毎日の家事がめんどくさい! 家事えもんに泣きついてみた

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毎日の家事がめんどくさい! 家事えもんに泣きついてみた

たまった洗濯物、1日3回の料理とそのあとの片付け、お風呂や洗面所の掃除……。毎日、やってもやってもきりがない家事。仕事や子育てで疲れはてて、家事がめんどくさい&やりたくないときは、誰しも身に覚えがあるはず。おまけに家族で分担したはずなのに、全然やってもらえない&雑だとストレスもMAXに! そんなとき、どうしたらいいのだろうか。話題の「家事えもん」に、「助けて〜〜(涙)!」と聞いてみた。

実はめんどくさがりでモノグサちゃん! な「家事えもん」

「家事えもん」の正体は、芸人でありながら、プロ並みの家事の知識をもつと評判の松橋周太呂さん。「あのニュースで損する人、得する人」(日本テレビ系・毎週木曜夜7時〜放映中)にも出演するなど、現在、活躍の幅を広げている。

さっそくですが、「家事えもん、家事ってめんどうじゃありませんか?」

「実は僕も家事、めんどくさいんですよ(笑)。坂上忍さんのように、何がなくても毎日、家事・掃除ができる人はいますが、僕はそうではありません。むしろ、人よりめんどくさがりで、ものぐさ。人が来ないと家の掃除もしませんし。現在(いま)は、坂上さんみたいになれるよう、修行中の身なんです」とぶっちゃける。

家事万能型芸人の家事えもんかと思ったら、ごくごく普通の人じゃないか。しかしそんな身でありながら、家事をはじめたきっかけについて聞いてみた。

「母子家庭だったので、小学生低学年には家庭内で家事当番が決まっていました。夕食後の皿洗い係だったんですが、これが実にめんどうで。ちょうど夜7~8時ごろで見たいテレビもたくさんあって、よく怒られながら、しぶしぶ食器を洗っていました。でも、別の日に観察してみると、母親も皿洗いがめんどうだってことに気がついた。幼いながら大きな発見でした」と振り返る。

多くの人は、自立するタイミングの20歳前後で家事の大変さを実感すると思うが、松橋さんは他人(ひと)より早く、家事がめんどくさいこと、また自分だけじゃなく、大人もめんどくさいことに気づいた。今から見れば、これがのちのちの家事研究につながっていく。そんな松橋さんが、本格的に家事を攻略しはじめたのは、ひとり暮らしをはじめてから。

「ひとり暮らしの家事なんてたかがしれているのに、掃除をさぼってやらなかったんです。お風呂でひげをそっていたんですが、2年くらい一度も手入れしなかったら、水アカで鏡が真っ白になり、全然見えなくなった。これじゃマズイと思って、渋谷のヨシモト∞ホールの近くにあった東急ハンズに駆け込みました」

そして、さまざまな洗剤や方法を試していくうちに、だんだんとのめりこむようになり、「分からないことは、店員さんに聞いて、自分でも調べて、試して、違いはなんだ……と繰り返していくうちに、追求する楽しみができてしまって。次第に人に聞かれるようになるから、さらに勉強して……の繰り返しで、エスカレートしてしまった感じです」と現在までの経緯をかたってくれた。【画像1】実は他人(ひと)よりもめんどくさがりだという松橋さん。「ナマケモノの主人公がいるからこそ、家事えもんが道具を出せるんですよ」と自身の性格を分析(写真撮影:片山貴博)

【画像1】実は他人(ひと)よりもめんどくさがりだという松橋さん。「ナマケモノの主人公がいるからこそ、家事えもんが道具を出せるんですよ」と自身の性格を分析(写真撮影:片山貴博)

めんどうだからこそ、洗剤に頼る! 発想を変える!

ではもう一度本題、「家事えもん〜〜、家事のやる気を出すよい方法を教えて!」

「ひとつは”性能の良い洗剤を使うこと”。一度の掃除でがっつり汚れが落ちるから、掃除の回数そのものを減らすことができます。例えば、週に1回の掃除が月に1回でOKになる。僕の家はまさにコレ。良い洗剤は、一見すると普通の洗剤より価格が高いかもしれませんが、掃除時間を短縮でき、なおかつ掃除する回数が減るので、安いし、得だと思います」と、便利道具に頼ることをすすめる。

2つ目は、“汚れたらすぐ掃除するというより、ある程度汚れをためてからやったほうがイイ”と、考え方を変えること。

「良い洗剤を使うのであれば、汚れをためてしっかり落としたほうが気持ちいいですよね。すると”掃除しなくちゃ”ではなく、”今は汚れをためている時間”と、考え方を変えることができる。ともすると、家事は”やらなきゃ感”が重荷になる。家事をやらなきゃじゃく、”今はあえてやらないんだ”と思えると、大きいですよ」とアドバイス。これは確かに、目からうろこといえそうだ!

