間じっくり熟成させることで、まろやかな味の飲みやすいビールになる。熟成期間が長いというのも、なんだか谷中っぽい。

製造は、原料や製造方法にこだわり抜いたクラフトビールを手がけるアウグスビールが行っている。

右はホワイト。こちらはオレンジピールとコリアンダーが入った甘めのビールだ。

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谷中にちなんだメニューの一つ、谷中ジンジャービール(900円)

谷中名物、谷中生姜をモチーフにしたビール(谷中生姜がそのまま入っているわけではない)。谷中ビールに、秘密の手作りジンジャーシロップを加えた一種のビアカクテルで、意外な甘さがクセになる。街歩きした後の疲れた体にしみわたる感じ。

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こちらは、気軽に4種類のビールが楽しめるテイスティングセット(1,200円)。手前右から時計回りに、谷中ビール、ホワイト、アウグスオリジナル(ラガービール)、インディア・ペールエール。アウグスオリジナルは、微炭酸で飲みやすいアウグスビールのオリジナルビール。インディア・ペールエールは、苦味が強く、コクのあるビールだ。

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フードは、伊賀流窯元・長谷園の土鍋を使った和風バーベキューがメイン。フランクフルトの土鍋ロースト(300円)と焼きバター枝豆(300円)はどちらもコクがあって、ビールのつまみにピッタリ。

「谷中ビアホール」を運営している株式会社ヒーローが「手ぶらでBBQ」を推進するバーベキュー会社ということから、「和のバーベキュー」というコンセプトでメニュー開発が行われたのだという。その実現のために一役買ったのが土鍋だったというわけ。

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お店オススメのエッグ、チーズ、ベーコンのスモーク盛り合わせ(600円)。こちらも当然、長谷園の土鍋で作られた燻製だ。ほかにも、4名以上の予約限定で土鍋コース料理もある。土鍋で焼いた白身魚がフワッフワでうまいらしい。食べたい!

「谷中ビアホール」の名物おかみ

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「谷中ビアホール」の“おかみ”田中喜和子さん。ちゃんと名刺にも“おかみ”と書いてある。

「なんだか“店長”だと堅苦しいし、お店の雰囲気とも違うので、ひらがなの“おかみ”にしてもらいました」と田中さん。

笑顔がすてき且つ豪快な部分も垣間見える、なるほど“おかみ”感のある女性だ。「上野桜木あたり」が長屋のような建物なので、なおさら“おかみ”という肩書きがしっくり来るのかもしれない。

気軽におかみと呼んでください! 気配りができて、行き届いているおかみになりたいですね。最近は、どっしりしていておかみらしいと言われます。アハハハ!(田中さん)

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誰とでもフランクに話す、おかみの田中さん。外国人のお客さんにも、けっして流暢とは言えない英語でガンガン話しかける。

いっぱい、いろいろな方とコミュニケーションをとらせてもらいながら、谷中の街になじみ、成長できたらいいなと思います(田中さん)

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左には「おしおりーぶ」、右奥には「カヤバベーカリー」がある。それぞれで買ったツマミやパンを持ち込んだり、共有スペースで飲食することも可能。ある女性三人組のグループは、千葉や埼玉からこのあたりに遊びに来て、いきなりここを見つけて立ち寄っり、「カヤバベーカリー」で買ったパンをツマミにビールを一杯やっていた。複数の店舗を回遊して楽しむことも、「上野桜木あたり」のコンセプトの一つなのだ。

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この時期は外でも快適至極。路地に出ておしゃべりやお酒を楽しむ人も。僕も一杯いただいております。

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ここには手押しポンプ式の井戸もあり、ポンプを押せば水がじゃんじゃん出る。実はこれ、業者に頼んで掘ってもらった新しい井戸なのだ。

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街歩きの人を楽しむ人や、近隣の住民たち、それに外国人観光客など、さまざまな人たちで賑わう「上野桜木あたり」。今後、どのような方に来てほしいですか? と「谷中ビアホール」のおかみ田中さんに伺ったところ、「女性ひとりのお客様」という答えが返ってきた。

私自身、お酒が大好きなんですけど、女性ひとりで入りやすい店が少ないんです。女性ひとりでも気軽に入って、さっとビールを一杯飲んで帰ることができるような店がもっと増えればいいなと思っています。

ここは、保育園にお迎えに行った後、ベーカリーでパンを買うついでにビールを一杯飲んで行かれる女性の方もいらっしゃったりするんですよ。お母さんにも気軽に寄っていただけて、とてもうれしいですね(田中さん)。

「目指すのは、生活に溶け込んで息抜きできる場所。それと昼から飲んでも罪を感じない場所(笑)」と話すおかみ。たしかにここなら昼間から女性ひとりでビールをあおっていても、本当に普通の光景だ。実際、店のあちこちで女性ひとり客が、ビールとお店の方との会話を楽しんでいた。女性に限らず、誰でも飲みたいときにひとりでふらりとやってきて、ビールを楽しめるコミュニティプレイス。それが「谷中ビアホール」だ。

ちなみに「上野桜木あたり」の「あたり」とは、近隣のエリアを指す「あたり」と「当たり」を引っかけて命名されたものらしい。良い雰囲気の中、おいしいビールを飲んで、今日も当たりの日になればいい。

お店情報

谷中ビアホール

住所:東京都台東区上野桜木2-15-6 上野桜木あたり 1-1F

電話番号:03-5834-2381

営業時間: [火~金] 12:00~20:30(L.O20:00) [土・日・祝] 12:00~20:30(L.O20:00)

※季節によって営業時間が異なります。

定休日:月曜日

ウェブサイト:https://www.facebook.com/yanakabeerhall

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書いた人:

大山くまお

ライター・編集。1972年名古屋市生まれ。著書に『野原ひろしの名言』『野原ひろしの超名言』(いずれも双葉社)、『名言力』(ソフトバンク新書)など。「日経DUAL」で子育ての名言、「LoGiRL」でアイドルの名言について連載中。中日ドラゴンズと酒と酒場が好き。写真は3歳の娘が撮ってくれました。

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