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150円の贅沢! 昭和の『いちご新聞』をオトナ目線で再読したらサンリオ人気の理由が見えた件

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部屋を片付けていたら押入れからたくさんの『いちご新聞』が出てきた。昭和50年代~昭和60年代中心のものだ。1980年代の人気投票第一位は? 創刊号ではどんなキャラクターが表紙を飾ったのか? これは今見たらお宝では? と広げてみた。
再読してみると幼い頃にはわからなかった『いちご新聞』の魅力が見えてきた。今回は『いちご新聞』から昔のファンシーを懐かしみつつ当時のサンリオブームを支えていた精神を読み解いていきたいと思う。

イベント大事

まず目立ったのが季節に応じた行事の特集だ。春ならばお花見、二月ならバレンタインといった具合に少女心をくすぐる楽しげなイベントにあわせてキャラクターを紙面で惜しみなく活躍させている。特にわかりやすい例として『ハロウィーン』をあげてみよう。こちらのタキシードサムやハローキティをごらん頂きたい。最初のページからハロウィンについて解説をしており、いかにも楽しげな仮装をしている。

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まだ1980年代だ。ハロウィーンといってもピンとこない人たちの方が多かった。これ以上ないほどにわかりやすくドラキュラの仮装やかぼちゃのジャックオランタン、トリックオアトリートの仕掛けを用いてる。実際に筆者はこの紙面で『ハロウィーン』を覚えたといっても過言ではないだろう。こうしたイベント性を押し出すのが『いちご新聞』の定番であり、自然それにあわせたグッズを仕掛けてくる。ではただ売りつけてくるだけか? といえばそうではないのだ。

アイデア Do It

赤丸がついている部分を参照されたい。アイデアいっぱい、アイデア Do It、などと記されている。何がアイデア Do Itなのか? アイデア Do Itとは何なのか? 

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紙面を注視してみよう。

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ふでばこ・下じき・ハンカチ・けしゴム…
あなたがなに気なくつかっている小物たちも、
ちょっとしたアイデアでキラリと光ってきちゃう。

何だって? そんなことがあるはずはない。たかがふでばこ、たかが下じきにそんな力が?
しかし驚くなかれ、確かにどんな小物もアイデアでキラリと光っちゃうさまが掲載されている。

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これはつまりDo It Yourself、すなわちDIYの精神そのものだ。
いちご新聞にはこのように手芸工作や簡単な料理など「手作り」のページが満載だ。
何もキャラクター商品を売りつけるだけではなく、自分で手を加えることで楽しくなるという開拓精神を『いちごメイト』即ち読者に与えている。
果てには「キャラクターてづくりマスコット大会」なるものまで開催されている。おそらくこのマスコット大会、常勝必勝の猛者がいて他のいちごメイトを制圧するなどの熾烈なバトルが水面下で繰り広げられていたに相違ない。心憎い戦略ではないか。こんなことをされたら誰だって作ったキャラクターに愛着がわいてしまうというものだ。

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