そして、家事のやる気を出す方法の3つ目は”今までの方法を疑ってみること”だという。

「僕は基本的に、情報を疑ってかかるんです。店員さんに聞いてもすぐに買わない。自宅に戻って、できるかぎり調べます。会社のサイトなども、通販ページだけでなく、情報や説明ページが充実しているところのほうが好きです。疑って、調べて、試して……。もっとラクな方法はないのかを探る。実験に近いかもしれません」

なるほど、例えば同じように汚れが落ちるにしても、理屈が分かれば楽しくなり、思わず試したくなるのが人情というもの。「いつもの洗剤で磨けばいいや」ではなく、「この汚れの原因はコレ」「じゃあ、この洗剤OR道具が有効かな?」なんて、仮説&検証していくと思うと、理科の実験気分で家事が楽しみになるのかもしれない。【画像2】優秀なアイテムと出合うことで、汚れを落とすことがやみつきになり、理屈にも詳しくなることで、掃除にハマっていったそう(写真撮影:片山貴博)

【画像2】優秀なアイテムと出合うことで、汚れを落とすことがやみつきになり、理屈にも詳しくなることで、掃除にハマっていったそう(写真撮影:片山貴博)

家事分担するなら、人に強制しないのがコツ?

現在、大好きな東急ハンズに自転車で行ける場所に、ひとり暮らしをしているという松橋さんだが、家族で家事を上手に分担する方法についても聞いてみた。

「実家でも家事分担がうまくいっていなかったので(笑)、人のことはいえませんが、基本的に、汚れの気になるポイントって、一人ひとりで異なると思うんです。だから、家族や友人でも、その人のやり方には口を出しません。例えば、そのヌメリ、気にならないの? と聞いてうんといわれたら、そう、と受け止めて、あとは自分でやります。だから後輩などが遊びに来ても、”手伝いはしなくていいよ”といいます」

確かに、「この汚れ、気にならないの? これで洗ったの?」と思うと腹が立つが、相手が気にならないのであれば、仕方がない。たとえ家族でも、相手には期待せず&強制せずで、あとで自分でやろうと考えておくと、肩の力も抜け、ラクになるのかもしれない。

「将来は、広いキッチンのある家に住んでみたいですね。ご縁があれば、家や建材などもプロデュースしてみたい。例えば、サッシ! スミに穴があいていて水が流れるタイプと、そうでないタイプがあるんですよ。気になるな~」と住まいにも興味津々の様子。しかも、サッシの構造が気になるとは、さすがのひと言。ちなみに、近年普及してきたお掃除ロボットのルンバは「僕のライバルだ!」とまで言い切る。

「お掃除ロボットがあるお宅は、キレイなので僕を呼んでもらえない。汚れをためて、ぜひ僕を!」と笑わせてくれた松橋さん。さまざまな話を聞いていると、家事がしたくなってくるから実に不思議だ。既存の考え方にとらわれず、視点を変えてみると、家のことはもっと楽しくなるーー。そんなヒントが詰まった取材となった。【画像3】いつも持ち歩いているシミ抜き。この2つを持ち歩いていると、汚れがついた直後であれば、ほとんどの衣類の汚れを落とすことができるそう(写真撮影:片山貴博)

【画像3】いつも持ち歩いているシミ抜き。この2つを持ち歩いていると、汚れがついた直後であれば、ほとんどの衣類の汚れを落とすことができるそう(写真撮影:片山貴博)●取材協力

松橋周太呂さん

1985年生まれ。東京都出身。吉本総合芸能学院9期生。

お笑い芸人でありながら、掃除能力検定士5級、ジュニア洗濯ソムリエなどの資格を取得。水アカやコゲ付きなど、見た目にもすっきりと落とせる汚れが好き
元画像url http://suumo.jp/journal/wp/wp-content/uploads/2016/03/108492_main.jpg
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