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糖質制限どこまでやっても大丈夫?

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広がる糖質制限ダイエット市場

我慢しなくて良くて、しかも簡単、そして結果が出る。その手軽さが受けて一世を風靡しているのが、糖質制限ダイエットです。
糖質制限の良さを説く書籍もベストセラーとなり、糖質の量を減らした”糖質ゼロ”や”糖質オフ”の食品も次々に発売になっています。

しかし、一方で因果関係は否定されてはいますが、糖質制限の第一人者が命を落とすという衝撃的なニュースも。
今回は改めて糖質制限に問題はないのかと、糖質オフ食品を選ぶ際のポイントをお伝えいたします。

自分で行う場合は、あくまでもプチ制限に留めること

糖質制限ダイエットは、特に計算も必要なく、主食のごはんやパン、その他糖質の多い食品を減らすという手軽さが特徴です。
そのため、特に栄養学の知識がなくても実践することが可能です。

私たちの身体は「糖質(炭水化物)」「たんぱく質」「脂質」の三つの栄養素からエネルギーを得ていますが、そのうち糖質が占める割合は約60%と、大部分を占めています。
これを極端に制限するということは、エネルギーをたんぱく質と脂質で補うことになります。

このようなアンバランスな食生活を日本人は農耕を始めて以来、体験したことがありません。
弥生時代以前はほとんど炭水化物をとっていなかったという話もありますが、それははるか昔のこと。
私たちの身体は千年以上、炭水化物からエネルギーを得ることに慣れているのです。

現在、糖質制限の危険性がハッキリと判明しているわけではありませんが、こういった背景を考えると、何か害があっても不思議ではないと考えられます。

厳しい糖質制限をすると、食物繊維が不足しがちになったり、体内のミネラルバランスが影響を受けるので、本格的に糖質制限を行う場合は専門家の指導のもと、定期的に血液検査も行いながら進めるのが良いでしょう。

糖質オフ、糖質ゼロの食品はどう選ぶ?

糖質制限を実践する人の増加に合わせて、さまざまなジャンルの食品メーカーも糖質をカットした食品を発売しています。
お酒ではビールやチューハイ、そしてとうとう糖質ゼロの国産ワインまで発売になりました。

ここで注意したいのが、特に糖質をゼロに抑えているものに関しては、食品添加物が使われている場合が多いことです。
糖質を抜いた分の味や香りを補うために、香料、酸味料、乳化剤、甘味料などさまざまな添加物が使われています。

ビール一缶(350ml)にはだいたい糖質が10g含まれています。これはお寿司一貫分のごはんに含まれている糖質の量とほぼ同じで大した量ではありません。
そもそもお酒は嗜好品です。量に気をつければ、美味しい普通のビールを楽しんだ方が良いかもしれません。

一方、カップラーメンはもともと糖質が多いため、糖質オフの麺を使ったものに変えるのは良い選択です。
ただ、気をつけてほしいのですが、糖質がオフされたからといって健康に良いとは言えません。
糖質が50%カットされたカップ麺には塩分が6g以上(一日の摂取基準は男性: 8g、女性: 7g)含まれていることをお忘れなく。

糖質制限食は糖尿病の治療にも使われています。糖尿病で苦しんでいる方には糖質制限による治療は希望の光になるかもしれません。
しかし、手っ取り早く痩せたいからといって糖質制限に手を出すという考えのままでは、本当の健康に近づくことは難しいです。

和食がユネスコ無形文化遺産にも登録された理由の一つは、その健康的な側面にあります。
その主役が炭水化物であるごはんです。
私たちはその存在のありがたみを、今一度見つめなおすべきなのでないでしょうか。

(圓尾 和紀/管理栄養士)

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カテゴリー : 政治・経済・社会 タグ :
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