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fox capture plan、5周年という時の充実を感じさせるビルボードライブ公演が終了

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 “現代版ジャズ・ロック”をコンセプトに活動するジャズ・ピアノ・トリオ、fox capture planが2016年3月22日、ビルボードライブ東京にて結成5周年のツアー・ファイナル公演を行った。

 岸本亮(ピアノ)、カワイ ヒデヒロ(ベース)、井上司(ドラム)というオリジナル・トリオに、バイオリン×2、ヴィオラ、チェロからなるストリングス・カルテットを加えた7人編成での貴重な公演となったこの日。1stステージと2ndステージ異なるセットで、スリリングかつエモーショナルなバンドの音楽を届けた。

 1stステージでは、「the beginning of~Reincarnation」という流れからライブがスタート。ストリングス・カルテットの流麗な響きから幕開け、そして部分的に電化された迫力のジャズ・トリオのサウンドに続く。一定のリフを刻むベースと、ダンサブルでミニマルなドラム・ビートに乗せて、ピアノとストリングスが時折ユニゾンしながら絡む。そのスリリングな進行に、序盤から会場が一気に引き込まれる。2曲目の「dark matter」ではストリングスにもエフェクトを掛けサウンドを拡張する一方、ドラムやピアノの演奏ではブレイクを多用しメロディをよりダイナミックに聴かせた。

 その音楽性に、テクノからの影響も色濃いfox capture plan。3曲目にはアンダーワールドの名曲「Born Slippy」のカバーを演奏。2015年にリリースしたカバー・アルバム『COVERMIND』にも収録された一曲を、井上のパワフルなドラム・ソロを含むトリオのみの凝縮した演奏で響かせた。その後、ストリングスがグルーヴをなめらかに補強する「in the darkness」、同じくカバー『COVERMIND』に収録された「Right Here, Right Now」(ファットボーイ・スリム)と続け、演奏がさらに熱を帯びていく。

 岸本が“司会”となったMCパートでのメンバー紹介を経て、中盤にはfox capture planが手掛けたNHK BS1 番組『超人たちのパラリンピック』テーマ曲、「The Gift」、「Possibillity」を2曲続けて演奏。さらに、バンドの代表曲である「疾走する閃光」、「Butterfly Effect」が演奏され、そのダンサブルで熱のこもった演奏に会場の拍手もフルボリュームに達した。

 終盤には、それまで好調にMCを続けていた岸本が、ツアー・ファイナルということに「感極まって」言葉に詰まる場面も。そんな和やかなシーンも所々にありつつ、スリリングなアンサンブルのクールさは一貫して崩れることはなかった。本編ラストは「Attack on fox」。大喝采の中、演奏を一度終え、バンドはステージを去った。

 万雷の拍手に迎えられた行われたアンコール。彼らが「結成当初からカバーしている」というビョークの「Hyperballad」を、原曲に近いストリングス・アレンジで演奏。バンドのリスペクトが伝わる丁寧でリリカルな演奏で、壮大な名曲を聴かせ、5周年のステージを締め括った。2ndステージでは、曲順を変えつつ、「衝動の粒子」や「Yellow Counter」など人気曲を演奏し、バンドの魅力を存分に発揮したfox capture plan。今後、彼らがどこに向かっていくのか。その行方が楽しみになる、5周年という時の充実を感じさせるライブであった。

Photo:Kayo Sekiguchi

◎公演情報
ビルボードライブ東京
2016年3月22日(火)<終了>
1stステージ 開演19:00/2ndステージ 開演21:30

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