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ディアンジェロ再降臨に5,000人が熱狂したジャパンツアー初日レポートが到着

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 14年ぶりとなったニュー・アルバム『ブラック・メサイア』の発売、【サマーソニック2015】に出演及び初の単独ライヴの敢行など、2015年の音楽シーンを大いに賑わせたディアンジェロが、3月28日にパシフィコ横浜で来日公演を行った。

 ディアンジェロ&ザ・ヴァンガードの再降臨がこんなにも早く実現するとは、うれしい誤算だ。大復活アルバム『ブラック・メサイア』を引っさげての初来日公演からわずか7ヵ月強という短いスパンでの再来日。普通だったらさすがに動員が心配されるところだが、なにせ前回はプレミアチケット化している。当然のように今回も前売りは早々にソールドアウト。昨夏に泣く泣く見送ったファンはもちろん、彼のライヴに味をしめてまたもや参戦という口も多いのではないだろうか。筆者自身もまた、あの興奮を再びという思いと、前回プレイしなかった曲をきっとやってくれるはず、という思い込みに近い期待を胸に抱いて初日の横浜に赴いた。

 まだ大阪公演を残しているのですべてを詳らかにすることは控えたいが、ざっくり言うと、横浜公演の前半3曲の演目は前東京公演とは別のものへとめでたく変更された。割れるような歓声の中でスタートした冒頭曲は、彼のレパートリー中、屈指のヒップホップ・トラック。元は打ち込みだったビートを効果音的なものも含めて完全なバンド・サウンドで違和感なく再現してみせる。やはり巧いバンドだ。

 メンバーには一部変更があり、ベースがピノ・パラディーノの息子のロッコに、キーボードがボビー・スパークスに交代し、ホーンと女性シンガーは不在。その代わりに男性コーラスが2名に拡充された。大人気のドラマー、クリス・デイヴや、ジェシー・ジョンソン、アイザイア・シャーキーのツイン・ギターは続投。管がなく、しかもファンカデリックのカヴァーが比較的早い段階で飛び出したこともあり、ロック色が強まったようにも感じられたが、とはいえ、やはりファンク色が相当に濃い。たとえば、これまでにもCD上で取り上げたことのあるレジェンド級シンガーの著名曲を、80年代風シンセを交えたプリンスっぽくもあるアレンジでカヴァー。原曲を無視するかのような暴挙ながら、これが抜群に格好いいファンクなのだ。

 ディアンジェロの太い腕はさらに逞しさを増し、ジェームス・ブラウンを思わせるこれまた超絶ファンキーなパートでは、マイク・スタンドの鮮やかな倒し技も完璧に決めた。パワフルなシャウトの一方で、ファルセットの美しさも際立つ。彼の表情は自信に満ちて、なによりステージを心底楽しんでいるように見える。去る2月のグラミーでは2冠に輝くなど、自身の作品が高い評価を受け、充実感を味わっていることもその背景にあるに違いない。いまの彼らは間違いなく脂が乗っている。そう確信させるに足る、眩いばかりのエネルギーが降り注ぐステージだった。

Text:荘 治虫

◎【D’ANGELO JAPAN TOUR 2016】ツアー概要
2016年3月28日(月)神奈川 パシフィコ横浜 国立大ホール(SOLD OUT)
2016年3月29日(火)大阪 大阪国際会議場 メインホール
クリエイティブマン:03-3499-6669
http://www.creativeman.co.jp/artist/2016/03dangelo/

◎リリース情報
ディアンジェロ&ザ・ヴァンガード
『ブラック・メサイア~来日記念最強盤』
2016/03/23 RELEASE
SICP4770-4771 3,000円(税込)
ボーナスCD付(世界初CD化音源4曲入り/収録分数:約33分)
2枚組紙ジャケ仕様
初回生産分のみオリジナルバンダナ付き
歌詞・対訳・解説付き

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