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情報感度が高い若者が、「清澄白河」に住みたがるワケ

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今、オシャレな若者たちの間で注目を集めているのが、東京の下町・深川エリアの北に位置する「清澄白河」(東京都江東区)です。清澄白河は1995年「東京都現代美術館」のオープン以降、現代美術系のギャラリーが増えたことで“アートの街”として知られていましたが、最近はこだわりのコーヒーショップやロースタリー(焙煎所)が数多く点在する“カフェの街”として、新たな人気を呼んでいます。

海外発人気ロースタリーの出店が注目を集めるきっかけに

清澄白河がカフェの街として一般に注目されるようになったのは、2015年2月にアメリカ西海岸で人気の「ブルーボトルコーヒー」の日本1号店、同年8月にニュージーランド発の「オールプレス・エスプレッソ」がオープンしたのがきっかけ。昨今のスペシャリティコーヒーブームも影響してか、最近では週末や休日ともなると、わざわざ遠方からカフェ&ギャラリー巡りを目的に訪れる若者たちで、行列をつくっている店も珍しくありません。

【画像1】住宅街の中にある木材倉庫を再利用した「オールプレス・エスプレッソ 東京ロースタリー&カフェ」。清澄白河で人気のカフェは、地下鉄駅から少し離れた閑静なエリアに点在している(写真撮影:次にくる住みたい街はここだっ! 取材班)

かつてはその名をほとんど知られていなかった下町・清澄白河が、なぜアートの街やカフェの街へと進化することになったのでしょう?

これには街の歴史が深く関係しています。清澄白河は、江戸時代に掘割(運河)がつくられたのを機に、水運業の中継地として発展してきた街です。昭和中期に入り、物流の中心が陸上輸送に取って代わられたことで水運業は衰退していきましたが、今も街には使われなくなった「空き倉庫」が多く残っています。

倉庫は天井が非常に高く、柱が少ないのが特徴です。そこに最初に目をつけたのがギャラリー関係者でした。大きな現代美術作品を展示するのには空き倉庫がうってつけ。つまり倉庫をリノベーションすることでギャラリーが多くつくられるようになったのが、アートの街となったきっかけです。

カフェの街へと進化した理由も、基本的には同じと考えていいでしょう。コーヒー豆の焙煎には煙や匂いがこもらない天井の高い空間と、大きな焙煎機を設置する広いスペースが必要となります。この条件を満たすのが空き倉庫だったというわけです。「ブルーボトルコーヒー」、「オールプレス・エスプレッソ」、「フカダソウカフェ」など、清澄白河の多くのカフェや焙煎所が、古い倉庫をリノベーションした店舗で営業しているのを見ても、それは分かるはずです。

大手町まで約7分なのに、物件価格は意外にリーズナブル!

最近では、アートやカフェ巡りを目的に、この街を訪れたのをきっかけに「清澄白河に住んでみたい」と考える若者も徐々に増えてきているようです。若者たちが清澄白河に魅力を感じる理由は、オシャレでスタイリッシュなスポットが増殖していることに加えて、この街に漂う独特の空気感と、ゆったりとした時間の流れにあるように思えます。

清澄白河は関東大震災と東京大空襲の被害を受けて街のほとんどが焼失したため、ほかの下町のような狭い路地や古い長屋などは残っておらず、道路や街並みはすっきり整備されています。さらに街のあちこちに運河が走っているため、空が広く風が抜けて、開放感がたっぷり感じられます。

また、下町というと濃密な人間関係をイメージしがちですが、住宅が密集したエリアではないため、清澄白河にはそうした雰囲気もほとんどありません。

【画像2】清澄白河を流れる運河のひとつである仙台堀川。桜が植栽された川沿いには遊歩道が整備されていて、春のお花見の時期には多くの人出でにぎわう(写真撮影:次にくる住みたい街はここだっ! 取材班)

こうした雰囲気や環境に加えて、ビジネス街へのアクセスが便利というのもこの街の大きな魅力です。東京メトロ半蔵門線と都営大江戸線の2線が乗り入れていて、大手町へもたったの3駅(所要約7分)という近さです。まさに都心部に残された数少ない穴場といってもいいでしょう。

物件相場も、都心部にしては比較的リーズナブルで、2LDKの中古マンションなら2000万円台のものもあるし、賃貸ならワンルームで7.6万円前後。(価格情報:「SUUMO」2015年8月31日時点)アートやカフェに興味のある人なら、中古物件を購入して自分好みにリノベーションして住んでみるのも楽しそうですね。●「次にくる住みたい街はここだっ! ~清澄白河編~」


元画像url http://suumo.jp/journal/wp/wp-content/uploads/2016/02/106569_main.jpg
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