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日本最大の国宝は東大寺大仏殿 では最小の国宝は?

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 突然ですが、現在日本には何件ほどの”国宝”があるかご存知でしょうか。

 国宝とは、文化財保護法に基づいて指定される重要文化財のなかでも、とくに文化史的・美術的・学術的に優れた作品のこと。建造物、絵画、彫刻、工芸品、書跡・典籍、古文書、考古資料、歴史資料など、さまざまなジャンルに渡る1096件が国宝として登録されています(2015年12月現在)。

 小和田哲男さん著『知識ゼロからの国宝入門』によると、国宝が誕生したのは、明治時代。「廃仏毀釈のなかで、多くの文化財が破壊され、打ち捨てられ、売却によって海外へ流出するなどの事態を憂えた政府は、文化遺産の調査を開始」(本書より)するとともに、1897年、古社寺保存法を制定し、重要な文化財を国宝に指定。これが国宝のはじまりなのだそうです。

 そして現在、日本各地に1096件ある国宝。では各都道府県別にみると、いったいどの都道府県の保有数が多いのか想像がつくでしょうか。

 国宝保有数第1位は、276件の東京都。2位は231件の京都府、そして3位は199件の奈良県。4位以下は、60件の大阪府、55件の滋賀県、36件の和歌山県、20件の兵庫県、19件の広島県、18件の神奈川県、17件の栃木県と続きます。

 一方で、国宝が少ない、またはひとつもない県も。徳島県、宮崎県は0件、北海道、秋田県、新潟県、富山県、群馬県、佐賀県、熊本県、鹿児島県、沖縄県は国宝保有数が1件となっています。

 本書では、古代・中世・近世と日本史の流れとともに国宝の数々を紹介。それぞれの見どころや謎とき、さらには国宝にまつわる豆知識も紹介されていきます。たとえば、さまざまなジャンルに及び、規格の大小もそれぞれ異なる国宝のなかで、最も大きな国宝とは何でしょうか。

 正解は、世界最大級の木造建築とされる東大寺大仏殿(金堂)。正面の幅57m、奥行き50.5m、高さ46.8mを誇ります。創建当時は今よりもさらに大きく、幅は約86mもあったのだそうです。この建造物の中心には、奈良の大仏として知られる、像高約14.98mの盧遮那仏坐像が。これは4階建てビルの高さに相当する大きさです。一方、最も小さい国宝は、”漢委奴國王”の金印。一辺が2.3cmとなっています。

 国宝に指定されるには、共有性や普遍性といった条件も満たさなければならず、万人に通じる価値を持っていることが求められるそう。意外にもたくさんある日本各地の国宝。実際に自分の目で確かめながら、時代を超えて訴えかけてくるものを感じてみてはいかがでしょうか。

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